ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
私の言葉を聞いたとき。
千晶は……
無表情になった。
そして
「そう……」
そう、一言言い。
「……本当なのね」
「うん……」
私の言葉に。
千晶は……
沈黙。
そして次に口を開いたとき
「ヒャッカのコトワリが否定するものは……?」
その千晶の声には……
恐れがあった。
その恐れが何なのか……
それは
「独善……」
私が答えたとき。
理解できた。
「……そっか」
千晶は微笑む。
眼に悲しみを浮かべたままで。
彼女は、言ったよ……
「じゃあ、私が真奈に負けたとしても、創世される世界は私にとっての最低の世界では無いのね」
……ああ、気にするのはそこなんだ。
私とあなたで、創世の権利を巡って殺し合うこと。
そこは、変わらないんだね……
分かってたけど……
「ちょっと待ってよ! どうして殺し合う話になってるの!?」
私たちの様子にピクシーが騒いでる。
悪魔なのに。
「あんなに仲良しだったでしょ!?」
慌てふためいている。
……悪魔から見ても、私たちのこの状況はおかしいのかな。
だけど……
「ピクシー……コトワリは世界創世の理念なの」
千晶は迷いなく、創世を行う者の定めを言葉にする。
「世界を創る理念の決定を、個人の感情で左右してはいけないわ」
私は口を挟まない。
だって、同じことを理解しているから。
「それは、自己否定と一緒。信念の放棄。絶対にやってはいけないことなの」
そうなんだよね……
コトワリによる創世を諦めること。
それはつまり、自分の家族、一族、国。
それ以上。
そんな存在を、個人の感情で譲れてしまう人間だってことだ。
……そんな人間……最低なんてもんじゃ無い。
幼稚……邪悪……
もっと言えば……人間のクズ。
だから絶対に譲れないんだ……
それが例え、親友が相手であっても。
「……悪魔のあなたに、そう言って貰えて嬉しい。ありがとう……!」
私はピクシーにお礼を言った。
「でもこれは絶対に避けられない。啓いたコトワリを友情や愛情で放棄するのはコトワリを侮辱する行為……それはつまり世界という存在を侮辱しているんだよね」
私が、啓いたときに理解したことを言葉にした。
世界の理念の実現が、個人の人間関係を上回るわけがない。
「だから絶対にやってはいけないの」
私の言葉に。
千晶が言葉を続けて、締めくくってくれた。
……ピクシーに対する説明責任は終わったと思う。
あとは……
向き合う私と千晶。
千晶は……
放り出していたパラシュラーマを拾って来て
……もう1回、地べたに置く。
そして私に視線を向け
「真奈」
呼びかける。
私は
「何、千晶?」
構えずに、返答。
千晶は
「……最後に、1回だけハグしない?」
そんな、最後の呼びかけ。
私は
「……いいよ」
その提案を受け入れて。
お互いに両腕を広げて……
抱擁した。
……小学校のときから一緒に居た、一番の親友……
頭の中で、彼女と過ごしたこれまでの人生が過ぎていく。
姿はだいぶ変わってしまったけど。
千晶は変わらず良い匂いがした。
そこで
「真奈……」
「千晶……」
互いの名前を呼び。
気持ちを確かめ合う。
……これから殺し合いをするけれど。
私たちはずっと友達。
この命のやり取りは、友情の外のこと。
だから……
「勝った方が、迷いなく必ず成し遂げる。これは約束……良いよね真奈?」
念のため、友達と殺し合うことに対する責任を果たす約束を
「ええ……」
交わした。
これでもう……
多分やり残したことはない。
私たちは離れ……
向かい合い。
千晶は拾ったパラシュラーマを構え。
私はアイアンクロウを発動させた。
「じゃあ……」
「はじめましょう!」
……私たちの、最後の衝突だ!
ハイ。来ました。
思想性の違いによる、仲良し同士の殺し合い。
これがメガテンの醍醐味よ!
本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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