ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
第16話 次の目的地は
「さて、やっと外に出れたなぁ」
ピクシーがクルクル飛び回りながら、んー、と背伸びする。
まあ、ずっと屋内で警戒と戦闘ばっかりしてたし。
開放感はあるだろうね。
悪魔にとってはこれが普通なのかもしれないけど。
「真奈、これからどうする?」
外に出て。
さて、これから先。
……コレが分からないんだよなぁ。
私の服もなんとかしたいし……
裸ワイシャツ。
イカれてるよ。
……どうしよう?
そこで少し考えて。
私は
「ピクシーさん」
私はピクシーに話し掛けた。
彼女は私の方を向き
「何?」
私は
「……何か、街的なものはこの近くにあったりする?」
……東京の成れの果てでこんな質問をするのも変だけど。
この新宿には人が居ないように思える……
……ここ、新宿だよね?
不安になった私は今出て来た病院外観を見回す。
すると
新宿衛生病院。
そういう文字があった。
……うん。新宿だ。
少し安心。
そこで
「んーと」
私の言葉を聞いて、ピクシーは腕組みし
「私はこれから代々木にある妖精の森に帰ろうと思ってたんだけど……渋谷の街がその近くにあるよ」
飛び回りつつ返答。
おお……
渋谷は街として機能してるんだ。
いいね!
じゃあ、次の目標は渋谷だ!
「千晶! 渋谷があるって!」
振り返ると
千晶の姿が消えていた。
えっと……
キョロキョロすると、千晶は別の建物から出て来ていた。
その両手にはレジ袋を持っている。
……何を?
「ごめん。ちょっと食糧を確保して来た。急いだ方が良いと思って」
レジ袋の中身は、水とインスタント食品と缶詰で。
今、千晶が出て来た建物はコンビニだった。
「渋谷は自由の街だよー。比較的おとなしい悪魔たちと、思念体たちが街を形成してるんだー」
「そうなんだ」
「アパレルショップがやってたらいいんだけどね」
渋谷を目指して歩きだし、少し経った後。
お腹が空いて来たので休憩することにした。
道路の隅っこに座り込み、食事開始。
私は千晶に分けて貰った水を口にして、魚の缶詰を食べた。
箸は割り箸。
……割り箸を使ったのは数年ぶりだなぁ。
いつもは貰わないから。
できればお米が食べたいけど、それはしょうがない。
千晶だってそのはずなのに、確保して来た食糧に生ものがひとつもないところから考えて、全部ダメになってたか、信頼できないと判断したんだろう。
千晶がそんなことを見落とすはずないし。
で、もぐもぐしてたら
ピクシーが
「真奈、教えといてあげるけど、私たち悪魔はマガツヒを摂れば飲み食いは別に要らないよー」
えっ、そうなの?
思わず口をつけていた500ミリの水のペットボトルを見つめた。
……これからはこれ、要らないのか……。
なんだか、寂しい。
「真奈」
そう、なんか凹んでいると千晶が私に
「別に負い目に感じなくて良いからね」
そんなことを言ってくれた。
ああ、気が回るなぁ。千晶は
上流階級の人だけあるというか。
今の私にとっては水と食糧は嗜好品に近くて。
千晶にとっては依然生命維持の必需品。
良く考えると意味合いが全然違うもんね。
……まぁ、ふんだんに食糧が手に入る環境にでもならない限り、しばらくコレはやめとこう。
そう私は、缶詰の魚を完食した後。
水を飲み干し、残骸を近場のゴミ箱に捨ててからそう考えた。
千晶は冷静に今要るか要らないかで即座に考え、主人公は不要になったことの感想を述べた。
本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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