ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
え、正式契約……?
「私たちの仲魔になるってこと?」
それはありがたいけど。
ピクシーは電撃魔法も使えるけど、治癒魔法も使えるから。
現にフォルネウス戦で氷結魔法を喰らって受けたダメージ、回復させて貰ったし。
だけど……
「見返りは?」
……千晶はちゃんとしてるなぁ。
何かをして貰う場合は、見返りを用意すべき。
そういう考えが徹底してるから、無償で仲魔になるって話はハナから想定して無いんだ。
するとピクシーは
「……うーんと」
彼女が提示して来た見返り。
それは
「私をあなたたちの旅に最後まで連れて行って欲しいことと、邪教の館で他の悪魔と合体させないで欲しいこと」
そんなところかな。
そう言って微笑んで、ピクシーはクルクル飛ぶ。
……そんなことだけでいいの?
だったら是非、お願いしたいなぁ。
それは千晶も同じだったみたいで
「じゃあ一応、誓って頂戴」
そんな千晶の言葉。
まぁ、そうだよね。
決まりは決まりだもん。
そしてピクシーは、それが面白かったようだ。
楽しそうに笑って、誓ってくれたよ。
「妖精王オベロンの名にかけて、私この妖精ピクシーは今約束した通りに、赤林真奈と橘千晶の旅に最後まで同行することを誓いまーす」
オベロンは聞いたことあるなぁ。
なんだっけ?
「シェイクスピアよ」
……千晶に訊いたら即答えが返って来た。
さっすが。
……とまあ、こんな感じで私たちはピクシーを仲魔に、いや仲間に加えた。
気持ち的な面以外でも、彼女を仲間に加えたことには意味がある。
……それは、彼女がこのボルテクス界の知識を持ってることと、彼女自身が信用しても構わないと思える悪魔であるってことなんだよね。
彼女より強力な悪魔は掃いて捨てるほど居るかもしれないけど、同じくらい信頼を置くことが出来る悪魔は他にはいないかもしれないじゃん。
そういう人との関係は、切っちゃダメなんだよ。
目先の有用さ程度では。
それが私の、17年程度の人生経験から出た答えだ。
そして私たちは……
渋谷の街にやって来た。
渋谷の街は、砂漠の中にポツンと存在する感じで。
明らかに周囲から浮いた感じだった。
ここだけ砂漠の砂が無いんだよ。
でも、ここが渋谷の成れの果てであることは……
忠犬ハチ公の像で一目瞭然だったよ。
ただま、受胎が起きる前みたいに、若者が待ち合わせをする場所では無いみたいだったけど。
代わりに待ち合わせをしているのは赤いヒトデみたいな姿の悪魔で。
待ち合わせ相手が遅れているのか、遅い遅いと言って、イライラしているみたいだった。
それを横目で見てて、私は思う。
……約束してて、待ち合わせに遅れるなんて最低だよね。
軽い裏切り行為だよ。
怒っていいと思うよ。
そいつの待ち合わせ相手が遅れているのは、お前らのせいなんだが?
本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。
これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
-
真・女神転生if
-
真・女神転生NINE
-
偽典・女神転生
-
デビルサマナーシリーズ