ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
高田馬場。
新宿区の北端……のはず。
砂漠の砂の上に駅のようなものが見える。
多分、あれは国鉄の駅だろうね……
私たちはそれをビルの影から覗いていた。
「化け物が居るわよ」
私の傍で双眼鏡を覗いている千晶が言った。
あまり感情が籠ってない。
見たままを言ってる。
私は
「わわっ、ちょっと待って」
自分の手帳として使ってるノートを取り出し、ボールペンのペン先を出した。
「OK! お願い!」
私は千晶が喋った内容をそのままメモする体勢を整える。
「かなり大きいわね。10メートル以上ある……首が何本もあるわ……多頭龍……?」
曰く。
顔面がどこか髑髏に似てる。
首が何本もあるが、生え方に規則性が無い。歪。
古代戦士みたいな別の悪魔の一団がそいつと戦っている。
戦士の1人が首を刎ねた。すると10秒くらいで新しく2本生えて来た。
多分首の生え方が歪なのは、この再生の結果だ。
そして
「戦士たちが大蛇が吐き出した毒ガスを浴びて、悶え苦しんで死んで全滅したわ……終了よ」
冷めた表情で実況を終えて。
双眼鏡から目を離して
「とりあえず1回逃げましょう」
うん。
そうだね。
だから私も「終了」の言葉が出た瞬間に、撤退の準備を始めてて。
千晶が回れ右してダッシュしたところを、私も追いかけた。
だいぶ走ってコンビニに入り、そこのイートインスペースで一息つく。
「……多分だけど、あの大蛇はギリシャ神話のヒュドラだと思うの」
千晶がコンビニの奥から、スポーツドリンクを出して来た。
冷蔵庫から。2つ。
……冷蔵庫、何故か生きてるんだよね。
まぁ、ボルテクス界自体があり得ないから、電気が発電所も無いのに生きてるのもあっても良いのかもしれないな。
「はい、真奈」
「アリガト」
キャップを捻って口をつける。
……久々の水分な気がした。
数日前に水を飲んだけど。
気分的に。
「ヒュドラって言うと……」
「ヘラクレスが退治した怪物」
……名前だけは聞いたことあるな。
それぐらい有名な怪物なのか。ヒュドラ。
私は
「ヘラクレスはどうやってヒュドラを倒したの?」
「ヒュドラの首を全部刎ねて、最後岩の下敷きにした」
千晶もスポーツドリンクを飲み、話してくれる。
なんでも、刎ねれば刎ねるほど増えていくヒュドラの首は、首を刎ねた後に傷口を炎で焼くと復活しないことに気づき、それで全部刎ねたらしい。
……なので
「ヒュドラの首を刎ねることが可能な戦士系悪魔が要るわね。炎は真奈がいるから問題無いけど」
まぁ、そうだね。
刃物持ってるのが千晶だけじゃ、心もとないよね。
あとは……
「ヒュドラの弱点って無いの?」
首を全部刎ねれば倒せる。
こんなの弱点って言えないでしょ。
だって、普通の生き物は大概死ぬもの。
首を刎ねたら。
だから訊ねたんだけど……
千晶、黙って少し考え込む。
で……
「ゴメン。分かんない」
うお。
……んん、弱点不明は不安ではある。
絶対に勝たないといけない戦いだし。
なので私は
隣で成り行きを見守っていたピクシーに
「ねぇピクシー……この近くで、物知りな思念体の人って心当たりある? 悪魔でもいいけど」
そう、訊ねたんだ。
隣で手持ち無沙汰に飛んでる彼女に。
すると
「あるよー早稲田大学ー」
……早稲田大学。
そういえば、新宿にあるんだっけ。
キャンパス。
新宿区で有名どころの大学って、早稲田しか思いつかなかったよ。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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