ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
「えっと、ここは高尾祐子という女性の入院している部屋では無いのでしょうか?」
男性にただならぬものを感じたので、一瞬動けなくなったけど。
この部屋に入って、一番に訊かないといけないことを訊いた。
頭を下げながら。
「突然入って申し訳ございません。私たち、担任の先生のお見舞いに来たんです」
そんな私の補足をしてくれる千晶。
彼女も私に倣って、頭を男性に下げた。
すると
「……なるほど。高尾先生の生徒なのだね。君たちは」
穏やかな口調だけど、仏頂面で男性はそう言って。
「しかし……少し可哀想ではあるな。このようなうら若い少女たちを送らねばならないとは」
顎に手を当て、独り言のように。
少し気になることを続けて言う。
可哀想……?
送る……?
理解が及ばず、私は言葉を発せなくなった。
でも……
なんだか、この男性の前に立っていてはいけない。
逃げるべきなのでは無いか……?
そんな、説明の出来ない不安が沸き起こってきて。
ねぇ、千晶。
お暇しよう。
そう言おうしたとき。
「……氷川さん」
別の声が、別の方向からしたんだ。
それは担任の先生の、高尾先生の声で。
私たちが入って来た引き戸の方からした。
振り向くと
先生が厳しい顔で、男性に睨むような強い視線を送っていた。
高尾祐子先生……
私たちの担任で、美人女教師を地で行く人。
生徒とも積極的に向き合ってくれるので、学校でも大人気の先生だ。
高尾先生はショートヘアの、真面目そうな先生で。
そんな、いつもは笑顔が多い先生の顔が、有無を言わせない、これまで見たことが無いくらい厳しいものになっていた。
「……あなたがこの子たちに手を出すと言うのなら、私はあなたへの協力を一切やめるわよ」
先生の声は真剣そのもの。
男性は、先生曰く氷川という男性は
「……私たちの計画は、一切の失敗が許されない。何億という犠牲の果てに成るものだ。ならば僅かなノイズも許されない」
特に気圧されてる様子もなく、淡々と私たちにはちんぷんかんぷんなことを口にする。
だけど
「あなたの実力ならば、その程度のノイズは捻り潰せるのではないの?」
先生が、これまたよく分からない反論をして。
最終的に
「……分かった。では2人を連れて行きたまえ」
フゥ、と息を吐き。
また椅子をドラム缶の方に向けてしまった。
「私はここで最後の
そう、よくわからないことを言いながら。
先生はニコリと私たちに微笑みかけて
「こっちよ」
そう言って、案内してくれたんだ。
……この新宿衛生病院の屋上に。
そこには誰も居なかった。
……そういえば。
この病院の、入り口……ロビー以外では、そういえば人間を一切見なかった。
看護師さんも、患者さんもだ。
今頃になって気づく。
何か、この病院……変じゃない?
だから私は屋上で。
フェンスの前で立ち止まった先生の、白いジャケットの後姿に訊ねようと思った。
先生、なにかこの病院おかしくないですか? って。
だけど……
「安らぎだけを求めて、努力し切磋琢磨することを放棄してては世界は死ぬのよ」
私が何かを言う前に。
……先生が語り出したんだ。
次回、いよいよ受胎します。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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