カードを合成して合体獣を作り出す能力?   作:七蜘蛛

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願いの所有権

 

アイカ達「シンヤ(さん)!」

 

「エターナルライトドラゴン」の攻撃でライフを削り切られたシンヤは姿が戻り、地面へと落ちていく。しかし、

 

オウカ「あれは!?」

 

シンヤの懐から1枚のカードが飛び出して実体化する。それは先程のファイトで進化を遂げた「魂死偉皇帝 ソウルカイザー」だ。「ソウルカイザー」は左手でシンヤを掴むとゆっくりと地面へと降り立ち、シンヤを地面へと寝かせる。それと同時に地上へ降りたアイカ達が駆け寄り、涙目になりながらもシンヤを揺さぶる。「ソウルカイザー」はその間にカードへと姿を変え、シンヤの懐に戻る。

 

カナメ「ねぇシンヤ!しっかりして!」

 

レイカ「起きて下さいぃ...!」

 

シンヤ「...ん。」

 

するとシンヤは目を覚ます。

 

アイカ「シンヤ!」

 

それを見たアイカ達は明るくなる。

 

シンヤ「...そうか、負けたのか。」

 

シノブ「...そうであります。」

 

ラヌ「大丈夫でしょうか?」

 

シンヤ「あぁ。それとすまない。」

 

リオリ「シンヤ...?」

 

シンヤ「願いを叶える事が出来なくてな。」

 

カナメ「...!」

 

シンヤ「お前達と共にいる度に感じた事があるんだよ、何故お前達の人生が壊されなければいけないんだと。カナメが仲間になってから僅かに感じていた事だが、イナ、チユリ、シヤと出会ってから漸くその感情を捉える事が出来た。だからこそ、死者蘇生を願おうとしたんだが、それは禁忌の願い故、世界を壊す可能性だってある。俺の願いとアイツらの守りたいという意志はアイツらの方が上だって事だな。...完敗だ。」

 

イナ「そんな事ないっ!!」

 

シンヤ「...!」

 

シンヤはイナが声を荒げた事に驚く。

 

イナ「シンヤはいつだって私達の事を気に掛けてくれてたじゃん!願いの事を黙ってたのだって私達に余計な心配を掛けさせない為だったんでしょ!?何で1人で抱え込もうとするの!?」

 

チユリ「...イナの言う通りよ。私達は貴方に沢山の恩があるわ、その上どんな願いも叶える権利を手に入れてまで私達の大切な家族を、仲間達を助けようとして...!」

 

シヤ「私達が...頼り無いんですか...?」

 

イナ、チユリ、シヤは目尻に涙を浮かべながら問う。

 

シンヤ「...そんな事は無い、お前達が行動を起こしてくれたからこそグリーディアンやあの男*1の悪事をこれ以上広げる前に止める事が出来た。」

 

オウカ「シンヤ...。」

 

オウカ達はシンヤ達の元へ歩いてくる。

 

シンヤ「俺の負けだ。」

 

オウカ「お前にも絶対に譲れない何かがあったんだな。」

 

シンヤ「じゃなきゃあの時*2啖呵を切っていながら願いを叶えるなんてしないだろ。」

 

オウカ「...そうだな!」

 

すると空から7色のオーラを薄らと発する光の玉が降りてくる。

 

オウカ「あれは...?」

 

ステラメリス「願いの根源です。」

 

するとオウカ、シンヤの懐から7枚の「七欲神」カードが飛び出し、実体化する。

 

プレディアス「今回の戦いは「七欲神」の譲渡は無いけれど願いを叶える権利を掛けた戦いだ。だから勝った君は願いを叶える権利がある。」

 

オウカ「そうなのか。」

 

レイジグルード「あの戦いで通常より願いを叶える力が遥かに強まっている。」

 

ストラザファルガル「故に、今ならどんな願いでも簡単に叶えてくれるだろう。」

 

オウカ「...やってみせるぜ。」

 

オウカは願いの根源の下へと歩み、それと同時に願いの根源も移動し始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンヤ達の方へと

 

オウカ「へ?」

 

リョウカ達・精達「え?」

 

ザクヤ達・シンヤ達「ん?」

 

願いの根源はそのまま光り輝くカードの姿となり、シンヤの手元に降りる。

 

シンヤ「...。」

 

オウカ「...。」

 

アイカ達・リョウカ達「...。」

 

ザクヤ達・精達「...。」

 

するとシンヤはオウカ達の方へと顔を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンヤ「何故...俺に?」

 

オウカ「いや知らねぇよ!?」

 

流石にシンヤもこの状況に戸惑っていた。

 

カーディリアーナ「あれ?」

 

ディハートレス「どう言う事かしら?」

 

ヴェルフィギス「...ねぇ、ずっと思ってた事があるんだけどさぁ。」

 

レイジグルード「どうした?」

 

ヴェルフィギス「...竜ノ崎オウカってさぁ、グリーディアンから世界を守る為にヴェル達を集めようとしたんだよね...?」

 

ストラザファルガル「そうだな。」

 

ヴェルフィギス「...それってさ、願いじゃなくて使命感みたいな物なんじゃないの...?」

 

カーディリアーナ「使命感...?」

 

ディハートレス「それだけで...?」

 

ヴェルフィギス「...そりゃ叶える願いが無かったらやる意味無いでしょ...?」

 

プレディアス「あ!そう言う事!?」

 

ヴェルフィギス「後もう1つ...。」

 

ステラメリス「...?」

 

ヴェルフィギス「っていうか皆多分忘れてる事...。」

 

プレディアス「何が?」

 

ヴェルフィギスは顔を枕に埋めて告げる。

 

ヴェルフィギス「...願いを叶える資格を得る条件って3つあるんだよ。」

 

ステラメリス「その話詳しく。」

 

プレディアス「ステイ!「ステラメリス」さんステイ!」

 

「プレディアス」が「ステラメリス」に抱き付き抑える。

 

レイジグルード「して、その条件とは...?」

 

全員が「ヴェルフィギス」に視線を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェルフィギス「1つ、叶えたい欲を持つ人物。2つ、「七欲神」を所有した事のある者達の中で最も無欲な人物。3つ、自分ではなく誰かの為の願いを持つ人物。」

 

「「「「「...。」」」」」

 

ヴェルフィギス「特に3つ目の誰かについては明確にしていないといけないっていうおまけ付き。竜ノ崎オウカは1つ目と3つ目が満たせて無いから必然的にこれらの条件を満たしているシンヤに願いの権利が与えられたんだよ。っていうか長い間封印されてたから他の皆は普通に忘れてるし。」

 

プレディアス「そいえばそうだったぁ!アッハッハッハッハ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズコーッ!!

 

その言葉にシンヤ、「ヴェルフィギス」、「プレディアス」を除く全員がずっこける。(シンヤはそもそも横になっている。)

 

シンヤ「...さっきの戦いの意味は?」

 

プレディアス「ぶっちゃけシンヤが願いを叶えるのがほぼ確定してるからあんまり意味ないかも!」

 

オウカ「あんなに頑張ったのに...。」

 

オウカが手を地面につき、項垂れる。

 

ステラメリス「で、ですがこれでシンヤが危惧している事は無くなっていると思いますよ?」

 

シンヤ「...?」

 

ステラメリス「今の願いの根源は今までよりも強いエネルギーを持っています。つまり今なら死者の蘇生による世界の均衡が崩れる心配はないと思います。」

 

シンヤ達・オウカ達「...!」

 

その言葉に全員がハッとする。

 

オウカ「シンヤ!」

 

シンヤ「なら、寝ている場合じゃないな。」

 

シンヤはダメージが残っている身体を無理矢理起こそうとする。

 

レイカ「シンヤさん...!」

 

アイカ「無理すんな!」

 

アイカとレイカはシンヤに肩を貸し、ゆっくりと起き上がらせる。

 

シンヤ「少しでも早く再会させたいからな...。」

 

カナメ「シンヤ...。」

 

シンヤは願いの根源を見つめると目を閉じ、祈る。

 

シンヤ「(カナメ達の親しい者達を...生き返らせてくれ。)」

 

それと同時に願いの根源の輝きが強くなり辺り一体を包み込む。

 

オウカ「眩し!?」

 

全員が目を覆う。やがて光は収まっていき、全員が目を開ける。

 

カナメ「...ッ!」

 

目に映り込んだ光景にカナメは口を両手で抑え、涙を流す。否、カナメだけでなく、イナ、チユリ、シヤも涙を流す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?」

 

「ここは一体...?」

 

「私、あの男の人に殴られて...?」

 

そこには老若男女問わず多くの人達がいた。

 

カナメ「父さん...母さん...!(涙)」

 

「!もしかして、カナメか...?」

 

「嘘...!?」

 

カナメが両親と思わしき2人の大人に近付くと2人もカナメである事に気付く。

 

カナメ「会い、たかった...会いたかったよぉぉ!(泣)」

 

カナメは2人に抱き付き涙を流す。両親も涙を浮かべながら抱き返す。

 

真壁父「あぁ...!私達もだ...!(涙)」

 

真壁母「見ない間に立派に成長したのね...!(涙)」

 

カナメは大切な者との再会を心から喜んでいる。そして他も...。

 

チユリ「チドリ...。(涙)」

 

「!お姉、ちゃん...?」

 

チユリと同じ髪色の優しい目をした少女「チドリ」はチユリに気付き、チユリは彼女に抱き付く。

 

ガレンジ『チドリ様!』

 

アンドロトリクト「良かった!」

 

チユリの背中から「ガレンジ」が伸びてきて、SD状態の「アンドロトリクト」も寄る。

 

チドリ「「ガレンジ」に...もしかして「アンドロメディウス」...?」

 

アンドロトリクト「応!今は「アンドロトリクト」ですがね!」

 

姉妹の再会を少し離れた位置から微笑ましそうに見るチユリのバンド仲間達。

 

「「「部長!」」」

 

イナ「皆、久しぶりだね...。」

 

イナは優しげな表情を浮かべる。

 

「イナ。」

 

イナ「!お父さん、お母さん。」

 

するとイナの母親はイナに視線を合わせ、抱きしめる。

 

樹黒母「何があったのかは分からないけれどよく頑張ったわね。」

 

その言葉にイナは涙を浮かべ、抱き返す。

 

イナ「...うん。(涙)」

 

その光景をイナの父と部員達が見守る。

 

シヤ「皆さん!お久しぶりです!」

 

「あ、シヤちゃん!」

 

「無事だったんだな!」

 

「良かったぁ...!」

 

門下生達はシヤが無事だった事に安慮する。

 

「ホッホッホッ、流石は儂の孫じゃ。」

 

シヤ「あ、お爺ちゃん!」

 

愉快そうに笑うシヤの祖父とその後ろにいるシヤの両親。

 

夜兎祖父「いつまでも元気であれ、それで良いのじゃ。」

 

シヤ「勿論!元気なのが私なので!」

 

夜兎祖父「...じゃが強がる(・・・)事は恥ずかしい事ではないぞ?」

 

シヤ「...!」

 

シヤの祖父はシヤの頭を撫でる

 

夜兎祖父「長い事見てきたから分かるぞ。泣きたい時は素直に泣きなさい。」

 

シヤ「...うぅ...!(泣)」

 

シヤは泣き出す。

 

シンヤ「フッ...。」

 

ラヌ「皆さん、幸せそうですね。」

 

シノブ「良かったであります!」

 

リオリ「あぁ。」

 

シンヤ「さて、もう少し感動の再会を楽しませたい所だがこれからまだまだ大変だ。」

 

アイカ「ん?何でだ?」

 

レイカ「多分死んじゃった人達が生き返ったから手続きとか色々あるんだと思うよ?」

 

精「その事に関しては任せてくれ。」

 

シンヤ達「...!」

 

精「手続きやその他の事については我々が引き受けよう。」

 

シンヤ「んじゃ、頼む。」

 

精「?信じてくれるのか?」

 

シンヤ「もう終わった後だからな、そこまで警戒する必要がないんでな。」

 

『であれば人間界へ戻るとするかのぅ!』

 

するとカナメとシンヤの懐から1枚ずつカードが飛び出し、「ブラムドレウジ」と「フォストウィシス」が実体化する。

 

フォストウィシス「いつまでもここにいる訳にはいかないのだろう?」

 

シンヤ「だな。」

 

オウカ「よーし!皆!帰ろうぜ!俺達の世界に!」

 

オウカの言葉に全員が元気よく返事をする。

 

*1
腐座麻名男

*2
オウカ達と初めて会った時




ちょっとしたシリアル要素を入れたかった。
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