ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第14話 フォルネウス

 デッカイ。

 

 というか、あれはどういう理屈で飛んでいるのと思ってしまう。

 そんなこと言いだしたら、さっきの紙の悪魔や人魂はどうなんだという話なんだけど。

 

 エイって魚類じゃん。

 それが宙を舞ってるってのは、なんだかすごい違和感……

 

 まぁ、今はそれよりも

 

「千晶はここにいて。私とピクシーで倒すから」

 

 さすがにナイフと合気道しか攻撃手段が無い女の子を、あんな空飛ぶエイ相手に戦わせるわけにはいかないし。

 

 そう私が言うと

 

「……分かったわ。気を付けてね……」

 

 千晶は素直に、一歩下がってくれた。

 

 ……なんだか、不思議な気分だ。

 これまで千晶にこうして、全面的に任された記憶は無かった気がする。

 

 何か一緒にこなす課題があるときは、いつも私が千晶の足を引っ張らないように精一杯頑張る構図ばかりだったのに。

 

 だからちょっと……

 

 私はすごくやる気になっていた。

 

 そのせいか

 

 私の両手の爪が伸びて、虎か熊みたいな感じに変化した。

 これは人の爪じゃない……!

 

 アイアンクロウ

 

 パッと見た感じ、浮かんだ言葉がそれ。

 グーパンだけじゃ不安だったから、すごくありがたい。

 

 この……私のチカラの覚醒……!

 

 

 

「そこの悪魔! 外に出たいから通してもらうよ!」

 

 新しいチカラに覚醒し、私は気が大きくなって前に進み出て。

 フォルネウスに宣言する。

 

 これから外に出て行くって。

 邪魔をするなら容赦しないという空気を出して。

 

 すると

 

「おうおう、クソ生意気なチビとメス悪魔が。このフォルネウス様相手にご挨拶だな」

 

 ……なんだかヤンキーみたいな口調で私に返して来る。

 

 フォルネウスは

 

「俺様はここでマガツヒ狩りをしてんだ! ここを通りたきゃ、俺様が満足するだけのマガツヒを差し出すか、俺様に殺されるかの2択だな!」

 

 私の話を全く考慮すらしないで……

 

 襲い掛かって来た。

 

 

 

 私とピクシーは左右に分かれ

 

 私はファイアブレス。

 ピクシーは電撃魔法。

 

 これを浴びせる。

 

「グアアアッ!」

 

 悲鳴をあげるフォルネウス。

 どちらがよりよく効いているのか……?

 

 それは、ピクシーの電撃魔法だと私は思った。

 私の火炎の息は無視はできないみたいなんだけど。

 ピクシーの電撃魔法はフォルネウスの動きを明らかに停止させていた。

 

 多分それが弱点なんだ……!

 

 動けなくなったフォルネウスに踏み込んで、私は両手の鉤爪をめったやたらに振るう。

 驚くほど高威力。

 

 私の爪はフォルネウスの肉体を深く引き裂く。

 

 ……やっぱり悪魔になってしまったんだな。私

 

「くっ、やられっ放しだと思うなよ!」

 

 私の爪、爪、爪の連続攻撃を喰らって、フォルネウスは浮かび上がり

 

「喰らえッ!」

 

 その口から、黒い煙のような息を吐きだした。

 あまりに突然で、回避が間に合わずにまともに喰らい

 

 ……視界が奪われた!

 

 煙で回りが見えない!

 フォルネウスがどこに居るのか分からない!

 

 ゲラゲラゲラ!

 

 何か腹の立つ笑い声。

 フォルネウスは、私たちの様子が面白いみたいで。

 

「アホ共! 喰らえや!」

 

 その声と共に

 

 私たちを、極低温の風が襲った。

 凍える吹雪……!

 

 心臓が縮み上がるような感覚。

 

「死ねや! マガツヒ寄越しやがれぇ!」

 

 この、冷気の攻撃がまた来る……

 だけど私たちはそれに対してどうすることも……

 

 そう、思ったときだ

 

「ギャアーッ!」

 

 ……フォルネウスの悲鳴が上がった。

 

 

 

 そして煙が晴れ、視界が回復したとき。

 私は信じられないものを見た。

 

 ……千晶が。

 

 フォルネウスの背中にしがみついていたんだ。

 

 右手で深々と、アタックナイフをその頭部に突き立てながら。

 

 フォルネウスはそれが致命傷にはなっていないみたいだけど

 軽いダメージなわけが無い。

 

「テメエこのクソ人間! 俺様にナイフなんて突き立てやがって! こんな真似をしてタダで済むと……」

 

「千晶! そこから退いて!」

 

 そこにピクシーの声。

 

 千晶はその言葉が出ると同時に、フォルネウスの背中から飛び降りて、前回りの動作で着地して素早く起き上がった。

 

 その瞬間

 

「落ちろーッ!」

 

 ピクシーの突き出した両手から迸った電撃が、フォルネウスの頭部に突き立ったナイフを直撃。

 まるで避雷針のように電撃を受け止めて。

 

 直接、フォルネウスの脳を焼いた。

 

「アギャアアアアア!」

 

 凄まじい悲鳴を上げ。

 フォルネウスは墜落。

 

 病院の床に落下して、そこから動かない。

 

 ……これは。

 勝負ありだね……!




フォルネウス戦決着。

本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。

これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
  • 真・女神転生NINE
  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
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