大学受験舐めてんのか   作:オカルトって面白いよね・蠱毒とか

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“人間は本来統率されることを好まない。
しかし素晴らしく統率されると、奮起し、納得し、陶酔する”

大橋武夫



第7話 人を知るのと集団を知るのは違う

 その後Bクラスの教室付近までやってきた司と神室。

 誰に話しかけるでもなく昼休みの教室の様子を眺める司に、神室は怪訝そうに眉を潜める。

 

「なんで見てるだけなの?」

「ん? 観察してるんだけど」

「観察するなら、普通に話しかけた方が良いんじゃないの?」

 

 神室の言葉は、自分もまた坂柳から命じられた情報収集で他クラスの生徒と交流を持った神室ならではの疑問だった。

 普通情報収集をするなら、外からただ眺めるよりも中に知り合いを作ったほうが得られる情報は多いのである。

 

「どういう風なクラスかまずは普段の様子を見たいと思ってな。

 それに、俺は橋本と違って社交的ってわけじゃない。

 特に用事もなく話しかけるのは勇気がいるよ」

 

 用事がなければ、『他のクラスに友達が作りたい』でも『噂を聞いた』でも自分で作れば良いだけの話ではあるが。

 もちろん司もそういうことは出来る。

 

 ただ今の司は、あまり社交性の高い方ではない。

 Aクラスの教室でも橋本や神室他数名と交流しているだけで、全員と交流関係があるような状態ではない。

 故に外から見学するのをメインにしているのだ。

 

「ならなんでわざわざ他のクラスまで来たのよ……」

「んー」

 

 情報収集しないなら見に来た意味がないと神室は嘆くが、司に限ってはそうではない。

 むしろ司が見に来たのは、神室が坂柳の指示で集めたような個人単位の情報ではないのだ。

 

 誰が主導しているだとか、誰が優秀だとか。

 そういう話ではなく、クラスの傾向としてどういう雰囲気が醸成されているのか。

 それを見に来たのだ。

 

 極端な話、どんな集団であれ先導する者、輪の中心に立つ者は現れる。

 学校が何らかの意図でクラスを配置したとしても、1つのクラスにリーダーとなりうる人材ばかり集めるようなことはしないだろう。

 

 だから、長となる個人を見ても意味は無いのだ。

 そこにクラス分けと関連付けられるような要素は見いだせない。

 それよりもクラス分けの意図を知るために、クラス全体の雰囲気、傾向というのを司は見たいのである。

 

 もっともそれも休み時間に外から眺めるだけでは完全にはわからないのだが。

 

 そんな無為な時間を過ごしている司を見かねて、神室は口を開く。

 

「Bクラスは今のところ、一之瀬っていう子が中心になってる」

「……神室さん詳しいの?」

「別に。聞いたことがあるだけ」

 

 『坂柳に指示されて他クラスの偵察に行きました』、なんて司に教えてやるつもりは神室には毛頭無いし、下手に坂柳がこの学校のシステムに気づいて行動を初めていることを暴露してしまえば後でどうなるかわからない。

 

 もっとも司には大したことは出来ないと神室は思っているが、それでも口は災いの元だと言う。

 司に監視だと明かしたのだって、坂柳に許可されているからだ。

 『司には既に一度忠告をしているので、こそこそしているより見張っていると理解させて牽制したほうが良い』とのことらしい。

 

 そんなわけで神室は、普通なら知っていることだという体で話すことにした。

 無駄に司の監視をさせられるぐらいなら、知ってることで誰でも簡単に知れるようなことを教えて切り上げさせたかったのだ。

 

「ふーん。どんな人?」

「凄く良い子。

 私が好んでるとかじゃなくて、本当に別け隔てなく親しみやすい女の子って感じ。

 Bクラスのやつは男も女も嫌いなやつはいないぐらい」

「そりゃまた……輪の中心になるには最適の人間だな。

 他のクラスメイトとか、クラス全体の雰囲気とかは知らない?」

「さあ。でもBクラスは仲が良いっていうのはよく聞く。

 一之瀬を中心に全員が仲良くしてるみたいだし。

 ていうか観察してるんじゃないの? なんで私に聞くわけ?」

 

 神室は普通に質問を重ねる司を睨む。

 一方の司は飄々とした表情で観察を続けながら答えた。

 

「知ってる人がいるなら聞いた方が早いだろ?

 それともお礼の問題だったりする?

 坂柳さんなら命令だったかもしれないけど、俺ならご飯ぐらいは奢るよ?

 友達相手にそんな話あんまりしたくないけど、一方的に聞くのもおかしいと言えばおかしいしね」

「は?」

 

 さらっと坂柳からの命令があった、ということを看破している司に神室は目を見開くが、司は気にせずBクラス全体の雰囲気を観察する。

 

(確かに和気あいあいとしてる。それもうちのクラスと違ってグループ間にも隔たりが無い、どころか交流してるな。

 一之瀬って言ったな。たった1ヶ月で他の人間が自主的に中心にするほどのカリスマ性を持っているのか、あるいはBクラス全体が他者との交流を好み拠り所を必要するタイプの生徒で構成されているのか。

 多分両方だろうな)

 

 通常普通の学校生活において、よほど全員から好まれるような人間でなければクラスの中心になったりはしない。

 例え構成する生徒が、神室や司のようなタイプとは違って、所属する集団や常に繋がりあう友人を必要とするタイプであったとしても、それが1人の生徒を中心にして繋がるというのは普通ではない。

 大抵の場合は、気質の合う者同士で複数のグループを構成するに留まるのだ

 

 そして一方で、ただ一之瀬某という少女が人に好まれやすいというだけで、彼女を中心にしてクラス全体が一体となることも有り得ない。

 例え好ましい1人がいたとしても、司や本来の神室のように何かによって立つつもりが無い人間はその側に集団を形成したりはしない。

 全体が一体になるということは、そもそもBクラスを構成している生徒たちにそういう素地があったのだ。

 

 そしてそれが、一之瀬というきっかけ、中心を得たことで本領を発揮した。

 

 神室の説明と今見る限りの様子では、その2つの要素が絡み合うことで、クラス全体が非常に仲が良いBクラスという集団が出来ている。

 

「ちょっと、あんた聞いてる?」

「神室さん他のクラスとか興味ないタイプの人でしょ。

 自発的に知ったことではないんだろうなとは思ったよ。

 それに坂柳さんに手癖で脅されてるのは知ってるし。

 あ、これ坂柳さんには内緒ね」

 

 司が観察している間も司に詰め寄っていた神室だが、司はさらりと流して本題に入る。

 

「それで、その一之瀬ってのはどの人?」

「は? ああもう……あんた後で殴るから。

 一之瀬は──」

 

 神室がそう言って教室の方に視線を巡らせたときだった。

 

「他のクラスの人だよね? 私に何か用かな?」

 

 教室を眺める2人の背後から声がかけられる。

 そちらを振り返ると、桃色の髪を腰まで伸ばした可愛らしい少女が2人の方を見ていた。

 その後ろには数人の生徒が集団で3人の方を見ているのが見受けられる。

 

「えっと、一之瀬帆波さんかな?」

 

 驚きの表情を作った司の答えに、一之瀬と名乗った少女は笑顔で頷く。

 

「うん、私が一之瀬帆波だよ。

 急に知らない子達から私の名前が聞こえたからびっくりしたよ。

 2人は1年生の他のクラスの人、かな?

「俺はAクラスの土門 司です。 勝手に噂話しててごめんなさい」

 

 噂話というのは本人の耳に届かないところでやるものである。

 それを謝罪して頭を下げる司に、一之瀬は慌てたように手を突き出して静止する。

 

「べ、別にそこまでしてほしいわけじゃないからね?

 本当に驚いただけで、別に嫌だとは思ってないよ。

 だから頭上げてほしいなって、思うんだけど」

「ありがとう。でも、自分の噂話を聞かされたら良い気分にはならないと思うんだ。

 だから、本当にごめんなさい」

「うー、頑固さんだね。わかった、謝罪を受け入れます。

 そして許します。これで良いよね?

 それで、2人は私に何か用があってきたのかな?」

 

 繰り返し謝ろうとする司を静止して、一之瀬は話を先へと進める。

 これ以上何度も謝られても困ると思ったのだ。

 

 なお司がこうやって大げさに謝っているのは、神室に向かう注目を全て自分に引き寄せるためである。

 坂柳に従って色々と情報収集している神室にとっては、名前が知れて注目されてしまうのは望ましくないだろうと思ったのだ。

 

 そして現に、一之瀬は神室をおいておいて司を止め、話を先に進めさせた。

 

「用ってわけでもないけど、Bクラスでみんなに人気な人がいるって聞いたから、どんな人かなと思って」

「なるほどー。それで会いに来てくれたんだ?」

「いや、話しかける度胸は無いから外から一目見るぐらいのつもりだった」

「そ、そうなんだ……」

 

 堂々と宣言する司に一之瀬は一瞬引きつった笑顔を見せるが、すぐに隠して明るい笑顔を見せる。

 

「えと、それじゃあ見るだけで良かったのかな?」

「まあ、うん。どんな人かなと思っただけだから」

 

 今の段階で特に話したいことはない。

 雑談をすることは出来るが、できれば昼休み中には他のクラスも巡っておきたいのだ。

 

 だが、そんな司に一之瀬は笑みを深める。

 

「ふーん。でも、しばらく私を探さないで教室を見てたよね?

 何をしてたのかなーって、気になるんだけど」

 

 一之瀬の言葉に神室が僅かに目を見開く。

 クラスを観察している様子を一之瀬に観察されていたとわかったからだ。

 

 だが、司は落ち着いたものだった。

 

「あれ、見られてた?」

「うんうん。他のクラスの人がじーっと見てたら気になるもの」

 

 ニコニコと笑顔を絶やさない一之瀬だが、わずかに語気がまし圧を放ち始めている。

 『追求はしないけど話してほしいな』と態度で示さんばかりだ。

 

「まあ大したことじゃないんだけど」

 

 少し悩むように首に手を当てながらそう話し始めた司の方を、神室がぎょっとした目で見る。

 

「クラスで友達と話してるときに、ちょっと気になることを言ってる人がいてな」

「気になること? 何かな」

「この学校って、エリートを育てる学校だろ?

 今はまだ普通の学校だけど、今後クラス対抗で競争して順位をつけたり、逆にクラスの枠を超えてグループを作って活動することがあるんじゃないかって」

 

 司の言葉に一之瀬は納得したような表情で頷く。

 

「ほほぅ。確かにありそうかも。むしろ今が普通すぎるとは思ってたからね」

「だから他のクラスとか、よく話題に上がる人がどんな人かなって思って。

 ちょっと見に来ただけだよ。別に他意はない」

 

 完全に捏造である。

 今のところクラス内で司がそんな話題の会話に参加したことは無いし、そんな話をするような相手もいない。

 橋本も神室も、友人とはいえ深い内容を話すほどの仲ではないのだ。

 

 ではなぜそんな話をしたかと言えば。

 

「ちなみに、その話を言い出したのって誰かわかる?

 私も気になるな。そんな鋭い人なら話してみたいし」

「あー、誰だったかな。何人かで話してたときに話題に上がっただけだから……。

 葛城か坂柳さんだったかな?」

「ほうほう、葛城くんと坂柳さんかあ。ありがとね。教えてくれて」

 

 こうして注目を他の生徒に押し付けるためである。

 

「いや、こちらこそ勝手にクラスを見学しててごめん」

「別にクラスの様子を見てるぐらい謝ることでもないと思うけどね。

 でも、確かに偵察されてたとしたら良い気持ちではないかも。

 今度からはなるべくしないようにしてね?」

「わかった、気をつけるよ。それじゃ、お邪魔しました」

「うん、またね」

 

 その後、一之瀬以外のBクラスの生徒達とは言葉を交わすことなく、司と神室はBクラスの教室を後にした。

 

「……坂柳の名前を出すなんて何を考えてるわけ?」

 

 続けてCクラスの教室へと移動する道中、神室が司にそう問いかけてくる。

 

「んー?」

「あんた、答える気がない時にそうやって伸ばすのやめて。イラッと来る」

「はい」

 

 適当に答えた司は、割と本気な神室からの怒りの言葉を受けて大人しく返事をした。

 その上で、神室から険しい目つきで睨まれて顔をそらす。

 

「まあ、俺も色々と考えてるわけですよ」

「じゃあ坂柳に言っていいわけ?」

「やめてくださいお願いします」

 

 神室の追求に即座に謝罪した司は、咳払いをしてから話し始める。

 

「坂柳さん、色々とやってるってことは、クラスの参謀とかまとめ役とかリーダーになろうと思ってるわけでしょ?

 今は葛城が頑張ってるけど、先々どうなるかわからないし。

 せっかくなら他クラスに2人分の名前を売っておけば、今後クラス同士のやり取りもスムーズかなと思って」

 

 実際はそんなつもりは毛頭なく、自分という存在を他クラスの注目から外すためのでまかせであるが。

 

 今のAクラスに詳しい他クラスの人間がAクラスの生徒が暗躍しているのを見たとき、まずは代表格の葛城を疑う。

 そしてそれが真実ではないとわかったときには、Aクラスに隠れている犯人探しを始める。

 

 そこに司が、今現在Aクラスで中心格にはならずとも神室や橋本をはじめ密かに仲間集めを始めている坂柳をあげておけば、『暗躍=隠れている坂柳』と勝手に思い込んでくれる可能性が高い。

 自分の今後の行動を隠す意味も含めて、坂柳という影の繰り手を『隠れた存在』であるままに表舞台に放りだしたのである。

 坂柳からしたらとんでもない迷惑である。

 

「……あんた、坂柳の下につくわけ?」

 

 一方神室は、司が坂柳側につくかのような発言をしたことで眉を潜める。

 あれだけ坂柳を非難し自分を心配するようなことを言った司が、結局坂柳が優れているからとその下につくのかと裏切られたような気分になったからだ。

 

「いや別に。ちゃんと葛城の名前も売ったでしょ?

 誰がまとめるにしろ、他クラスとやり取りする時にやりやすいほうが良いだろうなと思って。

 政治で言う市長とかになるのかな?

 1年Aクラスという市の市長になりうる人間は名前を売っておいて損はないかなって」

 

 繰り返すが司はそんなことは毛頭思っていない。

 まずもってクラス対抗が発生するとしてどんな形になるかも謎な状態で、クラスの代表が誰になるにしろ『情報を他所に与える』こと自体が忌避すべきことなのである。

 それを司は、自分の隠れ蓑に使おうとしているのだ。

 

「……まあ良いけど」

 

 『あんたなら私を助けてくれるかと思ったのに』。

 その言葉が神室の口から出てくることはなかった。

 それだけ司という生徒は神室にとって胡散臭く、そして坂柳に例え脅されているとはいえ必要とされている状態は、神室にとって、本人も気づかないうちに心の安らぎとなっていた。

 

 一方神室がそんなことを考えているとはつゆにも思わない司は、Bクラスの様子を回想していた。

 特に思い起こされるのは、言葉を交わした一之瀬帆波という女子生徒。

 

(近寄りたくなる雰囲気のある子だったな。

 カリスマとは少し違うが、人に好まれるのもよくわかる。

 だからこそ悪意に慣れてなさそうなところがちょっと心配だが……)

 

 司の目的の1つは将来有望な人材のヘッドハンティングなので。

 特に一之瀬のように普段の素の振る舞いから人に好かれる雰囲気を放つ人間というのは、その辺で拾ってこれるような人材ではない。

 そのままでも大成するような最高の人材ではないが、育て方次第では様々な活躍の場面が考えられる。

 

 そういう意味で、司は一之瀬に注目していた。

 

 

 

 

 

******

 

 

 

 

 Cクラスを経由して、司と神室はDクラスの教室へとやってきた。

 Cクラスでは何故か古き良きヤンキーのような不良のような生徒がいて、『じろじろ見てるんじゃねぇ』と突っかかって来たので、早々に見学はやめて撤退したのである。

 軽く見ることが出来た範囲では、『なんかここ治安悪くね?』というのが司が感じたものであった。

 

 そしてDクラス、なのだが。

 

「……なんか偏差値がグーンと下がった感じがするんだが」

「……」

 

 司と神室は、昼休みのDのクラスの教室を見ながらそんな感想を溢していた。

 昼休みで騒がしくなりつつも、ある程度理性的というか、時折勉強の話も出たり、そうでなくても無秩序ではなかったAクラスに対して。

 

 司と神室の目の前に広がっているDクラスの教室は、無秩序という言葉が相応しい騒がしさをしていた。

 女子生徒の集団が大騒ぎをしているかと思えば、その向こうでは男子生徒が学校にも関わらずゲームを囲んでこれまた大声を出しながら遊んでいる。

 

「動物園かな?」

「言い過ぎ、とも言えないか……」

 

 司の持論ではあるが、学校全体の偏差値というのはその学校内の生徒の騒がしさや、その騒ぎ方の傾向に影響する。

 特にある程度お勉強が出来る学校の生徒と、そうではない学校の生徒の差は顕著だ。

 そこには勉強に限らず勉強を通して育まれた理性的な思考であるとか、あるいは勉強きっちりさせるような親は素行についても教育をちゃんとしてるだとか色々理由があって『これが理由だ』と断言は出来ないのだが、司の経験上そこには差が明確に存在している。

 つまりはお行儀の良さの差と言い換えても良いかもしれない。

 

(これバランスよくクラス組んでないな? 何か別の理屈でクラス分けしてそうだ。

 情報収集……授業中の様子とか見ときたいが、ボイスレコーダーでも仕込んでおくか? しかしな……)

 

 Aクラス同様に大人しくお行儀が良く、Aクラスの団結力を上回る仲良さを見せたBクラス。

 一部生徒ではあるが、AクラスBクラスには居ないような柄の悪さがあるCクラス。

 そして度の違う騒ぎ方をクラス全体で見せているDクラス。

 

 それらを見て司は、自分のクラス分けに対する予想が外れていたことを悟った。

 

「Dクラスでは誰かクラスの中心的な人はいる?」

「だからなんで私に聞くの」

「知ってる人がいたら聞きたいなって。お昼ごはん3回でどう?」

「あんたと一緒に食べるのは嫌」

 

 司の言葉に険しい目つきをした神室は、ため息をつくと話し始めた。

 

「両方今は居ないけど、男子の平田と女子の櫛田。

 平田は顔が良いから女子中心に人気で、櫛田は男女限らず交友関係が広い。

 Aクラスにも来たことあるでしょ」

「俺は見てないなあ。最初の頃はあちこち遠出してたしすれ違ったかな」

「ふぅん……。とにかくその2人ぐらい。後は見ての通り」

「なるほど……」

 

(尚更学校側の考えることがわからなくなってきたな。

 この学校に理由もなく優等生以外が採用されるわけがない。

 一芸特化? にしても一芸を発揮するのには相応の環境が必要になる

 櫛田と平田とやらと話してみたらもっとわかってくる気もするが)

 

 他のクラス、特にDクラスの様子を注目して見ておくことを決めて、司は神室に声をかける。

 

「付き合ってくれてありがとう。俺はもう教室に戻るよ」

「……そう」

 

 司の言葉を聞いた神室は、司よりも先にDクラスの教室に背を向ける。

 その背中には、Dクラスに対する興味はかけらも残ってなかった。

 

 その頭上には相変わらず学校全体を監視するかのような監視カメラの映像。

 

「あ、映像買えば良いのか」

 

 それを見た司は、端末を取り出して真嶋へと連絡をするのだった。




土日に投稿したかったが忙しかった……orz


色々と考えたのですが、一之瀬がこの段階でBクラスのトップになってるのに対して、龍園がクラスのリーダーとして台頭したのは5月1日のSシステムに関しての情報公開があってからかなと思いました。
結構自分がクラスにとってどういう存在かとか、どうやってクラスを押し上げるかとか考えてる節があったので、学校自体がクラス同士の潰し合いだと気づいた時点で自分こそが引っ張るべきという考えになったのではないかと。


一之瀬について宗教(カルト)みたいという意見が二次創作であったりしますが、個人的にはそこまでではないかなと思っています。
みんなに好かれていますが、「こいつのために命を捧げよう」と陶酔させるカリスマ性が足りない。
良くも悪くも皆に好かれる女の子だと思います。



次は5月1日の話になります。
多分次以降も自然と神室が出てくるかな……
やっぱりヒロイン枠だわこの子。

主人公が影で色々とやってたことや趣味、回想なんかはそれ以降に触れていきます。

他のキャラクター視点(一人称の地の文という意味ではなく、司がいない場面で、ということ)での描写を読みたいですか? 例えば松下が中間試験への対策に奔走する姿を松下視点で書くのか、あるいはいつも通り司が後から聞いたという形で書くのか。司という異物への、司が居ない場面での反応(例えば神室と松下が2人で話してる場面等)も含めて、視点を統一するべきか色んなキャラの目線を書くべきか悩んでいます。

  • 司中心で、司が見聞きした情報で良い
  • 他のキャラクター視点の情報もみたい。
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