イクスside.
イクス「そうでしたか。」
精『あぁ。昨日、SOS信号があった場所にはかつてダークエンブレールに協力していた闇飛斎鬼が隠れており、その村に関する情報が記されていたレポートや最近行方不明となっている子供達が発見された。闇飛の証言では暴走族が村の戦闘員を相手にしている裏で、神城シンヤ君が闇飛を打ち取り、村の繁栄の為に支配していたエネミーを連れ去ったと言っていた。』
イクス「支配していたエネミー...もしや「四鬼」の?」
精『その通り。「水鬼」、「金鬼」、「風鬼」、「隠形鬼」の「無導の四鬼」。その中で行方知れずだった「隠形鬼」がその隠されていた村で囚われていたそうだ。』
イクス「何と...。」
確かにあの者*1は常に警戒心が強く、隙が無かった筈ですが、取り敢えずはダークエンブレールの復活は阻止された様ですね。
精『しかし、神城シンヤ君はどうやって闇飛の居場所を突き止めたんだ...?』
言われてみれば確かに不思議ですね。「七欲神」カードや真壁カナメさんを狙われたとしても、村に行く為にはそれなりの情報が必要な筈...エネミー治安ポリスも闇飛斎鬼の存在は知っていても、どこにいるのかまでは分かりませんでしたから。それに「帝」カード...。組織が所有していた研究所で確認したところ、全ての「帝」カードが忽然と消えていたので、どうやってエネミー治安ポリスの警備を掻い潜ってカードを手にしたのでしょう?
精「兎に角、「隠形鬼」は奪還対象だ。神城シンヤ君と会った場合、「隠形鬼」を取り返さねばならない。」
イクス「分かりました。」
私はモニターを切る。神城シンヤ...「七欲神」カードもそうですが何故「帝」カードを持っているのかも聞き出すべきですね。
「ん?イクスか。」
イクス「おや、「マレス」。」
部屋に青髪の長身の少年「マレス」が入ってきました。彼は私と同じ「ドライブクルス」の1人で、「深海の帝 クランターズゼラ」を使っていた者です。
マレス「定期連絡か。」
イクス「えぇ。闇飛斎鬼が捕まった事、行方不明だった「隠形鬼」が神城シンヤさんの手に渡ったそうです。」
マレス「神城シンヤ...「クランターズゼラ」を「クラリシャルゼラ」というディストラクターにした奴だったな。」
イクス「映像で見ましたがあれ程悍ましく荒々しい姿は初めて見ました。「クランターズゼラ」以上のデッキ破壊能力でした。」
他にも大会に出ていたかつての私の切り札「紅蓮の帝 オードムギリティア」のディストラクター「ツヴァムリスティルト」が現れた時は驚きました。恐らく他の「帝」カードもディストラクターとなっているのでしょう。
イクス「他の子達は?」
マレス「オウカ達の所へ遊びに向かった。」
イクス「そうですか。」
取り敢えず、今はグリーディアンに備えてデッキの調整を...。
ビーッ!ビーッ!
イクス・マレス「...!」
突如アラートが鳴る。私は精さんに通信を繋ぐ。
イクス「何があったんですか?」
精『かつてダークエンブレールが所有していた別の研究所に何者かが向かっている!』
映像に映るのは黒い服装で身を包んだ誰かだった。
イクス「この者は...?」
マレス「よく分からないが侵入者である事に変わりはない。」
イクス「そうですね。」
折角お正月になったばかりなのに...。
「どこだここ?」
件の黒い人物の正体はシンヤ。絶賛迷子中である。