「エルヴェルム」と「レヴィリス」がディストラクターとなり、翌日、俺が通っている「混全学園」にて、アイカとレイカの転入試験が行われる。試験場には他にも沢山の受験者がおり、殆どがファイトで失格となっている。アイカの担当は「水森亮二」先生、レイカの担当は「浅霧芽衣」先生だ。因みに俺は受験者ではない為、近くの公園で暇を潰す。
亮二 手札2 ライフ4 フィールド 「鉄兵ナイト」×2 「騎士団長 ゾリウス」 「騎士王 アーサー」
アイカ 手札5 ライフ3 フィールド 「火霊 エルブ-1」 「雷鼓 デンデン-2」
アイカ「いくぞ!「火霊 エルブ-1」と「雷鼓 デンデン-2」の「デネペイト」発動。」
アイカのフィールドの少年の様な火の精霊と黒い雲に乗った鬼娘が破壊される。
アイカ「コストを3減らして「獄魔歌竜姫 ヘルヴィルゼンム」を6コストで召喚!」
ヘルヴィルゼンム「やっとオレの出番だぜっ!!」
アイカ 手札5→4
するとアイカのフィールドの2カ所に炎が出現し円を描くように炎が繋がると円の内側に模様が浮かぶと、炎の竜巻と雷が出現し、中から巨大なスピーカーが取り付けられた赤い竜が現れると竜の翼と悪魔の翼の2対の4翼、鱗を纏った腕と異形の腕の4腕、頭には額の一本角と左頭部に曲がった大きな一本角の歪なドレスを着た少女が竜を模したギターを弾きながら、その竜の背に乗る。
「獄魔歌竜姫 ヘルヴィルゼンム」 コスト9 エネミー 赤・黄・黒 パワー14000 打点2
亮二「このエネミーは一体...!?」
アイカ「「ライフオーラ」発動!」
「へルヴィルゼンム」と赤い竜の身体が妖しく輝く。
アイカ「「ヘルヴィルゼンム」の能力!カードを3枚引ける!」
ヘルヴィルゼンム「受け取れ!」
「ヘルヴィルゼンム」がギターを弾くと音符がカードになる。
アイカ 手札4→7
アイカ「《アクセラレーション》を持つ「ヘルヴィルゼンム」で攻撃!更に能力発動!」
するとアイカは手札を2枚捨てる。
アイカ 手札7→5
ヘルヴィルゼンム「喰らいな!」
「ヘルヴィルゼンム」がギターを弾くと赤い竜に取り付けられているスピーカーから大音量が放たれ、それを聞いた亮二のフィールドの「アーサー」と「ゾリウス」、「ナイト」2体が破壊される。
亮二「!何だっ!?」
アイカ「「ヘルヴィルゼンム」は攻撃時に手札を好きな枚数捨てれば、その枚数につき相手のパワー10000以下のエネミー2体を破壊できる!」
亮二「何っ!?」
アイカ「更に破壊した数だけデッキの上からカードを3枚見て、コスト7以下のエネミーを呼び出せる!破壊した数は4!」
ヘルヴィルゼンム「来やがれ!」
「ヘルヴィルゼンム」がギターを激しく掻き鳴らすとアイカのデッキからカードが捲られる。
アイカ「1回目!「業魔の歌姫 エンゼーリア」!」
「業魔の歌姫 エンゼーリア」 コスト6 エネミー 赤・黒 パワー6000 打点1
アイカ「2回目!「侵蝕の甲殻 セピロムキャンサー」!」
「侵蝕の甲殻 セピロムキャンサー」 コスト7 エネミー 緑・黒 パワー9000 打点2
アイカ「3回目!「天落の黒獣」!」
「天落の黒獣」 コスト5 エネミー 黒 パワー7000 打点2
アイカ「4回目!「時狭間のメカニック」!」
「時狭間のメカニック」 コスト5 エネミー 黒 パワー6000 打点1
アイカ「「エンゼーリア」の能力!相手の手札を1枚捨てさせ、1ダメージ!」
「エンゼーリア」が歌を歌うと亮二の手札とライフが削れる。
亮二 手札2→1
亮二「くっ...!」
ライフ4→3
アイカ「「セピロムキャンサー」の能力!アタシの他のエネミーの能力でダメージを与えた時、相手に1ダメージ!」
すると「セピロムキャンサー」が背中から2つの機関砲を出現させ、亮二に弾幕の嵐を放つ。
亮二 ライフ3→2
アイカ「「天落の黒獣」の能力!デッキから3枚をセメタリーに送り、セメタリーからカードを2枚手札に戻す。」
アイカ 手札5→7
亮二「「ヘルヴィルゼンム」の能力のコストとして捨てたカード分が戻ったということか...!」
アイカ「これで終わりっ!!」
ヘルヴィルゼンム「トドメだぁぁ!!」
「ヘルヴィルゼンム」がギターを掻き鳴らし、赤い竜のスピーカーから無数の音符が放たれ、亮二のライフを砕く。
亮二「ぐ、ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
亮二 ライフ2→0
場所が変わってレイカの方では
芽衣 手札3 ライフ3 フィールド 「蕾の巫女」 「花巫女 カーネーション」 「花巫女 スノーフレーク」×2 「満開の花巫女 ポインセチア」
レイカ 手札7 ライフ5 フィールド 「死霊 キョンシー-2」×2 「亡霊 バンシー-1」 「死霊術師 ダイレン」
芽依「「蕾の巫女」の《開花》発動!このカードをセメタリーに置き、デッキから3体目の「花巫女 スノーフレーク」を場に出すわ!」
芽依のフィールドの「蕾の巫女」がその身を隠し、太陽の光が差し込むと、開花し「花巫女 スノーフレーク」となる。
「花巫女 スノーフレーク」 コスト5 エネミー 黄・緑 パワー8000 打点2
芽依「「満開の花巫女 ポインセチア」の能力!他の「花巫女」エネミーのパワーを上げる!」
「ポインセチア」が杖を掲げるとフィールドに現れた「スノーフレーク」に力を与える。
「花巫女 スノーフレーク」 パワー8000→11000
芽衣「スペル「
芽依3→2
「
芽依「次の私のターンの始めまで、私のフィールドの「花巫女」エネミーすべてのパワーを3000上昇して、打点を1プラスするわ。」
太陽の光が花の巫女達に力を与える。
「満開の花巫女 ポインセチア」 パワー12000→15000 打点2→3
「花巫女 スノーフレーク」×3 パワー11000→14000 打点2→3
「花巫女 カーネーション」 パワー8000→11000 打点1→2
芽依「「カーネーション」で攻撃!」
レイカ「ライフで。」
「カーネーション」が槍でライフを砕く。
レイカ ライフ5→3
芽衣「「スノーフレーク」で攻撃!能力でライフを回復!」
芽衣 ライフ3→4
レイカ「「死霊 キョンシー-2」で防御します。」
「スノーフレーク」が刀を構え突撃すると、レイカのフィールドの屍の少女が腕を前にしトボトボと走っていくと、斬られて破壊される。
レイカ「「キョンシー-2」の能力が発動します。破壊された時、手札を1枚捨てる事でセメタリーから
レイカ 手札7→6
レイカがカードを捨てると、セメタリーから「キョンシー-2」が蘇る。
「死霊 キョンシー-2」 コスト4 エネミー 青・黒 パワー5000 打点1
芽依「もう1体の「スノーフレーク」で攻撃!ライフ回復!」
芽依 ライフ4→5
レイカ「2体目の「キョンシー-2」で防御です。破壊時効果で手札を捨て、復活させます。」
レイカ 手札6→5
2体目の「キョンシー-2」が破壊され、復活する。
芽依「「満開の花巫女 ポインセチア」で攻撃!能力で
芽衣 ライフ5→7 手札2→4
「ポインセチア」が杖を掲げると光が収束し、レイカに向けて光線が放たれる。
レイカ「「死霊術師 ダイレン」で防御です。」
光線が「ダイレン」を貫き、「ダイレン」は破壊される。
レイカ「「ダイレン」の破壊時効果、セメタリーからコスト4以下のエネミーを場に出せます。3体目の「キョンシー-2」を場に出します。」
残った「ダイレン」の杖に霊気が集まり、「キョンシー-2」が現れる。
芽依「ターンエンド。
攻撃を終えた2体の「スノーフレーク」が起き上がる。
レイカ「攻防隙のない戦術。「花巫女」デッキらしい展開ですね。でも...。」
レイカ 手札5→6
レイカ「私の切り札なら突破は可能です!「亡霊 バンシー-1」と「死霊 キョンシー-2」の「デネペイト」発動!」
レイカのフィールドの嘆く女性の霊「亡霊 バンシー-1」と「キョンシー-2」が破壊される。
レイカ「コストを3軽減し、「魔戦霊双車 デュレイヴィオス」を7コストでセメタリーから召喚します!」
デュレイヴィオス「私にお任せください。」
レイカ 手札6→5
するとレイカのフィールドに禍々しい巨大な扉が出現し、開くと、馬の嘶きが聞こえ、扉の中から大きな銃と大盾を構えた、鎧とドレスが混ざったような歪な服を纏う少女が2体の亡霊の馬に引かれているサイバーチックな二輪馬車に乗って走ってくる。
「魔戦霊双車 デュレイヴィオス」 コスト10 青・白・黒 パワー12000 打点3
芽依「セメタリーから!?」
レイカ「「デュレイヴィオス」はセメタリーからの召喚が可能なエネミーです。「ライフオーラ」発動。」
「デュレイヴィオス」の身体と2体の亡霊の馬と二輪馬車が妖しく輝く。
レイカ「スペル「
レイカ 手札5→4
「
芽依「!ちょっと待って!そのスペルのコストは20!発動コストが足りないわ!?」
デュレイヴィオス「いいえ。」
「デュレイヴィオス」が銃から「終焉の審判」のカードを空に向けて発射する。すると空が暗雲に覆われる。
芽依「!どういう事!?」
レイカ「「デュレイヴィオス」の能力です。各ターン、エネミーの召喚及びスペルの発動を1度ずつ、コストを払わずに使用する事が出来ます。」
芽依「何ですって!?」
レイカ「「終焉の審判」の効果、相手のライフを5つ消失させます。」
暗雲から赤黒い稲妻が降り注ぎ、芽依に襲い掛かる。
芽依「キャァァッ!!?」
芽依 ライフ7→2
レイカ「その後、カードを5枚引きます。」
稲妻がライカの前に落ちるとカードとなり、レイカの手札が増える。
レイカ 手札4→9
レイカ「「
デュレイヴィオス「私の能力によりノーコストで召喚されます。」
レイカ 手札9→8
青い炎が現れると人の形となり紺色の鎧を纏い大鎌を掲げる。
「
レイカ「「デスペリオン」の能力、相手エネミー1体を破壊します。」
「デスペリオン」が大鎌を回転させながら投げ、芽依のフィールドの「ポインセチア」を斬り裂き破壊する。
レイカ「その後、破壊したエネミーの打点分、相手にダメージを与えます。」
芽依「!「ポインセチア」の打点は3...!」
レイカ「よって、3ダメージを与えます。」
デュレイヴィオス「やりなさい。」
「デュレイヴィオス」の言葉と共に「デスペリオン」が大鎌を振り下ろし、斬撃が地面を抉りながら芽依に直撃する。
芽依「キャァァァァァァァッ!!?」
公園
シンヤ「あー...暇だー...。」
プレディアス『そうだね〜。』
ステラメリス『2人の試験が終わるまでやる事がありませんしね。』
ベンチで久々に寝たけど意外と心地良いな。家の庭にもベンチ置いとくか?
「おい。」
シンヤ「あ?」
誰だ気持ちよく寝てたってのに...って、あ...。
オウカ「お前だろ?七欲神や見たことのないエネミーを使うファイターってのは。」
シンヤ「...。」
オウカside.
俺とヨウラ、リョウカ、アリアは今、目の前にいるコイツから目を話せない...。エネミーを無理矢理合体させている上、七欲神カードの内
シンヤ「七欲神?何の事だ?(この
リョウカ「惚けても無駄よ、アンタが七欲神を持ってる事は調べがついてるのよ。」
シンヤ「そんな
掛かった!
リョウカ「あら?私は七欲神とは言ったけど
シンヤ「...。(ヤッベ...。)」
コイツは間違いなく七欲神カードを持ってる。ならグリーディアンの手に渡る前にこっちで仲間にしないと!
オウカ「俺達はグリーディアンから世界を守る為に七欲神カードを集めてるんだ。お前の持っている七欲神と俺達が持つ2枚の七欲神カードで
シンヤ「...。(3枚?コイツらが持ってるのが2枚で俺が持ってるのも2枚、合計4枚じゃ?)」
ステラメリス『(あ、それは私ですね、念には念を入れて他の七欲神にも気付かれないよう常に力を抑えているんですよ。)』
シンヤ「(お前かい!)」
悩んでるのか?まぁ、俺達も最初は戸惑ったからな。エネミー治安ポリスから急に世界を救ってほしいって言われたからな。
オウカ「全ての七欲神カードがグリーディアンの手に渡ったら世界が大変なんだ!一緒に戦ってくれっ!
シンヤ「...。」
思いを伝えると考える仕草をやめる。伝わったんだな!
シンヤ「...何故そこまで
オウカ「え...?」
何だ?急に雰囲気が?
シンヤ「そもそもお前達が何者なのかすら説明せず急にカードを持っているだとか、戦ってくれだとか、人の意見は無視か?」
オウカ「...。」
シンヤ「プライバシーって知ってるか?」
オウカ「ぷ、ぷらいばんしー...?」
何だ?「バンシー」の新カードか?
リョウカ「プライバシーよ、プ・ラ・イ・バ・シー!個人情報とかそういうの!」
シンヤ「俺の情報をここまで調べてる限り、勝手に俺の人生を覗き見られている感じがして不愉快なんだよ。」
オウカ「...!」
シンヤ「仮に俺がお前達と協力したとして何か対価はあるのか?世界を守った対価が?」
オウカ「!え、えぇっと...平和な世界...。」
シンヤ「話にならん。協力はせん、諦めろ。」
オウカ達「...!?」
シンヤ「俺はお前達みたいな理想しか見ない奴らじゃない、現実は非情だ。どうせ説得すれば仲間になってくれるだとか想像してたんじゃないのか?」
オウカ「ち、違うのか...?」
シンヤ「当たり前だ、その組織との戦いは命懸けなんだろ?だったらそれに見合う対価を頂きたいものだ。」
オウカ「!だ、だから平和な世界を...!」
シンヤ「
するとシンヤは懐から1枚のカードを取り出した、あのカードは!?
レイジグルード『「プレディアス」!』
プレディアス『やっほ〜!久しぶりだねぇ、「レイジグルード」。』
オウカ「「レイジグルード」、やっぱりあのエネミーは...!」
レイジグルード『あぁ、「プレディアス」。「遊楽」の名を冠する「七欲神」だ。』
「レイジグルード」やザクヤの持つ「ストラザファンガル」とはまた違ったオーラを感じる...!
シンヤ「世界には僅かでも「欲」を持つ者が多くいる。その「欲」は次第に大きくなり、やがて世界に再び危機が訪れ、それが永遠と続く。平和な世界など
オウカ「!そんな事...!」
シンヤ「無いとは言わせない。「欲」を司る「七欲神」。コイツらを手にする為に生まれたのが「グリーディアン」だろ。」
オウカ「...っ!」
シンヤ「平和な世界なんてものは、直ぐに消える様な儚い物だ。対価としては成り得ない。」
リョウカ「!アンタねぇ!対価対価って言ってるけど!世界がどうなってもいいの!?」
シンヤ「生憎と俺は自分の環境を守る為なら他は正直どうでもいい。」
リョウカ「何ですって!?」
プレディアス『いいね!いいね!やっぱりボクの
レイジグルード『成程な。』
オウカ「何か気付いたのか?」
レイジグルード『「プレディアス」が
オウカ「「プレディアス」が選んだ理由?」
レイジグルード『「プレディアス」にとって「遊楽」ってのは「愉悦」。つまりある意味「高みの見物」みてぇなもんだ。
オウカ「...っ!」
何だよそれ...っ!!
シンヤ「話は終わりだ。」
そう言うとシンヤは公園から去ろうとする。行かせないっ!
オウカ「待てよっ!!」
シンヤ「...。」
呼び止めるとシンヤは足を止めてこっちを睨んでくる。
オウカ「世界がどうでも良いとか、対価がどうとか、そんな事のために戦うのか!?」
シンヤ「俺は俺のやりたいようにやる。お前みたいな夢しか見ないような理想主義者とは違うからな。」
オウカ「馬鹿にしやがって...!」
こうなったら...!
オウカ「俺とファイトだ!俺が勝ったら仲間になってもらうぞ!」
シンヤ「いいだろう。ただし俺が勝ったらお前の七欲神を頂く。」
オウカ「なっ!?」
シンヤ「お前が勝ったら実質俺の七欲神がお前達の手に渡るのと一緒だ。なら対価も釣り合わないとな。」
リョウカ「オウカ!負けんじゃないわよ!」
アリア「が、頑張って...!」
ヨウラ「頼んだぞ!」
オウカ「絶対ぇ勝つ!」
シンヤ「威勢はいいな、後はそれに見合う力を持っていればな。」
レイジグルード『気を付けろ、「プレディアス」は厄介な七欲神だ。「ストラザファンガル」の様にはいかんぞ?』
オウカ「おう!」
オウカ・シンヤ「エネミー・ドライブ!アウェイトッ!」
絶対に勝ってやる!