金流土「やれやれ、美しくない。」
ヨウラ「はぁ...はぁ...!」
全国大会第18試合であり準決勝第2試合、風礼ヨウラVS煌星金流土のファイト。
金流土「いい加減諦めるのさっ!」
金流土のフィールドには「魅惑の眷属」達と《魅了》されたヨウラのエネミー達、そして「魅惑の七欲神 カーディリアーナ」がいる。
ヨウラ「諦める...ものか...!」
金流土「無駄な足掻きお疲れ様っ!なら終わらせてやるよっ!「カーディリアーナ」で攻撃!そして能力発動!」
「カーディリアーナ」がヨウラのエネミー達に向けて手を翳すと腕を伝う様に茨が螺旋状に伸びていく。
金流土「手札を3枚まで捨て、捨てた枚数と同じだけ、相手のエネミーを《魅了》!」
金流土 手札3→0
茨から次々と咲き誇る多彩な薔薇が魅惑的な香りを放ち、ヨウラのエネミー達は、その香りで意識が薄れ、金流土のフィールドにゆっくりと移る。
金流土「そして、《魅了》したエネミーは
「カーディリアーナ」がヨウラに向かって跳び、バレリーナの様に回転し、脚蹴りを喰らわす。
ヨウラ「ぐわっ!?」
ヨウラ ライフ3→2
金流土「最後は君から奪った相棒でトドメを差してあげるよ。「烈風真剣 フロウベラド」でトドメだっ!」
操られた「フロウベラド」がゆったりとした足取りでヨウラに近付き、剣を構える。
ヨウラ「フロウ...ベラ...ド...。」
フロウベラド「...。」
「フロウベラド」は震える剣を振り下ろし、ヨウラのライフを斬り裂く。
ヨウラ「う...あっ...!」
ヨウラ ライフ2→0
あの2人のファイトが終わって、フィールドから戻ってくる。流石にあんなファイトを見せられたからか観客が凄ぇ静かだ。そう思ってるとヨウラの奴が倒れた。
『...あ、し、失礼!第18試合であり準決勝第2試合勝者は煌星金流土!救護班!急いで救護を!』
オウカ「ヨウラっ!!」
オウカ達がヨウラの元に駆けつけてるな。まぉ、いうて俺達も歩いて舞台近くまで来てるがな。取り敢えず思った事は...
カナメ「シンヤ。」
シンヤ「...。」
プレディアス『(マジギレだね〜。)』
ステラメリス『(...「ヴェルフィギス」、貴方、いつまで
『それでは20分後、神城シンヤVS煌星金流土の決勝戦を始めます!お2人はそれまでの間、ご自由にお過ごし下さい!』
天井が空いているスタジアムの上
「...。」
その場所にて1人の少女がいた。その姿は青い線の模様が入ったスーツの様な物にコートを腰に巻いている。そして、その右腕には異質なスナイパーライフルがあった。
『ようやく見つけましたね。』
すると少女の背中から伸びている機械の触手、その先には鉤爪が付いたカメラアイがスタジアム内に向いており、少女に声を掛ける。
「...えぇ。」
その視線は冷徹で、スタジアムの舞台に向けていた。少女はスマホを取り出し、どこかへ連絡を掛ける。
『イヒヒ...呼んだかい〜?』
『もしもしっ!』
スマホからはどこか緩い雰囲気の返事と元気な返事が帰ってくる。
「準備はどうなっているの?」
『問題無いですっ!』
『こっちもだよ〜。』
「分かったわ。」
少女は視線をスタジアムのモニター、その欄に映っている名前を憎々しく睨み付ける。
「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎...!必ず私達の手で...!」
少女の上空をテレビ局のヘリが通過すると、少女は姿を消していた。
『さぁさぁさぁ!泣いても笑ってもこれが最後の試合!それではいよいよ決勝戦の開幕ですっ!!』
司会がそう言うとまたもや歓声が大きくなる。もうツッコまないぞ。
煌星金流土「アッハハ!ありがとう!」
金流土の奴は観客に手を振っている。いやお前アイドルでも何でもないだろ?
『それではお2人共、デッキを構えて下さい!』
そう言われ、俺達はデッキを構える。
金流土「なぁ、君。」
シンヤ「あ?」
金流土「折角の決勝だ。君に賭けをしてもらうよ?」
シンヤ「何をだ?」
金流土「僕が勝ったら君のガールフレンド達を僕に譲って貰おうかっ!!」
金流土の奴は俺の後方側にいるアイカ達を指差す。
アイカ・レイカ・カナメ「...っ!?」
シンヤ「はぁ?」
金流土「彼女達は君なんかより僕の様な男にこそ相応しい!だから君という悪魔から僕が救い出してみせる!」
シンヤ「...なら俺が勝ったら?」
金流土「フン!その必要はないさ!何故なら君は僕には一生勝てないんだからなっ!!」
随分舐めてくれるな。
シンヤ「イラッと来るぜ。」
金流土「ハンッ!負け犬の遠吠えは僕が勝ってからにしてくれ。」
何か後ろを振り返っちゃいけない気がするな。
プレディアス『ん〜まぁね(汗)』
ステラメリス『アハハ...(汗)あら...?』
『お、お2人共、そろそろ...。』
シンヤ「さっさと始めるぞ。」
金流土「こんな奴と戦うだけ時間の無駄だというのに。」
俺達はデッキを再び構える。
シンヤ・金流土「エネミー・ドライブ!アウェi...!」
パリィィィィィンッ!!
「...っ!?」
開戦の合図を出そうとしたら何かガラスが割れた音がしたぞ?
レイカ「シンヤさんっ!」
アイカ「アレっ!」
シンヤ「ん?」
アイカが指差した方を見ると、あら〜景品である「ヴェルフィギス」の入ったショーケースが見事に割れてるな〜じゃねぇ!
プレディアス『あれ〜?』
ステラメリス『やっぱりですか...。』
シンヤ「どういう事だ?」
ステラメリス『多分あの子...「ヴェルフィギス」はこの大会の途中から起きてたんですよ。』
シンヤ「え?」
ステラメリス『これだけエネミーの力がぶつかりあって、歓声が響くのを静かに眠れるとでも?』
シンヤ「無理だな。」
プレディアス『無理だね。』
シンヤ「だが何でこのタイミングで動いたんだ?」
ステラメリス『それは多分...。』
そうしているとカードが俺の方に向かってくる、っておいっ!?
シンヤ「今度は何事だ?」
『ん〜おぁよう...。』
カードから声が聞こえる。多分この声の主は...。
プレディアス『「ヴェルフィギス」!久しぶり〜♪』
ヴェルフィギス『げっ、「プレディアス」いたんだ...。』
プレディアス『「げっ」って何さっ!?』
ヴェルフィギス『そんなの昔、アイツと一緒にヴェルの事を着せ替え人形にしてたじゃん...。この格好だって、君やカーディリアーナが着せたじゃないか...。』
よく見ると「ヴェルフィギス」の服装は淡い緑の白いゆったりとした寝巻きの様にも見える。何かフリルみたいなのが付いてるが...。
プレディアス『可愛らしい顔をしてるからオシャレにも気を使わないと!』
ヴェルフィギス『だからって何でこんな
プレディアス『「可愛いは正義」だよっ!』
ん?
シンヤ「「プレディアス」。「ヴェルフィギス」の性別ってどっちだ?」
プレディアス『ん〜?あ、説明してなかったね、「ヴェルフィギス」は男の
だろうなっ!
ヴェルフィギス『「プレディアス」と「ガーディリアーナ」によく着せ替えさせられたよ...。他の「七欲神」は巻き込まれたくないからか着せ替えられてる時、いつの間にかいなくなってるし...。』
ステラメリス『うっ...!』グサッ
シンヤ「...まぁ取り敢えず、どうして俺の所に来たんだ?」
ヴェルフィギス『...まぁ、理由としては簡単だよ...。』
シンヤ「...?」
ヴェルフィギス『ヴェルの所有者になって...。』
シンヤ「......ヘァ!?」
プレディアス『お?自分で決めるなんて珍しいね〜?』
ヴェルフィギス『君ならヴェルの所有者でも文句ないし、何より...。』
すると「ヴェルフィギス」が金流土の方を見る。
ヴェルフィギス『同じ「七欲神」を道具みたいに扱ってる
プレディアス『それは確かに。』
ヴェルフィギス『後、
おいおい、「堕落」の名を冠する「七欲神」にさえ、嫌われてるぞ。
シンヤ「...分かった。司会者!」
『あ、はい!何でしょうか!?』
シンヤ「デッキを調整しても構わないか?」
『カードが選んだのなら文句はありませんっ!』
金流土「はぁ!?そんなの認められる訳ないだろっ!」
シンヤ「お前だけ有利な条件で戦うんだ。それとも怖いのか?」
金流土「っ!」
んじゃ、調整するか。
数分後
シンヤ「「堕落」デッキの完成だ。」
にしても「堕落」カードの効果、これは《魅了》対策になるな。
『準備が整った様なのでいよいよ始まります!それでは、Ready?』
シンヤ・金流土「エネミー・ドライブ!アウェイトッ!」
ジワジワと嬲ってやるよ。