ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
「シジマのコトワリは人間の否定にしか思えないから、在籍することに耐えられないと思うからよ」
きっぱりと、千晶。
それは私も思ったけど……
喜怒哀楽の否定って意味不明だよ。
確かに、喜怒哀楽を全て捨てれば、犯罪は起きないよね。
自殺する人もほぼ居なくなると思う。
だって喜ばない、怒らない、悲しまない、楽しまない。
動機が無くなるもの。
殺人や暴行が起きるのは、誰かが許せないと怒るからでしょ?
窃盗が起きるのは、欲しいものを手に入れて楽しんで喜びたいからでしょ?
自殺するのは、生きていることを悲しんでいるからでしょ?
確かに人間の悲劇の源泉は喜怒哀楽だけど。
それを否定してしまったら、それはもうヒトじゃないじゃん!
でも、だからといって……!
「ヨスガの世界は動物の世界でしょ!?」
弱肉強食、強ければ弱い奴に何をしても良い。
メチャクチャだ!
私はそう言おうとしたけど
「……人間だけが弱肉強食の外であるって考えるのは本質が見えて無いよ。真奈」
千晶は、真面目な顔でそう言って来たんだ。
そのまなざしは厳しくて。
少しドキリとする。
彼女は
「確かに旧世界の人間は法律を作って、生命体として強い人間が、そうでない人間を貪り尽くすようなことが起きないように努力はしていたわ」
でも……
「法律の及ばないような……例えば国対国のような状況では、究極的には弱肉強食の論理がまかり通ってたでしょ?」
うっ、と思った。
私の頭の中に、旧世界で読んでいた新聞の紙面が行き過ぎていく。
私はそれを否定できなかった。
「でも……」
私は感情で食い下がろうとした。
だけど
千晶がこう言った。
「無論、ヨスガが完全に正しいとは言わないわ。……シジマよりはマシ。それだけの話」
シジマよりはマシ……
それはそうかもしれない。
そしてヨスガなら、弱い者いじめをしろとか、他人の物を一方的に奪ってこいとか、気に入らない命令が来た場合、上役を殴り倒せば拒否できるってことでもあるから……
シジマに所属するよりは心理的負担は少ないかも……?
そう思ったので
「そうだね……マントラ軍に入ることに私も賛成……」
私は千晶に同意した。
すると千晶はフッと笑って。
その一瞬後、何かに気づいて。
私の傍に近寄り、じっと私のうなじを覗き込んで来た。
えっと
肌と肌が密着する。
どうしよう……? あまり悪い気はしない。
千晶はそんな私に構わずに
「真奈、うなじに角が生えているけど?」
そんなことを
えっ、と思い。
思わず手でうなじを触ったら
……確かに。
首の後ろに角がある。
気づかなかった……!
これ、何なんだろうか?
ちょっと心当たりが無いな……
シジマは別に感情の否定では無いんだよね。実のところ。
でも悲しいことに、氷川総司令の周囲に、それを理解している支持者が1人も居ないんだけどさ。
じゃあ何を否定しているの? ……それは本作で私なりの解釈で書きます。
あと、首の後ろの角は特に意味はありません。
ただの真3人修羅のお約束です。
ここで第3章終了。
次回から第4章です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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