ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第69話 それもまた理想の世界

「……汝ら、名前は?」

 

 赤い鎧の天使の言葉。

 

 名前……名前か。

 

「名前は魔法的に重要な意味合いがありそうだから言いたくないです」

 

「そうね。危ないわ……どうしても知りたければ、私たちと仲魔の契約を結びなさい」

 

 私たちはそう答える。

 素人だけどさ。

 他人を呪ったり操ったりするおまじないに、名前は確か重要な意味合いがあるって話。

 結構多かった気がするし。

 

 相手が天使だったらさ。

 そういう知恵を回してきそうな気がするし。

 

 そんな相手に名前を訊かれて、ホイホイ答えるのは難しい。

 

 そういう理由で出した私たちの答えに

 

「……良かろう。ならば人修羅、人間の少女と呼ぶ」

 

 赤い天使は諦めて

 

「……問う。この世界から悪を滅ぼし尽くして世を神の意志で広く()らす……これは善か? 人修羅。人間の少女よ……」

 

 ()らす……統治するって意味だっけ。古語だけど。

 

 赤い天使は、悪を滅ぼして神の意志を世界に反映させるのが善なのか?

 そういうことを訊いているのか。

 

 まあ、天使の言いそうなことではあるけど。

 

 それに対して

 

 千晶は

 

「それは悪の定義によるわね」

 

 ハッキリ言った。

 続けて

 

「努力もせずに他責して、不満しか口にしないクズ」

 

 全く淀みなく。

 

「そいつらは滅ぼすべきね。私が啓いたコトワリはそういうコトワリ」

 

 ……自分のコトワリを説明した。

 

 千晶の返答に。

 赤い天使は黙っていた。

 

 天使たちは黙っていたけど。

 

「なんて邪悪なコトワリだ!」

 

「弱いものを守らないなんて!」

 

「旧世界より邪悪な地獄の世界!」

 

「頑張れない傷ついた人のことを理解して!」

 

 ……思念体の人たちのヤジ。

 

 彼らは天使たちが千晶の返答を否定すると思ってるみたい。

 千晶の言う悪が、悪ではないと。

 

 だから

 

「天使様! この傲慢で残虐な少女たちの心を叩き直して下さい!」

 

 そんな言葉が出た。

 

 だけど天使は

 

「……それもまた、理想の世界の形ですね。自らを高める努力をせずに、他人にぶら下がり不満しか言わない存在が悪でないはずがないですね」

 

 そう呟き

 

 口調が、変わった。

 尊大さが消えて、丁寧さが宿る。

 

 赤い天使が舞い降りて来て。

 その場に膝を折る。

 

 他の天使もそれに倣う。

 

「私は天使パワー……主の名に掛けて、貴女にお仕え致します」

 

「私は天使アークエンジェル。同じく主の名に掛けてお仕えします」

 

「我々はエンジェル。上位天使に従います」

 

 ……その場にいた天使たちが全て、地上に舞い降りて千晶の前に膝を折ったんだ。

 

「……天使たちが唯一神の名を出して誓ったんだから、信じて良いと思うよー」

 

 一部始終を見たピクシーが、そうその場についてコメントした。




天使たちが千晶の仲魔になった。

本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
  • 真・女神転生NINE
  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
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