ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
「やったか!? ざまあみろ!」
そんな言葉と共に、カグツチの中からアイツが出て来る。
双頭四翼の怪鳥……邪神マンモンだっけ。
それと合一化した、南条満……。
彼は追い詰められた表情で、希望に
……これは多分、あのとき喰らった技と同じ技だね。
「僕の強奪の羽根弾が全弾命中した! 馬鹿な餓鬼だ! 同じ技を喰らってしまうなんてな!」
うん……
まぁ、避けるのが面倒だったからそのまま受けたんだよね。
……だってさ
南条満が絶望した表情を浮かべていた。
気づいたみたいだ……
私が無傷であることに……
今の私に、あの技……強奪の羽根弾だっけ? それは通じないんだってことに。
「……もう、終わり?」
そう訊ねる。
ピクシーを解放しながら。
……こっから先は自己責任だよ。
見守るなら気をつけてね。
私はその意思を視線に乗せて彼女を見る。
ピクシーはそれを分かってくれたかな……?
まぁ
カァァァァァッ!
南条満の2つの鳥頭が同時に叫んだとき。
そこから発生した凄まじい衝撃波が私に飛んできたんだけど。
ピクシーは、いち早く私から離れて、邪魔にならない場所に移動してくれたから。
多分、伝わったんだと思う。
「ど、どうだ……? 魔界で最強の衝撃系攻撃魔法ザンダインだ……! さすがにこれは……」
通じただろ、とでも言いたかったんだろうけど。
その言葉が途中で途絶えた。
……私が衝撃波で吹っ飛んでも、平然と羽ばたき、また戻って来たからだ。
「……効かないよ……今の私には、所謂万能系以外の魔法は全て無効なの」
そう……
異神アラディアを降ろした私は、あらゆる属性の攻撃が通じない身体を手に入れていた。
物理、火炎、氷結、電撃、衝撃、破魔、呪殺……
純粋魔力の攻撃魔法である、万能系以外一切通じない。
……こういうの、ホント良く無いと思うんだけど。
私は思わず笑ってしまった。
だって……
彼、この世の終わりみたいな顔をしてるんだもの。
私が万能系以外一切無効ってだけで、打つ手無しだとでも思ったの?
千晶はそんなに簡単に諦めなかったよ?
……そう。
千晶は諦めなかった。
諦めなかったから……
私は今、ここに居る!
「ひ、卑怯じゃないか! 何でお前だけそんな優遇されてるんだ!?」
で、打つ手が無いと思ったから
あとは、不平不満。
……アナタのコトワリはそれが模範なんだよね。
千晶はそういうの、大嫌いだったなぁ……
「黙れ」
……なんか、恐ろしく冷たい声が出た。
私は突っ込み、邪神マンモンの胴体に蹴りを入れた。
「ぐほっ」
彼の苦しみの声。
……よし。通じる。
私は反射を恐れて、試しに蹴ってみたんだけど。
私に跳ね返って来ないから、多分彼は物理反射相性を持ってない。
……こういう発想すらしないんだね。
自分の攻撃は通じなくても、攻撃を跳ね返せば通じるんじゃないかとか。
この……怠け者がッ!
そう思い、激情のまま私はパラシュラーマを……親友から受け取った両手斧の神器を振り上げた。
グギャアアアアアアア!!
滅多切り。
メチャクチャに斬りつけた。
それで彼の守護の鳥頭の1つが真っ二つになり、足が数本吹っ飛んだ。
「ひぃ、止めて!」
悲鳴を上げて彼は逃げ……
ピクシーに気づいた。
そして大きく羽ばたき……
人質にでもするつもり?
甘いよ
私は人差し指を彼に向け
そこから輝く光弾を撃ち出す。
至高の魔弾。
チャージを緩くしただけなので、反動はあまり無いし威力も低いけど
「ギャアアッ!」
彼の、邪神マンモンの背中に命中。
死にはしなくても、痛いものは痛いよね。
私は
「ピクシー! 私、最優先でこいつを叩き殺すから、巻き込まれても恨まないでね!」
大声を張り上げる。
こう言っておけば、ピクシーを人質にする選択肢がコイツから消える。
ピクシーは
「分かった! 真奈の最後の戦いを命を賭けて観てるから!」
私の言葉に文句も言わず、楽しさすら感じさせる声でそう返す。
「や、やめてッ! 分かった! 僕は創世を諦めるッ!」
彼は私を怯えたネズミの顔で見てる。
創世まで投げ捨てて
「……アンタ、命を賭けて創世する覚悟も無いの?」
さすがに呆れ果てる言葉だったからそう返すと
「だって勝ち目無いだろ!? どう考えても勝てない! 戦っても痛いだけだッ! だったら諦める方が良いッ!」
そしてコイツは
「お前の友達だってそうしただろッ!?」
……絶対に許せないことを口にした。
「ふざけんなあぁぁぁぁぁ!」
怒りのあまり私は絶叫していた。
千晶がどんな思いで創世を諦めたと思ってるッ!?
もう無理だから?
そうじゃない!
アンタの世界が絶対に嫌だから、やむを得ずやったんだッ!
それを……それを……
そんなくだらない、自己の苦痛の回避のために創世を投げ捨てようとするお前と、一緒にするなぁぁぁぁッ!
絶対許せない!
殺してやる!
私は両手を高く掲げる。
そこに魔力を集中させるために。
「あ……あ……あ……!」
蒼白になる、目の前の男。
逃さない……
私の最大の魔法でブチ殺してやる……!
膨れ上がって行く私の魔力……
それを目にして、彼は
「い……嫌だッ! 助けてくれッ! 許してくれッ!」
泣き声を上げた。
南条満は傷ついた翼を羽ばたかせ、ボロボロの身体の背中を向けて逃げていく。
だがその速度では……
逃げられないねッ!
「消え去れクズがッ!」
そして私は投げ放つ。
私が練り上げた、究極の魔法を。
メギドラオン……
万能系に属する、魔界でも最強格の攻撃魔法らしい。
私の放ったメギドラオンの輝く球は
南条満の背中に着弾し
爆発。
アアアアアーッ!!
ただ、悲鳴だけを残して。
全て消し去り、消滅させた。
決着。
主人公……アラディアを降ろして、マガタマがマサカドゥス相当品になってしまったんですね。
本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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