ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第86話 壊滅したマントラ軍

「……遅かったではないか」

 

 私たちがゴズテンノウの間に飛び込むと。

 

 そこには

 

 半死半生の状態になってる鬼神トールと。

 

 半ば砕け散ってボロボロになっている石像……ゴズテンノウ。

 

 そして、ゴズテンノウに祈りを捧げていた古代の巫女風マネカタの衣装があった。

 

 ……今の声は……

 

「ゴズテンノウ様!」

 

 私たちは駆け寄った。

 

 ゴズテンノウは……生きていた!

 頭だけの姿になっていたけど。

 

「遅かったのが逆に良かったのかもしれぬな……」

 

 ボロボロの鬼神トールも、私たちにそんな言葉を掛ける。

 

「何が起きたんですか!?」

 

 真っ先にそれを訊ねる。

 その問いに返って来たのは

 

「……おそらく……」

 

「ナイトメアシステムだ……」

 

 ナイトメアシステム!?

 

 そんな馬鹿な!

 

「高尾さんから得た情報では、ナイトメアシステムの有効範囲は限られているって……!」

 

 そう。

 確かに高尾さんは拷問を交えた尋問で、言ったんだ。

 

 ナイトメアシステムはマガツヒを強奪し集積するためのシステム。

 事前に設置した収奪核の半径500メートル内に存在するマガツヒを残らず吸い取る。

 

 そしてその核は、六本木と浅草に設置されている……。

 

 だから、この池袋にはそんなものを設置させていないはずだから、有効範囲になっていないはず……!

 

 そう、訳が分からずに混乱していると。

 

 千晶が、冷静に

 

「……収奪核が、実は簡単に設置できたということですか?」

 

「……おそらくそういうことだ。設置個所に我々の領域ではなく自軍の陣地が設定されていたことで、騙されていたのだ……設置にかかる手間、労力が大きく、敵陣には設置できない、と……」

 

 トールが苦しそうに千晶の問いに答えた。

 

 そんな……!

 

 じゃあ……

 ひょっとしてあのとき、ニヒロの奴らが本丸を攻めないで城下を荒らしまわることしかしなかったのは、ナイトメアシステムの収奪核を設置するためだったの……?

 

 なまじ答えでなく、推理の要素だけを与えられたから、自分たちの出した答えが正しいと思い込んでいた……!

 

 なんて……迂闊だったんだ。私たち……!

 

 自分たちの判断ミスを悔やみ、絶望に染まりつつある私。

 そこに悔しさを滲ませた、2体の悪魔の言葉が響く。

 

「このままでは、おそらくシジマの者たちは守護を降ろすことを実行し、達成するだろう……」

 

「そうなれば、ほぼ壊滅状態の我々に、勝ち目など無い……」

 

 ゴズテンノウとトールの言葉。

 

 ……私も悔しかった。

 部屋住みのお手伝いさんたちの敵討ちができないこともだけど。

 負けてしまうのが……

 

 ここまで千晶と一緒に戦って、創世を目指して来たのに……!

 

 ギリッと、私は奥歯を噛み締める。

 

 だけど

 

「……だったら、相手が守護を降ろす前に銀座に攻め込みましょう。それしかないですね」

 

 ……千晶はここで、こうなってもまだ諦めていなかったんだ。

 さすが千晶だ……

 強いよね……

 いつもそうだよ。千晶は……

 

 でも、こんな状況で、私たちに何が出来るの……?

 

 そう、思ったとき。

 

「その覚悟があるのなら……ひとつだけ手がある……」

 

 ゴズテンノウが、千晶の言葉を聞き。

 重々しくそう言ったんだ。

 

 覚悟……?

 覚悟が要る方法なの……?

 

 それって……何?

 

「橘千晶よ……」

 

 そしてゴズテンノウの言う「手」……

 それは

 

「我とひとつになれ……」

 

 ……なんですって!?




ゴズテンノウとひとつになるとは……?

本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
  • 真・女神転生NINE
  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
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