ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第34話 無理筋の魔法

「ワシも畏れながらと申し上げたんじゃがの……」

 

 私は別に気合で全てを解決しろとは言ってない。

 

 そう言ったらしい。

 

 で、死ぬ気で頑張れ。

 死ぬ気でコトワリを啓こうとすれば必ず啓ける、と。

 

 ……全然納得できない。

 意味が分からない。

 

 結局それ、精神論じゃん?

 

 そんなふうに、私が思念体の人の話に困惑というか、軽くイライラしてすらいたら。

 千晶が

 

「……アテナは何か変なことをしてはいないの?」

 

 そう訊ねたんだ。

 

 

 

「変なこと……? 何か変わったこと、ってことじゃな……ええと」

 

 するとだ。

 こんなことを教えてくれた。

 

「黄金の矢を大隈庭園の方に置いて、そこを蛇の悪魔に守らせておったなぁ」

 

 黄金の矢を……蛇の悪魔に守らせるぅ?

 

 なんで?

 まぁ、だから変なんだろうけど。

 

「なるほど……それが関係あるのかしら……?」

 

 千晶の呟き。

 

 それが?

 無理筋の願望成就と?

 

 ……関係あるの?

 本当に?

 

 私は少し考えた。

 考えて……

 

 旧世界で生徒会長をしていたとき。

 

 テーブルゲーム部の部費の使用用途で、意味不明の書籍を購入があったので。

 漫画かアニメの本を買ったんじゃ無いのかと疑って、真実を確認に行ったときのことを思い出した。

 

 確か「妖怪夜行」とかいうタイトルの本で。

 部活の内容と関係のない、私的な部費使用では無いかと疑ってさ。

 

 見に行ったんだけど。

 それはTRPGっていうゲームのルールブックで。

 全然問題なかった。

 

 で。

 部費使用の正当性確認ついでに、そのゲームのルールを確認したんだよね。

 妖怪キャラクターを作るときのルールを。

 

 ……確か、こんな感じだった。

 

「妖怪は弱点を持つ」

 

「その弱点が深刻なものである場合、その分余計に妖術の強化ポイントが貰える」

 

 ……ようは、妖怪キャラクターを作る際に、妖怪に深刻な弱点を設定すればするほど、強い妖術を使用できるようになる仕様ってことで。

 

 そういうルールのゲームだったんだけど。

 何か、それを急に思い出した。

 

 ……つまりさ

 

「あのさ、千晶」

 

 私は彼女に、自分の思うところを語る。

 千晶は私に視線を向けてくれる。

 

「何、真奈?」

 

「これは想像なんだけどさ……」

 

 その黄金の矢、アテナを倒すための武器じゃない?

 敢えて自分の弱点を新規に設定し、それを近くに置くことで、自分の無理筋の望みが実現する状況を引き寄せる魔法を発動させているのかもしれない。

 

 そう、語ったら

 

「ああ……なるほど。そういう可能性は確かにあるかもしれないわ」

 

 意外に神話にも多いからね。

 制限をかけることで、強大な力を手にする、という力の法則。

 

 特に多いのはインド神話だけど。

 

 千晶は私の閃きを肯定してくれた。

 おぉ……

 

「千晶ありがとう」

 

 なんだか感激してしまって私がお礼を言うと。

 彼女は

 

「思いついたのは真奈でしょ。……とりあえず、その黄金の矢は確保しておいた方が良いわね」

 

 番人に蛇の悪魔がいるらしいけど、女神アテナ本人よりは弱いはずだと思うし。

 

 そう言って、千晶は今聞いた話を全部手帳に書き記した。




黄金の矢はアテナの心臓を狙うもの。

本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。

これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
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  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
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