ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
「単刀直入に言います。邪神ギリメカラを譲っていただけないでしょうか?」
「……ハァ?」
私の言葉に、あからさまに不機嫌な声が返ってくる。
まぁ、そうなるよね。
だけど
「無論、見返りは用意します。最強を目指していらっしゃるんですよね?」
手を振りながら、なるべく友好的にそう提案。
ギリメカラがどれくらい強力な悪魔かは知らないけど、最強の悪魔ではないはずだ。
このサカハギ氏が手に入れることが出来た限界の悪魔がそうであるなら、それ以上の悪魔を用意すれば、交換って手もあり得るでしょ。
すると
「そうだが? お前、馬鹿にしてんのか?」
サカハギ氏が鉄骨の山のテッペンから立ち上がり、変な、歪な、刃物というか針というか。
奇妙な凶器を右手に、降りて来る。
……あ、ちょっとヤバいかも。
ブチキレられた……?
サカハギ氏の気迫を受けて
頭の中で、DV彼氏とか、DQNヤンキーとかいう単語が行き過ぎて行く。
自分の殺害を報じる朝刊の一面の映像が頭に浮かんだ。
赤林真奈、
「お前で作った
凶器を持ち、そんなことを言うサカハギ氏。
この人……私の顔の皮を狙ってる……?
戦慄。
そこに
「あのさ」
千晶が一歩前に出て
「何で最強になりたいの?」
そう訊ねたんだ。
何でってそれは……
誰でも殺せるように、だったよね?
何でまたそれを訊くの?
知ってるじゃん。
そう思ったんだけど
「誰でも殺したい奴を殺せるようにだよ」
その返って来た予想通りの答えに
「……殺すのが目的なの? 違うわよね?」
千晶はそう、突っ込んだんだ。
正直、アッと思った。
そうだよね……
殺したい存在を確実に殺せるように強くなりたい。
そう言ったわけだから……
別に殺すことが目的じゃ無いんだよ。
あくまで「殺したい」と思ったときに、確実に実行できる存在でいたい、ってことだし。
……ということは
「そこに拘るようになった理由は?」
千晶の的確な質問。
そう……
サカハギ氏のそういう思考には、理由……原因があるはずなんだよ。
何か、殺したいときに殺せなくて、辛い思いをしたとか……
するとだ
「理由……理由か……」
彼は少し、動揺していた。
ひょっとして……
「理由が分からないの……?」
そう訊ねると
「……なんか、とても悔しい思いをした気がした。大切なものを奪われて、お返ししてやりたかったのに、やれなかった……女だ」
なんだか、要領を得ない言葉だった。
頭の中に浮かんだことをそのまま口にしてる……
じゃあ、それなら
「……あなたたちマネカタは、浅草の泥から作られているんだよね……?」
私は私で、思ったことを口にした。
「浅草の泥が素材になるのは、何で?」
そこは前から少し気になってたんだけど、確認する機会が無かったから訊かなかったこと。
何で、浅草の泥を捏ねるとマネカタになるんだろうか……?
そしたら
「浅草の泥に、旧世界の人間の残留思念が残ってんだヨ」
サカハギ氏から、そんな答えが返って来た。
なるほど……
納得がいった。
そういう思念が、マネカタに人間じみた自我を与えて、ただの人形のはずのマネカタを意思のあるマネカタにしてるんだね。
だったら……
「あなたの最強になりたい意志も、その残留思念がたまたま強く出ただけってこと?」
そう言ったら
……返答が無かった。
そこに
「目的の無い夢なのね。あなたの夢は」
……千晶の、サカハギ氏への容赦のないコメントが飛んだんだ。
サカハギは、とあるエリートサラリーマンの残留思念が多めに含まれた泥で作られたマネカタです。(原作のネタバレですが)
彼はとあるDQN少年に愛娘を殺害されたのですが、エリート故に暴力的な報復を行うことが出来ず、それをずっと悔やんでいました。その思いが色濃く出て、その思いを多めに含んだ泥で出来た彼はサカハギになりました。
そのせいで……
彼は原作で千晶の右腕を切断したんですが、その顔の皮は剥がして無いんですよね。
……多分、女性である千晶を殺すことが出来なかったんだと踏んでます。
愛娘をDQNに殺された辛い想いを抱えているはずなので。
(腕を切断したのは、千晶が諦めないので止む無く、だったのでは)
本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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