ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
事前の打ち合わせ通り、まずオニがヒュドラに突っ込む。
突っ込んだオニに、ヒュドラが噛み付く。
……人間そっくりの歯で。
鋭い歯で噛みつかれるより、闇深いものを感じるよね。
前衛任せてるオニには、頭が下がってしまう。
金棒を振り回し、オニがヒュドラの注意を一身に引き受けて。
千晶とサルタヒコが、まず細い枝の首を切断していった。
「せやっ!」
千晶のギロチンアクスの一撃で、ヒュドラの枝首が吹っ飛ぶ。
そこに私がすかさずファイアブレス。
ヒュドラは苦しんだりしなかったので、少し不安になったけど。
刎ねた首は、再生しなかった。
……あ、大丈夫なんだ。
安心した私は、サルタヒコと千晶の仕事の結果に、仕上げとして火炎の息を吹きかけていった。
首の数がグングン減って行く。
時折、ヒュドラから毒の息が来る。
千晶はガスマスクで防御してるけど、私はファイアブレスを吐く関係でそういうの無理なので
毒が回った、と自覚したら用意していたディスポイズンを振りかける。
そしてとうとう……
「真奈殿ッ! 処理をッ!」
サルタヒコの要請に
合点!
って感じで火炎の息を吹きかける。
ぶおおおお、と切断した首を焼く。
これで……
枝首は全て無くなり。
中央の太い首だけが残る。
よっしゃ!
勝利が見えて来た、そう思い私が皆を見回したとき。
……ヒュドラが大きく息を吸い込んだ。
一瞬、毒ガスブレスかと思ったんだ。
だけど……
(違う!)
確信があった。
何か違うものを吐く、っていう。
そう言えば……
ヒュドラ、火炎を浴びせることで首の再生を止められたけど。
その熱でダメージを受けている様子が無かった。
私はそれをスルーしていたけど……
それってつまり……
ヒュドラは千晶に向き直る。
千晶は毒ガスブレスが来るものと思っているのか、迎え撃つつもりでいるみたい。
おそらく千晶は、毒ガスブレスと同時に突っ込んで、ギロチンアクスの一撃を叩き込むつもりなんだ。
でもそれは
(駄目だ! 危ない!)
私は走った。
千晶とヒュドラの間に割り込む位置に滑り込む。
それと同時に。
ヒュドラは吐き出す。
……灼熱の火炎を!
やっぱり!
どうする!?
ヒュドラのファイアブレス。
このままじゃ、千晶が炎に飲み込まれる……!
だったら……
私はごく自然に、当たり前の感覚で。
吹雪の息を吐きだした!
アイスブレス……
私の輝く極寒の吐息は、ヒュドラのファイアブレスを押し返し、ヒュドラを完全に飲み込んだ。
シャアアアアアアア!!
凍結音と共に、ヒュドラの悲鳴のような呼吸音。
そこにサルタヒコが突っ込んで、そのヒュドラの胴体に、深々と剣を突き立てる。
そして……
その一撃でヒュドラが力尽き、横倒しに倒れた。
そのまま、マガツヒに還っていく……
私たちは、高田馬場の怪物を倒した。
これでもう、豊島区への道に、阻むものはない。
「真奈、ありがとう」
私の背後で。
千晶がガスマスクを外し、私に感謝の言葉をくれる。
私は
「千晶が無事で良かった」
それだけ言った。
本心だったし。
ここで第4章終了です。
次回から第5章。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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