カナメ ライフ4 手札3 フィールド 「補給拠点 エンゲージ・ポレシタブル」×2 「絶壁要塞 アブゾリアン」 「リスタルオペレーター・セシリア」
カナメは条件を満たす事で《起動》するカード「フォートレス・カード」*1を展開し、盤面の防御とコストの確保を同時に行う。
シンヤ ライフ6 手札4 フィールド 「片翼 ウィングス-1」×2 「宣告 ジャスト-2」 「絶盾 ガードロス-3」
シンヤは白と黒、紫のカードを使用するデッキで、新たな「皇帝」を出す為の準備をしている。
カナメ「ドロー!」
カナメ 手札3→4 E0/6→7/7
カナメ「「フォートレスコマンダー・ガリオス」を召喚。」
カナメ 手札4→3 E7/7→1/7
「フォートレスコマンダー・ガリオス」 コスト6 エネミー 白 パワー10000 打点2
カナメ「「ガリオス」の能力、エクストラエリア*2からコスト7以下のフォートレス・カードを1枚場に出す。」
カナメのエクストラエリアから1枚のフォートレス・カードが移動する。
カナメ「異界より来たりて敵を殲滅せよ!「電磁砲艦要 ブライツ・マキシマス」!」
空に大きな異次元空間が現れ、そこから青白い光を放つ純白の戦艦が現れる。
マキシマス『これより作戦を開始します。』
「電磁砲艦要 ブライツ・マキシマス」 コスト7 リバーサル・フォートレス 黄・白
シンヤ「切り札登場か。」
カナメ「「エンゲージ・ポレシタブル」の能力、ターン中に1度カードを使用した時《起動》、エナを2回復する。」
カナメ E1/7→3/7→5/7
カナメ「「ブライツ・マキシマス」の効果、コストを2払って、相手エネミー1体をデッキの下に送る。」
カナメ E5/7→3/7
「ブライツ・マキシマス」が砲口にエネルギーを溜める。
シンヤ「「ガードロス-3」はカードの対象にならないぞ。」
カナメ「分かっている。「ジャスト-2」をデッキの下に。」
マキシマス『発射。』
「ブライツ・マキシマス」からレーザーが放たれ、「ジャスト-2」が消える。
シンヤ「あらら消えちった。」
カナメ「その後、「ブライツ・マキシマス」は
マキシマス『マスターからの指示を確認。バスターモードヘと移行。』
すると「ブライツ・マキシマス」が変形を始める。
カナメ「悪意の闇、いざ撃ち砕かん!「電磁撃砲機 エクスベル・マキシマス」!」
変形を終えた「ブライツ・マキシマス」は白い装甲の戦闘ロボになる。
「電磁撃砲機 エクスベル・マキシマス」 コスト7 リバーサル・エネミー 黄・白 パワー16000 打点2
シンヤ「変形するとはこれまた意外。」
カナメ「「エクスベル・マキシマス」の能力!コストを3払い《起動》!「ウィングス-1」を1体デッキの下に送る!」
カナメ E3/7→0/7
マキシマス「消えるがいい!」
「エクスベル・マキシマス」が腰の左右からレールガンの銃身が展開され、「ウィングス-1」を狙い撃ち、「ウィングス-1」がデッキに消える。
シンヤ「またかよ。」
カナメ「更に、「マキシマス」の打点をプラス2する!」
「電磁撃砲機 エクスベル・マキシマス」 打点2→4
シンヤ「打点がおまけで上がるのかよ。」
カナメ「「エクスベル・マキシマス」は《アクセラレーション》を持っている。砲撃用意!」
マキシマス「Yes,マスター!」
すると「エクスベル・マキシマス」の背中から伸びる2つのブラスター、腰の左右のレールガン、右肩のガトリング、両手に持つ、ビームマシンガン、脚部に付いている2口の砲台2つがシンヤの方に向く。
シンヤ「ヤッベ...。」
カナメ「放てっ!!」
マキシマス「OK!一斉放射!」
シンヤ「うぉっ!?」
全ての砲口からビームが放たれシンヤに向かい、着弾する。
シンヤ ライフ6→2
シンヤ「ケホッ。」
シンヤは黒焦げになった。
カナメ「攻撃終了後、「エクスベル・マキシマス」はフォートレス側に戻る。」
すると「エクスベル・マキシマス」が再び変形し、「ブライツ・マキシマス」に戻る。
シンヤ「フォートレス・カードはエネミーに対しての効果が効かなければ攻撃の対象にも出来ない。厄介だなぁ。でも毎ターン動かす為には必ずコストは2払う必要があるぞ?」
カナメ「フフ、それはどうかな?」
シンヤ「...?」
カナメ「「セシリア」で攻撃、能力により、自分のカード1枚を《起動》!」
シンヤ「マジかよっ!?」
すると「ブライツ・マキシマス」が再び「エクスベル・マキシマス」に変形する。
シンヤ「ライフだ。」
シンヤ ライフ2→1
カナメ「これでトドメだよっ!「マキシマス」!」
マキシマス「喰らうがいい!」
「マキシマス」が背中のブラスターからビームを放つ。
シンヤ「アクセルスペル「天啓の防陣」。」
シンヤ 手札6→5
「天啓の防陣」 コスト3 アクセルスペル 白
シンヤの前に白い魔法陣の様な壁が現れ、ビームを防ぐ。
シンヤ「ライフが3以下の時にノーコストで発動可能、ダメージを無効にする。自分のライフが1の時、更にカードを2枚まで引ける。」
シンヤ 手札5→7
カナメ「...ターンエンド。」
攻撃を終えた「エクスベル・マキシマス」はフォートレス側に戻る。
シンヤ「ドロー。」
シンヤ 手札7→8 E0/6→7/7
シンヤ「...1つ聞きたいんだが。」
カナメ「...何?」
シンヤ「お前はさっき俺の事をこう言ってたな、「手配されたファイター」と。」
カナメ「...。」
シンヤ「お前に何があったのかは知らないが少なくとも俺は組織とかの人間ではないな。」
カナメ「そんな事...。」
シンヤ「信用出来ないって?まぁ、当然だな。自分の住居を特定された挙句、勝手に入られたからな。」
カナメ「...その通りだよ。」
シンヤ「...。」
カナメ「...でも君はボクの事を知らなさそうだから話してあげるよ。」
カナメは己の過去を話す。
カナメ「昔、ボクには両親がいた。かっこいい父さんといつも優しい母さん。2人はよく手を繋いでくれて温かくて幸せだった。こんな幸せがいつまでも続いてほしいって、そう思ってた。」
「でも...。」と言った瞬間、カナメは表情が険しくなり、目尻に涙が浮かぶ。
カナメ「あの日、飲酒運転をしていた人間のせいで父さんと母さんは死んだ。いつも温かかった手は、握った時にはもう冷たかった...。ボクから家族を奪った人間は逮捕されたけど、そんな事をしても、父さんと母さんは戻ってこない...!世界は残酷だ、ボクから大切なものを奪っていった...。」
シンヤ「...それだけじゃないんだろ?」
カナメ「...あぁ、孤独になったボクは孤児院に預けられた。そこで検査を受けた結果、ボクが天才だとか、急に訳のわからないことを言い出してきて...。」
シンヤ「...。」
カナメ「その時は気にしなかったけど、ある日、知らない大人の人がやって来てボクを「引き取りたい」って言い出してきたんだ。でも、近づいちゃダメだって思って拒否したよ。でも、次の日、また別の知らない大人がボクを「救いたい」だとか言ってやって来た...。」
シンヤ「それでも拒否したってところか...。」
カナメ「当然だ...。でも、次の日も、そのまた次の日も、知らない大人達はボクを「引き取らせろ!」だとか「家族になろう」なんて言っていた。でも大人達の目を見てようやく気付いたよ...。彼らはボクの事を見てない、見ているのはボクの
シンヤ「...酷い話だ。」
カナメ「引き取ろうとする大人に恐怖を感じてボクは全部拒否した。そんな日が続いたからか孤児の奴らもボクの事を好奇の目や妬みの目で見てくる...。ボクはいっその事、自分の才能ごと全てを否定したいとさえ思った!家族を奪われた上、何でこんな人生を歩まないといけないんだって!でも...。」
カナメはフィールドの「ブライツ・マキシマス」に目を向ける。
カナメ「寝静まった頃に誘拐しようとしてきた奴らからボクを助けてくれた「マキシマス」だけが、唯一の味方だった。...だからボクは「マキシマス」さえいれば、他はどうでもよかった。」
マキシマス『マスター...。』
シンヤ「それで他の人間をとにかく拒否しまくってるってことか。」
カナメ「当然でしょ?自分以外の人間なんて、信用したら利用されるだけだ。」
シンヤ「警戒するのは悪いことではない、でもそれじゃあ何も変われない。」
カナメ「っ!君に何が分かるって言うんだいっ!?家族を失ったボクの気持ちがっ!?」
シンヤ「...分からないさ。そもそも俺は両親の顔すら知らないからな。」
カナメ「え...?」
シンヤの言葉にカナメは目を見開く。
シンヤ「物心付いた時からあの家で過ごしていたからな。今では一緒に住んでる2人の姉妹がいるけど、その2人の場合は親に恵まれなかった。ほぼ毎日虐待続きだったらしい。」
カナメ「そんな...!」
カナメは動揺する。
シンヤ「にしてもお前は凄いと思うよ。」
カナメ「!君もボクの才能に目を付けたの?」
シンヤ「いいや?俺が言ってるのは
カナメ「は?」
シンヤ「それだけ最悪な目にあったのにもかかわらず、常に前に進もうとしている。」
カナメ「...。」
シンヤ「人間には4種類いる。」
シンヤは指を4本立てる。
カナメ「...?」
シンヤ「1つは「才能も無く努力もしない人間」、これは1番ダメな例だな。2つ目は「才能はあるが努力しない人間」、いくら才能を持っていても努力しなければ宝の持ち腐れだ。3つ目は「才能は無いが努力する人間」、これはいい例だ。才能がないなら努力する。努力すれば報われる。「凡人は天才を殺す」、まさにこの言葉。そして「才能を持ち努力する人間」、己の才能に頼り切らず、自分の力で努力する事。お前は4つ目に当たるな。」
カナメ「...何が言いたいの?」
シンヤ「誰もがお前の才能に目を向けているが俺は才能じゃなくてお前自身の
カナメ「...!」
カナメは目を見開く。今まで彼女が見てきた人間は自分の才能にしか目を向けてこなかった。そのため才能以外を見てくれたシンヤに驚いた。
シンヤ「もし万が一俺がお前に何かを求めるとすれば、
カナメ「ぼ、ボク自身...!?」
カナメは初めて「真壁カナメの才能」ではなく「真壁カナメ」として求められたことに動揺を隠せない。
シンヤ「俺は努力する人間は好きだぞ?才能があっても、努力しなければ結局何も無いのと一緒だ。だから俺は才能ではなく、お前自身を求めるな。」
カナメ「...。(何?この感じ...?こんなの、知らない...!)」
カナメは自分の胸の鼓動が高鳴っているのを感じる。
シンヤ「それじゃ、そろそろファイトに戻るとするか。」
カナメ「...!(そうだ、今はファイト中だ。とにかく勝つ!)」
シンヤ「(さて、彼女のフィールドには「アブゾリアン」がある。「アブゾリアン」はダメージを1減らす効果を持ってるから最低でも2ダメージ以上を4回は行う必要がある。なら...。)「絶盾 ガードロスー3」の「デネぺイト」発動。」
フィールドの4つの浮いた盾で身を守る光の玉が破壊される。
シンヤ「コストを3減らし、「天滅皇帝 アラドロスト」を5コストで召喚!」
シンヤ 手札8→7 E7/7→2/7
すると天が裂け漆黒の光が漏れだすとそこから白と黒の炎を身に纏った巨大な鳥がフィールドに向かって降りてきて、降り立つと同時に炎を弾き、その姿を現す。白い不死鳥を思わす鎧と翼、それを身に纏う目を覆う仮面を着けた灰色肌の女性が漆黒の剣と純白の盾を構え、降臨した。
帝カードの一角「天空の帝 アラバトラス」と「滅亡の騎士 エンドロードナイト」が混ざり合ったディストラクターの「皇帝」。その名は「天滅皇帝 アラドロスト」。
「天滅皇帝 アラドロスト」 コスト8 エネミー 白・紫・黒 パワー10000 打点2
カナメ「!こんなエネミー、ボクは知らない...!?」
シンヤ「「Wライフオーラ」発動。」
「アラドロスト」の身体が「クラリシャルゼラ」の様に妖しく輝く。
シンヤ「「アラドロスト」の能力、自分の他のエネミーを好きな数デッキに戻すことで相手の場のカードを2枚まで持ち主のデッキに戻す。」
カナメ「!フォートレスに干渉を...!」
シンヤ「更に、この効果で戻した自分のエネミーの数だけ、追加で1枚選ぶことが出来る。」
カナメ「...!」
シンヤ「「ウィングスー1」をデッキに戻し、「アブゾリアン」、「エンゲージ・ポレシタブル」、そして「電磁砲艦要 ブライツ・マキシマス」をデッキに戻す。」
「アラドロスト」が剣を掲げると「ウィングスー1」が剣に吸い込まれ、「アラドロスト」は剣を振るい、漆黒の斬撃を飛ばすと、3つのフォートレスに直撃し、消える。
マキシマス『申し訳ありません、マスター...。』
カナメ「「マキシマス」ッ!!」
シンヤ「その後、戻した相手のカードの枚数だけライフを回復し、相手のライフを消失させる。」
カナメ「!戻されたカードは3枚...!?」
「アラドロスト」が剣と盾を掲げると、盾から齎した純白の光がシンヤに癒しを、剣から齎した漆黒の光がカナメに苦しみを与える。しかし「アラドロスト」もカナメの事を考慮して、苦しみを殆ど弱めている。
シンヤ「...。」
シンヤ ライフ1→4
カナメ「...っ。(あまり苦しくない...?)」
カナメ ライフ4→1
シンヤ「スペル「神速の翼」。」
シンヤ 手札7→6 E2/7→0/7
「神速の翼」 コスト2 スペル 黄・白
シンヤ「手札を1枚捨て、自分のエネミーに《アクセラレーション》を与える。」
シンヤ 手札6→5
「アラドロスト」の翼が光を纏う。
シンヤ「「アラドロスト」で攻撃。」
「アラドロスト」が翼を羽ばたかせ、カナメに向かって飛ぶ。
カナメ「(ボクのフィールドには
シンヤ「「アラドロスト」の能力!」
カナメ「!まだ効果が!?」
シンヤ「
飛ぶ際に散った「アラドロスト」の羽根が光となりそれが「デスペリオン」となる。
「
カナメ「!そのエネミーは一体いつセメタリーに...ハッ!」
シンヤ『手札を1枚捨て、自分のエネミーに《アクセラレーション》を与える。』
シンヤが「神速の翼」のコストとして捨てたカードこそが「デスペリオン」だ。
カナメ「あの時に...。」
シンヤ「「デスペリオン」の能力、「ガリオス」を破壊し、相手にそのエネミーの打点分、ダメージを与える!」
「デスペリオン」が大鎌を投げ、「ガリオス」を斬り裂くと剣をしまった「アラドロスト」が大鎌を手に取り、カナメのライフを斬り裂く。
カナメ「(...ありがとう。)」
カナメ ライフ1→0
彼女を倒した俺たちはフィールドから洞窟へと戻ってきた。俺は鬘とサングラスを取る。
シンヤ「かなりの強敵だったな。」
ステラメリス『フォートレスに戻し、再び《起動》を
俺は、俯きながら座り込んでいる彼女の前に近づく。
カナメ「...ボクの負けだ。後は好きにするといいよ。」
シンヤ「...なら失礼して。」
俺は彼女の頭を撫でる。
カナメ「え...?」
彼女は俺の方を見てくる。まぁ、あれだ。
シンヤ「今までよく頑張ったな。」
そう言葉を掛けると彼女は、涙を浮かべる。
カナメ「グスッ...うぅ...!うわぁぁぁぁぁぁぁんっ!!(泣)」
彼女は大きな声で泣き始めた。
カナメ「ずっと...ずっと怖かったぁ!!ボク自身を見て欲しかったぁ!!寂しかったよぉ!!父さんや母さんの時の温もりを感じたかったぁ!!(泣)」
俺は泣き叫ぶ彼女を抱きしめる。すると彼女も強く抱きしめてくる。
シンヤ「(神も理不尽だな、彼女から大切なものを奪っちまうんだからな。)」
すると彼女のポケットから「エクスベル・マキシマス」のカードが飛び出してくる。
シンヤ「すまないな、お前の主を泣かせちまって。」
マキシマス『No,Problem。寧ろ貴殿に感謝したい。マスターの心を救ってくれた事を。もし宜しければなのだが、マスターを貴殿の自宅に住まわせてもらっても宜しいだろうか?』
怒ってたわけじゃないみたいだな。それに...
シンヤ「断る理由は無い。歓迎する。」
マキシマス『Thank you。では私はこの洞窟内のマスターの私物を全て纏めておく。』
シンヤ「分かった。」
プレディアス『あ、そうだ!シンヤ!このカード達をディストラクターに合成してもらっていい?』
「プレディアス」が3枚ほどカードを出してくる。
シンヤ「急にどうした?」
プレディアス『また、改装するかもでしょ?だったら工事とかが得意そうなこのエネミー達をディストラクターにして、ボクの力で一時的に具現化するの!』
シンヤ「成程。」
俺は納得し、「プレディアス」が出した3枚のカードを見る。
シンヤ「「
3体とも鉄骨が組み合わさったロボットみたいなエネミーだな。「グロルダス」は青い鉄骨で顔と思わしき部分は3つのモニターで顔文字みたいに表示されてるな、武器は右手に持ってる曲棒みたいなのと左腕の銃口、と。「ザンドリウス」は黒い鉄骨で顔は道路の信号機みたいな感じだな、武器は右腕の歯車型の丸鋸と左腕のクレーンのリールとそれに繋がったワイヤーフック。「エルドジア」は白い鉄骨で顔は踏切警標の様な物の中心に赤いランプが着いてるな、武器は右腕のペンチ型のアームと左腕のドリル。
シンヤ「何かコイツら見たことある様な姿してるよな?」
何処で見たっけな?まぁいいや。早いとこディストラクターにしておこう。