プレディアス『中々面白いカードが出来たね!』
シンヤ「いや面白いじゃねぇだろ。何でよりによって「
帝カード...かつてこの世界を滅ぼそうとした組織「ダークエンブレール」が使っていたカード達だ。それぞれ赤の「紅蓮の帝 オードムギリティア」、青の「深海の帝 クランターズゼラ」、緑の「密林の帝 ミストログラ」、黄の「光輝の帝 マビラスジード」、白の「天空の帝 アラバトラス」、紫の「呪毒の帝 アノラメダレス」、黒の「常闇の帝 マルタスギラン」。つい先程、それらを用いたディストラクター・カードを作り上げたところだ。
シンヤ「にしてもなーんか面倒な予感がする。」
プレディアス『君がそう言うと大体何か起きるから面白いんだよね〜。』
シンヤ「面白がるな。」
ステラメリス『しかしある意味その勘の良さは捨てたものじゃないと思いますよ?』
シンヤ「そうか?」
ステラメリス『寧ろ恨むのは勘ではなく己が運の無さでは?』
シンヤ「それを言っちゃお終いよ。」
はぁ、起きるにしてもすぐ終わるような出来事ならいいけど。と思いながら公園に寄ると何か制服を着た学生と思わしき人物達の人だかりが見える。
シンヤ「何だ?」
ジーっと目を凝らして見つめていると、人だかりの中で2人の少女が水を掛けられたり髪を引っ張られたりしている様子だった。
シンヤ「!おい!何やってる!?」
学生A「あ?何だよお前?」
学生B「今お楽しみ中なんだよ。」
学生C「コイツらムカつくから惨めな学園生活送らせる為に遊んでるの。」
学生D「姉の方は生意気にも歯向かってきたから妹ちゃんを人質にしたら面白いくらい痛めつけられてくれるし!」
学生達「アハハハハハッ!!」
シンヤ「...。」
学生E「って事だから邪魔しないでよ?」
学生F「邪魔したら許さないから。」
この...
学生G「もしこの事警察に言ったらお前も同じ目に合わせてやるぞ?」
学生H「いやいや、遊んであげるの間違いでしょ?」
学生「アハハハハハハッ!!」
シンヤ「...の...し...。」
学生A「あ?何か言っ...。」
シンヤ「このゴミクズ共がぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
学生達「...っ!!?」
シンヤ「お前達がどれ程救いようの無いゴミなのかよぉく分かった...!」
学生A「な、何だとっ!?」
シンヤ「そんなに惨めが好きなら俺がお前達に与えてやる...「惨めな敗北」をなぁ...!」
プレディアス『うわ〜、マジギレしてるじゃん...。』
ステラメリス『それだけ醜かったのでしょう。』
シンヤ「「巨神 アルドス-2」2体の「デネペイト」発動!」
シンヤのフィールドの2体の巨神が破壊される。
シンヤ「コストを4軽減し、6コストで「邪海皇帝 クラリシャルゼラ」召喚!」
シンヤ 手札6→5
すると大地が割れ激流が吹き出すと、そこから下半身がクラーケンの黒い触手だらけで上半身が7頭の龍の頭となっている「皇帝」が降臨する。(イメージとしては胴体の下がクラーケンの触手で上半身は両腕から4頭ずつ背中から2頭、頭部に1頭といった感じ。)
帝カードの一角「深海の帝 クランターズゼラ」と「邪龍アリキシャルスヒュドラ」が混ざり合ったディストラクターの「皇帝」。その名は「邪海皇帝 クラリシャルゼラ」。「クラリシャルゼラ」は姿を現すと触手で海の中から巨大なトライデントや斧を取り出し、触手で巻き付く。
「邪海皇帝 クラリシャルゼラ」 コスト10 エネミー 青・黒・白 パワー18000 打点2
学生A「な、何だよこのエネミー!?」
シンヤ「「
シンヤのデッキの上からカードが
シンヤ「破壊された「巨神 アルドス-2」の能力、相手のデッキの上から2枚をセメタリーに送る。」
学生A デッキ28→26→24
シンヤ「「クラリシャルゼラ」の能力発動、相手のデッキの上からカードを8枚セメタリーに送る。更にこのターン破壊されたエネミーの数だけ更にカードを2枚セメタリーに送る。」
「クラリシャルゼラ」が咆哮を上げると波が荒立ち、水の竜巻が出現し、学生Aのデッキを包むと、学生Aのデッキが12枚削られる。
学生A デッキ24→16→14→12
シンヤ「その後、送られたカードの中にコスト5以上のカードがあれば次の相手ターン終了まで、相手はエネミーを1体までしか出せない。」
学生A「何っ!?」
シンヤ「ターンエンド。」
学生A「クソッ!俺のターン!」
学生A 手札5→6 デッキ12→11
学生A「「聖剣の祈り手」を召喚!手札からウェポンズ・カード1枚を場に出す!「暁の聖剣 フレイダルバーン」を場に出す!「月の聖剣 ムーンノーツ」のアームドを解除、「フレイダルバーン」を「不屈の勇者 ダリウス」にアームド!」
学生A 手札6→5→4
「聖剣の祈り手」 コスト5 エネミー 黄・白 パワー5000 打点1
「暁の聖剣 フレイダルバーン」 コスト6 ウェポンズ 赤・黄 パワー+6000 打点1
学生Aのフィールドの「ダリウス」が「ムーンノーツ」を手放し「フレイダルバーン」を手に持つ。
「不屈の勇者 ダリウス」 パワー13000→8000→14000 打点2→1→2
学生A「「ダリウス」で攻撃!「フレイダルバーン」の能力!相手は最もパワーの高いエネミーを1体破壊しなければならない!消えやがれ!」
シンヤのフィールドには「クラリシャルゼラ」1体のみ。「ダリウス」が「フライダルバーン」振るい、斬撃を飛ばすと「クラリシャルゼラ」に命中し、衝撃で煙に包まれる。
学生A「ハハハッ!ザマァみろっ!これで俺の勝ちだ...は...?」
勝利を確信した学生Aは目を見開く。煙が晴れるとそこには「クラリシャルゼラ」が健在していた。
学生A「な、何で...?」
シンヤ「「ライフオーラ」、フィールドを離れる代わりに重なっているカードをセメタリーに置くことで、生き残る。」
「邪海皇帝 クラリシャルゼラ」 ライフオーラ2→1
学生A「は、反則だろっ!?」
シンヤ「残念だがこれが現実だ。そして防御だ、「クラリシャルゼラ」。」
シンヤに向かってくる「ダリウス」を先程破壊された事に苛立つ「クラリシャルゼラ」が海中から7頭の内1頭で噛みつき、ブレスを放つと同時に放し、「ダリウス」はブレスを浴び破壊される。
学生A「た、ターン...エンド...。」
学生B「で、でも!このターンを耐え切ればこっちの勝ちだ!お前はエネミー1体しかいないが、こっちは他に4体もエネミーがいるっ!それにライフもまだ6もある!」
シンヤ「それはどうだろうな?」
学生B「はっ?」
シンヤ「俺のターン。もうドローする必要すらない。」
学生A「な、何だとっ!?」
シンヤ「「クラリシャルゼラ」で攻撃。能力発動...。」
その言葉と共に「クラリシャルゼラ」が咆哮を上げる。
学生A「馬鹿め!防御すれば俺のターn「相手のデッキを
「クラリシャルゼラ」が7頭の口から衝撃波を放つと学生Aのデッキが10枚消える。
学生A デッキ11→1
あまりの出来事に学生達は呆け、学生Aは防御を忘れ、攻撃を受けてしまう。
学生A「うがっ!?」
学生A ライフ6→4
シンヤ「言っただろ、「惨めな敗北」を与えるってな。ターンエンド。」
学生A「う、嘘、だ。嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だっ!!?」
シンヤ「エネミー・ドライブにおいて、デッキが切れた瞬間プレイヤーは強制的に敗北する。お前のデッキは残り1枚。さぁ、引け。」
学生A「い、嫌だ!?こ、こんな負け方!?」
学生C「ちょっとアンタ!何よこのファイト!?」
学生G「テメェ!ファイターとしての誇りは無いのかよ!?」
学生E「お前なんかファイター失格だ!」
シンヤ「勝負を承諾したのはお前達、それにお前らも人のこと言えないぞ?」
学生A「は...?何がだよ...?」
シンヤ「か弱い女の子を相手に寄ってたかっていじめてる上、その家族を人質にしての脅し、お前達はファイター以前に人として失格だ。」
学生達「...っ!?」
シンヤ「あぁ、そうだ。
シンヤは学生達にある賭け事をした。それはシンヤが勝った場合「今までの罪を告白して警察の世話になる」という事だ。学生達はそれを思い出し、青ざめ慌てる。
学生C「わ、私はコイツらに無理矢理やらされたの!だから私だけは見逃してっ!?」
学生D「!お前裏切る気か!?お前が最初に立案しただろ!?」
学生F「どうしよ!?パパに怒られる!?」
シンヤ「さて、そろそろ時間だ。ドローステップがいつまでも行われない場合、強制的にドローが行われる。」
学生Aのデッキの最後のカードが動き始める。
学生A「ま、待て!待ってくれ!お願いだっ!!」
システムにそんな言葉が通じる訳もなく。
学生A デッキ1→0
ヴーッ!ヴーッ!
学生Aのデッキが切れたと同時にバトルフィールドが赤く点滅し、警告音が鳴り響き、学生Aの身体が徐々に粒子状になる。
学生A「い、嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
そして、学生Aはバトルフィールドから完全に消え去る。
シンヤ「大丈夫か?」
俺はあのクズ共を倒した後、虐げられていた2人を連れて自宅に上がらせ、手当てをする。赤髪ポニーテールの姉の名前は「
レイカ「だ、大丈夫です...。」
アイカ「ありがと...。」
シンヤ「いじめねぇ...。学校や親には話さなかったのか?」
レイカ「それが...。」
話を聞くと、どうやら親や学校の教師もロクでもない奴らしく。親はギャンブルやホスト通いで機嫌が悪いと2人に虐待をするという完全な毒親。学校もカードゲーム系でよくある実力主義な思想らしく、全教師はあまりエネミー・ドライブが強くない2人を見下しており、何かと授業で2人を貶したりしている。その上今までいじめが黙認されていたのも学生達が賄賂を送っていたかららしい。学生達のみが賄賂を送っただけなので彼らの親はこの事を知らないらしい。
シンヤ「どうやら滅ぼすべきは他にもあったようだな。」
アイカ「まさか、乗り込む気か?無理だぞ、クソ親父達は兎も角、学校にはまず入れないだろ。」
シンヤ「いや?そうでもないぞ?」
俺はスマホを取り出す。
アイカ「?これがどうしたんだ?」
シンヤ「これにはさっきのいじめの様子が全部写っている。」
アイカ・レイカ「...!」
シンヤ「学生服である以上どの学校なのかは特定しやすい上、2人の学校は元々黒い噂が多い。ならこの映像を公表されれば
サンキュー「ステラメリス」。
ステラメリス『咄嗟に撮影しましたが中々でしょう?』
レイカ「あの...どうしてここまでしてくれるんですか...?初めて会ったばかりなのに...。」
助ける理由んなもん
シンヤ「可愛い女の子が助けを求めてるのを黙って見過ごせない、かな?」
ちょっとキザったらしかったかな?
アイカ・レイカ「...///」
何で赤くなってるんだ?
プレディアス『意外と鈍感だねぇ〜。』
ドユコト?
翌日、俺は2人が通っている学校「精越学園」に向かい、理事長を呼び出す。
理事長「何でしょうか?ここは貴方の様な人間が来る場所ではないのですよ?」
今の俺の格好は仮面を付け、コートを羽織っているから身バレ防止は出来ている。にしても態度を隠す事なく本性出してくるな。まぁその方が
シンヤ「簡単だ。この学園の生徒のいじめの件でな。」
理事長「いじめ?我が校の生徒はみな仲良しですよ?何も知らない貴方に口出しする権利はありませんので。」
理事長は俺を小馬鹿にすると周りにいる教師達も俺を馬鹿にするよう嘲笑う。コイツらに反省のはの字も無いようでやりやすいな。
シンヤ「なら
俺はスマホを取り出し昨日のいじめの様子を教師達に見せる。すると教師達は見てわかる程に大慌てする。
理事長「そ、それを奪いなさいっ!?」
理事長が指示を出すと教師達は俺に飛び掛かるが俺は楽々かわし、腹に蹴りなどをお見舞いする。カードゲームの世界の住人は大抵身体能力を上げとけば簡単に対処できるだろうから鍛えていた。
シンヤ「どうやら認めているようだな?」
理事長「うっ...!」
シンヤ「せっかくだ。エネミー・ドライブで決めようか。」
理事長「何ですって?」
シンヤ「お前達が勝ったら
理事長「!本当ですね?」
条件を出すと理事長達は顔がニヤける。
シンヤ「但し、負けたら警察のお縄についてもらう。」
理事長「いいでしょう!勝負を挑んだ事、後悔しなさい!」
後悔するのはそっちだがな。
シンヤ「スペル「トライアルアビリティ」を2枚発動。」
シンヤ 手札4→2
「トライアルアビリティ」 コスト3 スペル 赤・緑・白
シンヤ「次に召喚するエネミーのコストを3下げ、次の効果の内1つを与える。与えられる効果は《アクセラレーション》の付与、2回攻撃、次のターンまで破壊されない。俺が与えるのは《アクセラレーション》と2回攻撃だ。」
そしてシンヤは「皇帝」を呼び出す。
シンヤ「2枚のスペルでコストが6減少、更に「巨神 アルドス-2」の「デネペイト」で更に2コスト減少の計8コスト減少で「邪海皇帝 クラリシャルゼラ」を召喚!」
フィールドに「クラリシャルゼラ」が降臨する。
シンヤ「「Wライフオーラ」。「アルドス-2」と「クラリシャルゼラ」能力発動、相手のデッキから合計12枚をセメタリーに送る。」
理事長 デッキ30→18
シンヤ「そして、コスト5以上のカードが送られたので次の相手ターン終了まで、相手はエネミーを1体しか出せない。」
理事長「何ですって!?」
シンヤ「まぁ、その必要すらないがな、《アクセラレーション》を得た「クラリシャルゼラ」で攻撃、能力で相手のデッキを10枚セメタリーに送る。」
理事長 デッキ18→8
「クラリシャルゼラ」が触手を使って斧を振り下ろす。
理事長「ぐっ...!?」
理事長 ライフ7→5
シンヤ「そして、「トライアルアビリティ」の効果で
「クラリシャルゼラ」が起き上がる。
理事長「!まさかっ!?」
シンヤ「「クラリシャルゼラ」で攻撃、再びデッキを10枚セメタリーに。」
「クラリシャルゼラ」の2頭が理事長のデッキに向けて口から光線を放ち、デッキを焼き尽くす。
理事長 デッキ8→0
ヴーッ!ヴーッ!
理事長「そ、そんな!?」
理事長の身体が粒子状となりバトルフィールドから消え去る。
シンヤ「さて、約束を果たしてもらおうか。」
理事長「...フフフ、約束ぅ?そんなのしたでしょうかぁ?」
シンヤ「惚ける気か...。」
理事長「約束なんて守る必要ありません。ここで貴方を捕えさえすればっ!」
シンヤ「やれやれ、どこまでも救いようがないな、こんな姿
理事長「何とでも言いなさい、力こそ全て...待ちなさい、今、何とおっしゃいましたか...?」
俺は胸ポケットから別のスマホを取り出し画面を見せる。
シンヤ「アンタらと
理事長達「...っ!?」
どうせ約束を破るだろうから先手を打っておいたんだよ。
シンヤ「既に5000人以上がこの配信を見ているぞ。時期に警察も来るだろうな。」
理事長「そ、そんな...!?私がこれまで築き上げてきた功績と信頼が、一瞬で...!?」
シンヤ「自業自得だ。」
その後は警察の捜査が入り、いじめや賄賂、隠蔽工作をしていた事が明らかになり精越学園は廃校が決まった。いじめを行っていた生徒やそれに加担していた職員はファイターの資格を剥奪され、逮捕された。因みにアイカとレイカの毒親も逮捕された。経緯としては一番被害にあったアイカとレイカに多額の慰謝料が支払われる時にそれを聞いた毒親共が金を自分達に寄越せと必死な形相で迫ってきて、その後に毒親共を追いかけて来たのか黒服の男達がやってきた。どうやら毒親共は借金をしてしまっていたらしく、逃げていたらしい。近々アイカとレイカを借金取りに売ろうとさえしていたらしく、2人が多額のお金を受け取ったと知ると掌を返して2人に助けを懇願する。だが2人はこれをキッパリ断り、それに怒り狂った毒親は2人に襲い掛かろうとしたが毒親共が来た時に警察に毒親共の事を説明しておいた為、児童虐待などの罪で逮捕してもらった。しかしそれだと借金取り達も仕事を完遂出来ない為、警察の人にお願いしてもらい、刑務作業で借金返済を行ってもらう様にした。ファイトによる賭け事なら誰も文句は言わないだろうと言ったら納得してくれた。その後は
アイカ「ん、シンヤおはよ。」
レイカ「おはようございます。」
2人はうちに住む事となった。