ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第71話 神判の炎

 パワーに案内され。

 連れて来られた場所。

 

 外観ではただの建物だったんだけど……

 

 そのコンクリの建物の門の看板に

 

 品川メシア教大教会って書いてて。

 

 ……うわぁ、と思った。

 

 

 

「こちらです。千晶様」

 

 そして聖堂……?

 そこに案内される。

 

 内装は、近代的な感じではなく。

 大理石の神殿と言った感じで。

 

 そこに赤い絨毯と。十字架に似たシンボルがある。

 

 ……メシア教教会ってこんな感じなんだ。

 関わり合いになりたくなかったけど、報道されないものだからね。

 なんか、珍しいものを見た気がした。

 

 そしてシンボルの前に。

 

 ……1体の悪魔が居た。

 

「……おや、人間の少女か。……人修羅もいるようだな」

 

 それは赤紫色の肌と青い髪を持つ、4本腕の凛々しい美青年。

 身に着けている衣装はインド風。

 

 ……絶対高位の悪魔だと思う。

 

「インドの魔神ヴィシュヌ殿です。千晶様」

 

 パワーの言葉。

 

 私たちは

 

「赤林真奈です」

 

「橘千晶です」

 

 それぞれ、挨拶をした。

 

 

 

「……チカラが欲しいだと? 我の助力を得たいということか?」

 

 私たちの自己紹介の後、ここに来た理由を説明すると。

 ヴィシュヌは顔を顰める。

 

 ……面倒そうだな。

 

 だけど

 

「はい」

 

 千晶は淀みなくそう答えた。

 目的があるから、そこは躊躇わないんだ。

 

 ……私はそういう親友の強さと目的意識は尊敬している。

 

 ヴィシュヌは

 

「……それは創世のためか?」

 

「ええ、そうです」

 

 千晶のそんな返答を受けて

 

「では、お前のコトワリを聞かせて貰おう」

 

 ヴィシュヌは問いかけて来る。

 当たり前なんだけど。

 

 千晶のコトワリを。

 

 

 

「理解した」

 

 千晶の話を聞き。

 ヴィシュヌはそう言った。

 

 ヴィシュヌは

 

「つまり、お前のコトワリの本質は『慈悲の否定』だな」

 

 ……要点を、まとめた。

 

 千晶は頷く。

 

 千晶は肉体的に衰えた人や、智恵に劣る人を見捨てろとは言ってない。

 誰も助けようとしない人を、そのまま見捨てろと言ってるんだ。

 

 千晶は旧世界が悪い方向に流れたのは、誰も見捨てないという理念のせいだと考えた。

 その理念が、自分では何もしないのに不満だけは並べ立てる人を産み、世の中が悪い方向に流れたと。

 

 だから次の世界では、そんな人間が出ないようにする。

 

 ……それが千晶の啓いたヨスガのコトワリ。

 

 千晶が言うに、ヨスガは漢字で表記すると「縁」と書くらしい。

 自分の有用性で周囲を豊かにし、良縁を築いた者のみが生き残れる世界。

 

 ……とても厳しいけど。

 

 前の世界をぶち壊しにした、高尾さんの所業を考えれば否定はできないし。

 シジマが選べない以上、このコトワリで創世するしか無いんだ。

 

「厳しいが、邪悪なコトワリでは無いと考える。助力は構わない。しかし……」

 

 コトワリを確かめ終えたヴィシュヌはそう言いながら。

 腰巻に差していた横笛を取り出して、演奏したんだ。

 

 笛の音色。

 とても心地よかったけど……

 

 一体、何……?

 

 戸惑い、見守る。

 

 すると

 

 目の前に火炎が巻き起こり、そこに1体の悪魔が出現する。

 

 それは真っ赤な肌を持った屈強な男性の身体に、竜の頭を2つ持つ姿の悪魔で

 

「アグニ……神判の炎を」

 

「承知致シマシタ。ヴィシュヌ様」

 

 アアアアアア!!

 

 ヴィシュヌの命令で。

 双竜頭人の悪魔・アグニは吠え。

 

 私たちの前に、激しく燃え盛る青い炎を出現させる。

 

 私は熱気を感じて顔を庇うように手を上げた。

 

 ……本当に一体何?

 

 先が読めない。

 

 そこに

 

「神判の炎……自分に罪が無いと信じるなら、その炎に飛び込むがいい。生き残れば助力を約束しよう」

 

 ヴィシュヌは言った。

 助力が欲しければ、ここに飛び込めって言うの……?

 

 青い炎って何度だったっけ……?

 確か、超高温だったはずだ。

 

「……どうする? 橘千晶よ」

 

 ……千晶に興味深そうな視線を向けながら、ヴィシュヌ。

 

 その言葉に、私は驚愕した。

 何ですって……!?




神判の炎は、ラーマーヤナのシータの純潔判定が元ネタです。

本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
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  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
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