オウカside.
精「イクスからの説明の通り、侵入者の正体は神城シンヤ君である事、そして、彼の仲間と思わしき少女がいた事だ。」
そう言われてモニターに例の少女が映る。シンヤの奴、一体どれだけ仲間がいるんだ?
精「神城シンヤ君の行動は不明ではあるが、今回の会議の本題は「腐座麻名男」を護送する事が決定した。」
オウカ達「...!」
腐座麻名男...全国大会でヨウラを散々馬鹿にした上に傷つけた奴...!大会の景品でもある「ヴェルフィギス」がシンヤの手に加わって、完全に負けてったな。その後は、麻名男の支配から逃れた「カーディリアーナ」がアイツの本当の姿を明かして、そのまま、拘束したんだっけ。
精「出来る限り情報を引き出そうとしたんだが、どうやら奴は数ある拠点の内、囮の拠点の下級構成員らしく、偶々その拠点の構成員を本拠地へ集合させる事があったらしい。だが奴は本拠地で試作品だった「七欲神」を縛る為の拘束具「テンプレイク」を勝手に持ち出し、本来であれば本拠地にいる別の幹部が使うはずだった「カーディリアーナ」を無理矢理使役していただけだったらしい。」
リョウカ「何よそれっ!?」
ザクヤ「欲に目が眩んだ結果と言う事か。」
精「そして、「カーディリアーナ」の能力を利用し、やがては組織のボスの上に立ち、女性を侍らせる事が奴の目的だったそうだ。」
ケイスケ「何だそれ...?」
エリナ「マジ意味不なんだけど?」
よく分からないけど、兎に角下らない事って訳だな?
アリア「あの...聞き逃しそうになったんですが、本拠地に行ったという事は、グリーディアンのボスの人がいる場所を知っているって事ですよね...?」
オウカ「...!」
そうじゃねぇか!幹部じゃなくてもグリーディアンの本拠地の場所を知ってるんだ!ならその情報を元に乗り込めば...!
精「いや、組織のボスは警戒心が高い為か、本拠地以外にいる極一部の幹部以外の構成員には袋を被せて場所を特定させない様にしているらしい。」
マジかよ...それじゃ、こっちから向かう事は出来ないのかよ。
精「兎に角、今注目すべき内容は腐座麻名男の護送だ。途中でグリーディアンが襲撃する可能性を考慮し、作戦を練る。」
オウカ達「はいっ!」
3日後の夜
精『皆、配置に付いたな?』
通信機から精さんの声が聞こえる。俺達は今、腐座麻名男が乗っている護送車の周りの車に乗っている。護衛をする車はグリーディアンの襲撃に備えて全部で20台らしい。夜なのは相手側から「グリーディアンの仲間である事」、「人目がつかないようにする事」、「襲撃される事を考慮して深夜に行う事」、「こちらが用意したルートに沿って護送する事」とメッセージを送られたかららしい。
精『夜とはいえ油断するな。いつどこでグリーディアンが襲ってくるか分からない。』
『了解!』
精『それでは作戦開始!』
その合図とともに車が動き出す。
出発してから45分。
リョウカ『にしても長いわね〜。』
ヨウラ『仕方ないよ、向こうの指示に従って進んだ方が安全だ。』
ジンタ『だけど、暇。』
オウカ「確かにな〜。」
決めたルートで行かなくても、夜だから警察署まで真っ直ぐなんだから態々
オウカ「ん〜?」
ケイスケ『どうした?オウカ。』
オウカ「精さん。」
精『どうした?』
オウカ「どうして態々遠回りしてるんですか?」
精『それは向こう側からの...。』
オウカ「だとしたら夜だから態々遠回りせずに向かった方が直ぐに身柄を引き渡せるし、遠回りするぐらいなら明るい時間とかでもいいんじゃ?何で暗い時間に遠回りするのかなって?」
精『言われてみれば...向こう側に確認を取る。』
ザクヤ『確かに態々こんな手の込んだ事をせずとも早く安全に終わらせる方法は別にある。なのに何故...?』
エリナ『確かにダルぅ〜って思ったけど...。』
そう考えた時
精『全員!すぐに引き返せっ!!』
オウカ達「っ!?」
精さんの焦った声と共に車が急ブレーキをする。
アリア『ど、どうしたんですか...?』
精『向こうに確認を取ったが、メッセージの内容は「
オウカ「...っ!?」
ヨウラ『そんなっ!?』
ザクヤ『だとしたらあのメッセージは...?』
精『ハッキングを仕掛けられていた...!私達と警察の通信回路に何者かが不正アクセスし、メッセージを書き換えたんだっ!』
オウカ達「っ!?」
そう驚愕していると
ガコンッ!
外から何か変な音が聞こえて外を見る。
オウカ「...っ!?」
外の光景、そこには
横転した護送車とそれに対峙しているカブトムシみたいな形をしている機械と繋がっているリード?みたいなエネルギーを背中辺りから伸ばしている黒いバトルスーツみたいな格好をした少女がいた。
オウカ「何だよあれ...!?」
そう思っていると、少女が腕を動かし、それに反応するかの様にカブトムシみたいな何かが少女の背中にくっついたと思ったら変形して、3つのクワガタみたいな機械になって、器用に横転した護送車を漁る。すると
「ひぃ〜!?な、何だよっ!?」
クワガタみたいな機械の1つの鋏には腐座麻名男が挟まれていた。
オウカ「っ!」
「君!何やっているんだ!?」
その少女を取り囲むように他の車から職員の人達が出てくる。俺や他の皆も一緒に出てくる。
「ん〜?何って
職員の人の言葉にその少女は返事をしたけど、とんでもなく不気味だ...!
「兎に角、勝手な事をしないでくれ。」
職員の人が少女に触れようとする。
バンッ!
「ぐわっ!?」
するとどこからともなく銃声が聞こえると職員の人が倒れる。
バンッ!バンッ!
「きゃっ!?」
「うっ...!?」
更に銃声が聞こえて、2人倒れる。
エリン「えっ!?何!?」
リョウカ「スナイパー!?」
キュルルルルルッ!!
ザクヤ「何だ...?」
車輪みたいな音が聞こえて振り返ると
「いっきますよ〜!!」
パワードスーツみたいなブーツの底の車輪で爆走してくる黒いバトルスーツみたいな格好をしている少女が腕についている機械みたいな鞘からエネルギーで出来た刀を抜いて、刀を鞭みたいに振るってくる。
「「「「うわぁ〜っ!!?」」」」
それによって職員の人達が吹き飛ばされる、何がどうなってるんだ!?そう思っているとどこからか鉤爪?が付いた機械みたいな蔦が横転した護送車を掴んで、その方角からさっきの2人みたいに黒いバトルスーツみたいな格好をしている少し大人びた少女が跳んできた。それにその少女の右腕は変わったスナイパーライフルになってる!?
「遊びすぎよ、「イナ」。」
スナイパーライフルを持った少女が麻名男を捕まえている少女に声を掛けている。「イナ」っていうのか...。
イナ「え〜?そうかなぁ?」
「私と「シヤ」が食い止めてなかったらどうする気?」
イナ「「チユリ」とシヤなら必ず止めてくれると分かってたからね〜。」
「信頼してくれてありがとうございますっ!」
スナイパーライフルの少女が「チユリ」、刀の少女が「シヤ」っていうみたいだな...。
チユリ「シヤ、まったくもう...。」
オウカ「なぁ、お前達はグリーディアンなのか?」
俺がそう言うとチユリって奴が俺を睨んでくる。
チユリ「はぁ?
オウカ「グリーディアンじゃないのか...?」
シヤ「その通りですっ!」
ザクヤ「...ならお前達の目的は何だ?」
イナ「目的ぃ〜?そんなの簡単だよ〜?」
するとイナって奴に繋がってる麻名男を挟んでるクワガタみたいな機械がイナの真上に運ばれる。
イナ・チユリ・シヤ「私達の全てを壊した彼/この男/この人に復讐する為だよ〜?/為よ。/為ですっ!」