オウカside.
リョウカ「何よこれ?」
俺達は配信されているとある映像を視聴している。その内容はエネミー・ドライブエリート校である「精越学園」のいじめや不正などといった様々な事だ。表向きでは正々堂々とした佇まいをしていた精越学園の生徒や教師は裏では陰湿で性格が酷い奴らだという事がこの配信で明らかになっていた。
リョウカ「まさか理事長や生徒会長さんがあんな非道的な性格してたなんて。」
ヨウラ「しかも賄賂を受け取ったり、証拠を隠滅したり、被害を受けていた生徒に口外しないよう脅してもいたらしい。加害者を贔屓して、被害者には他人の上に立ちたいという欲求の矛先にしてたらしいね。」
レイジグルード『人間ってのは欲深い生き物だからな。己の快楽を満たせるならなんだってする生き物でもあるからな。』
リョウカ「あまり否定できないわね。」
オウカ「...。」
アリア「オウカ君?」
オウカ「!どうしたんだ?」
アリア「何か考えてたの?」
オウカ「まぁ、考えてたっちゃぁ考えてたな。」
ヨウラ「何がだい?」
オウカ「あの仮面の男が使っていたエネミーだよ。」
「邪海皇帝 クラリシャルゼラ」。あのカードは恐らく...。
オウカ「「帝」カードが使われているんじゃねぇかって思うんだ。」
リョウカ「!帝カード!?」
「どうしました?」
リョウカが声を上げると自動ドアが開き、桃色の髪の少女「イクス」が部屋に入ってくる。
アリア「あ、イクスちゃん。」
ヨウラ「イクス、君達が
イクスはかつて俺達が戦っていた悪の組織ダークエンブレールによって作られた人工生命体「ドライブクルス」だ。何度も俺達の行く手を阻んでいたがダークエンブレールのやっている事に疑問を感じて他のドライブクルスと一緒に離反して、共にダークエンブレールと戦ったんだ。イクス以外のドライブクルスはイクスと一緒に「エネミー治安ポリス」で保護している。
イクス「帝カードなら組織が保有していた研究所の地下深くに封印しています。誰かの手に渡らないようにする為に。それがどうしたんですか?」
ヨウラ「これを見てくれ。」
ヨウラはイクスに配信で流れているファイトに出てきた「クラリシャルゼラ」を見せる。
イクス「!「クランターズゼラ」!?」
ヨウラ「君から見ても間違いはないか?」
イクス「はい、しかし何故「深海の帝」のカードが...?それに姿がまるっきり違いますし...。」
ヨウラ「恐らくこの仮面の男は件の七欲神カードを持っている可能性のある彼だろう。」
リョウカ「そうね、合体しているエネミーを持っている奴なんて早々いないわ。」
オウカ「どうしてエネミーを合体させてるのかは分からない、けど...。」
エネミーにだって命がある。それをあんな不気味な姿にしやがって...!
オウカ「これ以上エネミーを苦しませるわけにはいかない!急いで止めるぞ!」
リョウカ「えぇ!」
ヨウラ「あぁ。」
アリア「が、頑張る...!」
イクス「私達も協力しましょう。」