ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第85話 全てがゼロになる

「だいぶ長いこと歩き回ることになったけど……これで仕事は完了だね」

 

 私は少しアガっていた。

 あのスサノオ様を仲間に引き入れ、マントラ軍を強化できた。

 なんだかんだ言って、私はマントラ軍の1員として組織に愛着が湧き始めたのかもしれない。

 

 部屋を貰ったし。

 部屋住みのお手伝いさんも貰ったし……

 

「あとは、ニヒロ機構を叩き潰すだけだわ。早く帰ってそこをしっかり詰めましょう」

 

 スッスと千晶が肩に斧を担いで綺麗な歩き方で進んでいく。

 その様子を見て

 

「……歩き方に武士(もののふ)の趣があるな。武術を嗜んでいるのか?」

 

 スサノオ様の言葉。

 ……同行してくれてるんだよね。

 私とは契約を結ばずに。

 

 なんでも、契約を結ぶと存在することに対して消費されるマガツヒがかなり楽になるらしいけど、そうすると私という枷が出来るので、まずかろうということで。

 

 自前のマガツヒを消費して、無契約で歩いてついてきてくれている。

 

 私はスサノオ様に

 

「彼女は合気道をやってまして」

 

 そう伝えた。

 すると

 

「合気道か……」

 

 柔の一種だな。

 そう言う言葉が。

 

 えっ、そうなの?

 合気道って大昔からあるものじゃないの?

 

 そんな私の動揺が伝わったのか

 

「今の合気道が出来たのは、大正時代よ。知らない人多いけど」

 

 歩きながらの千晶の言葉。

 オホ……そうだったんだ。

 

「知らなかった……」

 

「真奈は武術関係は全くしてないものね」

 

 うーん。

 ちょっと反省。

 

 親友の得意技なのに。

 

「君らは仲が良いな」

 

 スサノオ様の言葉。

 なんだか優しかった。

 

「ええ、小学校からの友達なんです」

 

 私の言葉に、スサノオ様は頷く。

 そして

 

「そういう絆は大事にするべきだ」

 

 その言葉には

 同感です……

 

 それ以外、無いよね。

 

 ……この、ボルテクス界に投げ込まれて。

 それが千晶と一緒だったのは、不幸中の幸いだった。

 

 千晶がいなければ、私はとっくに潰れていたと思う……

 

「あっ!」

 

 そのときだ。

 

 結構高めの位置を飛んでいたピクシーが、大声を出した。

 えっ?

 

「どうしたの?」

 

「池袋の街から、ものすごい量のマガツヒが流れ出してる!!」

 

 ええっ!?

 

 慌てて目を凝らすと

 

 ……確かに、見えた。

 

 池袋の街がある方向で、赤黒い粒子が大量に空に向かって飛び去って行く様子が……!

 

 

 

 私たちは池袋の街に戻って来た。

 かなり急いで。

 

 すると……

 

 誰も居ない。

 

 そして、ところどころに、灰色のボロギレが落ちている。

 ……マネカタの一般的衣装だ……

 

 ここで、私たちはここで何が起きたのかを理解する。

 

 

 

「ちょっと大丈夫!?」

 

 私はゴズテンノウの間に向かう前に。

 私たちのマントラ軍本営ビルの部屋に駆け戻っていた。

 

 ゴズテンノウの安否より、気になった。

 

 部屋住みのお手伝いの2人が、どうなったのか……?

 

 私たちの部屋には鍵を掛けてない。

 その理由は、もし盗みに入った場合、犯人と疑われた時点で私たちに殺される恐れがあるからだ。

 マントラ軍では強い奴が絶対正義で、理不尽だろうが無茶苦茶だろうが究極許される。

 

 だから、上位戦士の住居に盗みに入る奴はまずいない。

 

 なので無施錠なのだけど。

 

 それが今回、役に立った。

 鍵を開ける手間なしで、私は私たちの部屋に飛び込んだ。

 

 返事はない……

 

 見回す。

 

 すると……

 

 床の上に、灰色のボロギレが2つ、落ちていた。

 

 そこで、私は全てを悟る。

 

 ガクンと膝を突き

 

 視界が……涙で滲んだ。

 

「……この部屋、すごく綺麗になってるわ」

 

 そして千晶がこの部屋に入って来た。

 周囲を見回す。

 

 落ち着いた声で。

 

「……ロクに掃除もできない、使えないコたちだったのに」

 

 千晶の声は落ち着いていた。

 

 けど……

 

 私は、そこに怒りが滲んでいるのに気づいていた。

 千晶も……怒ってくれているんだ……

 

 千晶は私の後ろに近づいて。

 そっと私を抱き締めて。

 

「……私たちの使用人を身勝手に殺したことを思い知らせてやりましょう」

 

 耳元で……そう言ったんだ。

 明らかに怒りが含まれた声で。

 

「ニヒロの奴らに」

 

 そして続いた千晶のその一言に。

 ……私は何度も頷いた。

 

 おそらく……

 

 この街の住人のマガツヒが、全てニヒロ機構によって強制的に奪い取られた……。

 それで……

 

 皆、死んでしまったんだ。




ここは殺しとかんと。
そのために頑張らせたポポ(オニがいるポポ

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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
  • 真・女神転生NINE
  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
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