ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
「キミは、恋や一時の寂しさで身を持ち崩す人間をどう思う?」
いきなり。
氷川は私にそんなことを問いかけて来た。
恋や寂しさで持ち崩す……?
例えば……
浮気しちゃったり、ストーカーになったりってこと?
それは
「……幼いと思います。それで何が起きるか予想しないなんて」
そう、返答。
何でこんなことを訊いて来たのか。
それについてはなんとなく分かった。
コトワリは、人修羅の支持を得ないと通らない。
支持を得られない場合は、人修羅を抹殺する必要がある。
……アテナが言ってた、創世のルール。
「……恋や愛、友情。それは素晴らしいものだ。だが、それは常識を超える大きさに膨れ上がると、破滅の引き金に変化する」
氷川という男性から出て来る恋や愛という言葉。
シジマはそういうものを全て否定するコトワリだと聞いた。
私は
「だから価値が無いって言うんですか!?」
そう返した。
返したんだ。
氷川氏は
「人が世界の観測者であることを阻害してまでも、守るものでは無いな」
そう淡々とした声で言った。
そして続ける
「旧世界の野放図な大国の侵略行為、宗教や確執に起因する戦争。……その根本原因は全てそれだよ」
その声には私に対する嘲りだとか、見下しだとかはなくて。
私はそこに純粋な、伝えようとする意志を感じた。
「キミはそう思わないかね?」
問われ、私は……
……良く分からなかった。
確かに……内政のまずさの不満を逸らしたいからだとか、自分たちだけ幸せになりたいからと侵略を止めない国はあった。
宗教や、過去の歴史の確執で、本来はしなくてもいい戦争を意地で続けている例もあったけど。
だからといって、そういう根本原因「感情の昂ぶり」を否定するのって正しいの……?
言葉に、詰まる。
どう答えるべきだろう……
そして私が、攻撃を忘れそうになったとき
「真奈! 危ないわ!」
千晶の声を聞き。
私は我に返った。
……氷川氏の護衛のあの男が、拳銃で私を狙ってる……!
そして気づき、私は銃撃を避けるために大きく動く。
続いて銃声。
ただし……
撃ったのはあの男じゃ無くて……
……千晶だった。
千晶はとても厳しい顔をしていた。
片手で硝煙の立ち上るエリミネーターを構え、あの男を睨みつけながら
……千晶はイライラしても、髪を弄る仕草が増えるだけで不快感はあまり顔に出さないのに。
その千晶が、不快感を隠そうともしていない……!
それって……
「ミツルさん……まさかこのボルテクス界であなたに会うとは思わなかったわ。……どういうつもり?」
千晶の声には怒りがあった。
このミツル……っていう男性が私に銃を向けたからか。
彼はそんな千晶の怒りに
「説得しても殺そうとも、結果の程度に差が出るだけで、啓いたコトワリで創世できることに変わりはないだろ?」
私に銃を向けたその男性は、ヘラヘラ笑いつつ思うところを述べる。
……そっか。
そこは気になってたよ。
私に啓かせて創世させる方が、より完璧な創世ができるんだね……
だからか……納得いったよ。
でも、それよりも
「千晶、この人は?」
私は飛行状態でこの男性への視線を切らずに、千晶に確かめた。
私の知らない人。
そういうの、今は良くないから。
千晶は私のその言葉に。
吐き捨てるように応え。
言ってくれた。
「……彼の名は
そこに激しい嫌悪を込めながら
「私の元婚約者よ」
ええええ~~~!?
私は、大きなショックを受けた……
名前の音が桐条パイセンと被ったのは偶然です。
本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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