ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第38話 人修羅

 4階からの階段と、3階のフロア。

 その2つの場所から、向き合う女神アテナと私たち。

 

 少し沈黙したけど。

 その沈黙を破るように、千晶が口を開いた。

 

「一応、訊かせて貰うわ」

 

 千晶はアテナを前にして

 

「あなたの考える理想のコトワリについて……感情論の否定のコトワリ……どういうこと?」

 

 その真意を訊ねたんだ。

 彼女の口にしている「理想のコトワリ」が一体どんなものなのかを。

 

 すると

 

「ふむ……良いでしょう……よく聞くのですよ……」

 

 アテナは微笑み。

 

 語った

 

「旧世界では、一時の情に振り回され、愚かな振る舞いに至る人間が後を絶ちませんでしたね」

 

 例えば……

 

 恋した相手が悪事を行っていたからと、悪事と知りつつ悪事に加担したり。

 寂しい気持ちを我慢できず、契りを結んだ相手を裏切ったり。

 怒りが強すぎて、怒りの原因を排除した後もその周囲の人間に怒りをぶつけ続けたり。

 もう取り戻しようもないことに囚われ、人生を投げ出す選択をしたり。

 

 全て無駄で、世界を歪める愚かな行為……

 自分が啓いて欲しいのは、そんなものが一切発生しない、皆が正しさや前向きさを投げ出してまで、愚行を選択しない世界のコトワリ……

 

 アテナの考える理想のコトワリとは、そういうものだった。

 

 それは……

 

「なるほど。……大体分かったわ。頷けなくもないところもあると思う」

 

 千晶の言葉。

 そこに敵意や嫌悪感は無かった。

 

 けれど……

 

「でも、それはコトワリで縛ることでは無いでしょ」

 

 うん……私もそう思った。

 例えば……

 

 恋した相手が、実は悪事を働いていた。

 だから相手に口頭注意し、悪事を止めることと、自首を促し。

 聞き入れられなければ……

 

 何の躊躇いもなく告発する。

 

 コトワリで定めるってことは、おそらくそういうことなんだ。

 そういう世界を創るってことなんだ。

 それが当たり前の世界になるってことなんだから。

 

 確かにやってることは何も間違っていないと思う。

 

 ……でも、それって

 

「……全体主義国家以外の国の在り方を認めない世界ってことよね。それは冗談じゃ無いわ」

 

 厄介かもしれないけど、暴走する感情と自分で向き合って、行動を決めるのが大事なんだ。

 何の躊躇いもなく、いつも正解を選べるのはおかしい。

 

 ……そんなの。

 感情への冒涜だと思う。

 

 それが……私たちの出した答え。

 

 それを耳にしたアテナは

 

「……私のコトワリを啓くための巫女に、どちらも成らぬと言うのですね……?」

 

 スッと。

 目を細めた。

 

 その目には……威圧的な光があった。

 

 そして、こう言ったんだ。

 

「人間と……人修羅の少女よ……?」

 

 人修羅……?

 

 初めて聞く言葉だった。




やっと人修羅ワードが出せた。

本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
  • 真・女神転生NINE
  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
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