ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
「真奈サマ! 千晶サマァ!」
女の悪魔・鬼女ヤクシニー。
腰巻しかつけてない紫色の肌の女鬼。
マントラ軍の女戦士だ。
それが、私たちに報告を持って来たんだよね。
「巫女を見つけましたァ! 確認をお願いしますゥ!」
東京ドームの地下にある、闘技場スペース。
そこの砂地に、巫女は座らされて拘束されていた。
それは、衣装から考えてマネカタなんだけど……
マネカタ特有の痙攣が無くて。
マネキンのような無表情ではなく、普通に表情があった。
そしてその顔が……
「高尾先生!」
「先生!」
驚きのあまり、思わず。
同時に声を上げる私たち。
先生もこのボルテクス界で生き残っていたなんて。
思えば、良く分からないことを旧世界で言ってたような気がする。
だから……
「先生! 高尾先生なんですか!?」
それを確かめるためにも、私は先生に話し掛けた。
「……ええ」
先生の顔をした存在は、そう辛そうな顔で
認めた……!
色々聞きたいことがある!
「先生はこの東京受胎って出来事を予測していたんですか!? さっき、あの日病院で出会った、氷川って男性に出会ったんですけど!?」
「朧気ですが、旧世界が終わる寸前の記憶で、先生が良く分からないことを仰っていたような記憶があるのですが」
私と千晶、先生に確かめたいと思ったことを訊ねる。
先生はこの世界が出来るに至った理由をおそらく全部知ってる……!
そういう、確信があったんだ。
すると
「予測も何も……東京受胎のトリガーを引いたのは私と氷川よ……」
先生は、そんなことを悲しそうな顔で言ったんだ。
え……?
一瞬、意味が分からなかった。
先生が……東京受胎を引き起こした……?
「……なんで?」
思わず、問い返す。
すると先生は
「……あのときも言ったでしょう? 世界から希望も活力も失われてしまったから、やり直すしかない。だからよ」
変わらず、悲しそうな顔で続けたんだ。
高尾先生は……
生徒に人気がある先生だった。
生徒の悩みに真面目に向き合い、大人の正しい解決策を考えてくれる。
授業も面白くて、おまけに美人。
男子の中にはファンクラブを作ってる人もいた。
そんな先生が……何で?
「……希望も活力も失われてしまった……?」
そこに。
千晶が口を開いた。
驚くほど冷えた声で。
「具体的に教えてくださいますか? 何が、どう失われてしまったんですか?」
真っ直ぐに、捕虜の姿勢で座らされている先生を見つめて。
先生は
「誰も本当には夢を見ていない。ある日突然奇跡が起きて、全てが変わって自分が幸せになる……そんなことばかり考えている人間ばかりだったでしょう? 皆、諦めていたのよ」
悲しそうだけど。
千晶の目を見てそう返して来た。
それに千晶は
「ええ、そういう人は多かったですね。自分では何もしないで自分だけが良い目を見たい。そういうつまんない人」
視線を全く逸らさないで
「……私と真奈は違いましたけど」
ただ、髪を弄りながら。
強い声でそう言ったんだ。
「……あなたたちだって、いずれは……」
だけど、先生は。
千晶の言葉を否定した。
私たちに夢や希望があるのは今だけだ。
そう言いたいのか。
……さすがに、ちょっと聞き捨てならなかった。
「勝手に決めないで下さい!」
思わず、声を上げる。
先生の視線が私に向く。
私は
「先生はどうせ皆挫折するから世界を終わらせたって言うんですか!? そんなことを思いながら、生徒指導をしてたんですか!?」
止まらなくなった。
「私にはキチンと夢がありました! 社会に出たら、女性でも男性に馬鹿にされないような、立派な仕事をして世の中を良くしようって……! それが何であるかはまだ決まってませんでしたけど、それが夢では無いっておっしゃるんですか!?」
私の言葉に、先生の表情が消えた。
そこに
「高尾先生……先生がどう思おうと勝手です。でも、それに他の人間を強制的に巻き込むのはどう考えてもおかしいでしょう」
千晶の冷えた言葉が突き刺さる。
そして
「先生。……世界を終わらせたんだから、当然あるんですよね? コトワリが……先生のコトワリが」
そこに続いた千晶の言葉には、私は酷く残酷な響きを感じた。
次回、処刑。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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