ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
「お前たち、今のまま銀座に攻め入れば、敵の塔の前で全滅するぞ」
……四鬼の杖で呼び出したネビロスが、予知した未来を教えてくれた。
私たちに動揺が走る。
「それはどうしてですか? 強力な悪魔が集結しているとか?」
「……いや……」
ネビロスは言った。
マガツヒを奪い尽くされて、ニヒロの軍勢共々銀座タワーの前で全滅する私たちが見えたらしい。
それって……
「それは、ナイトメアシステムね」
だよね。
千晶の言葉に私は頷く。
氷川氏は、銀座タワー周辺にもナイトメアシステムの収奪核を仕込んでいたのか……
でも
「ナイトメアシステムって、有効範囲が半径500メートルだよね……?」
それじゃ、氷川氏もマガツヒを獲られて、皆死んでしまうのでは……?
銀座タワーがどれだけの高さか知らないけど、いくらなんでも500メートル以上は無いでしょ。
スカイツリーだって634メートルだよ?
だったら……
「銀座タワーの中は、ナイトメアシステムの効果範囲外になるようにしてるんでは……?」
私が予想を口にする。
するとネビロスが
「……ああ、ナイトメアシステムとやらが発動する数分前に、インキュバスが1匹タワーに飛び込んでいく姿も見えた。その可能性は、大いにあるな……」
その情報から、私たちは知恵を絞った。
時間が無いから、かなり強引な手を取らざるを得ない。
「ま、待てッ! 行かせるかッ!」
ミツル氏が慌てて追い縋ろうとする。
私たちが自分との戦いを投げ出して、強引にタワーに駆け込もうとしている。
見過ごせないだろうね。
無能呼ばわりされるの、すごく嫌がりそうだし。
……でも。
この人の態度からするに、多分、知らされて無いんだね。
いざとなったら自分共々ナイトメアシステムで殲滅される運命だって。
知ってたらこうはならないよ。
この人の性格を考えたら。
……少しだけ、可哀想だった。
彼は拳銃型召喚機・デビライザーの銃口を私に向けた。
そして引き金を引いたんだけど……
その射線上に割り込んで来た1体の天使が、剣でその銃弾を弾き落した。
それは逆立つ頭髪を持つ、凛々しい戦士の大天使……
ラファエル。
さらに舞い降りる、美女の顔を持つ優し気な大天使……
高い知性を感じる美形の大天使……
ガブリエル。
ウリエル。
……千晶に従う天使たちの中で、最も強力な3体だ。
「頼んだわよ! ラファエル! ガブリエル! ウリエル!」
「お任せを! 千晶様!」
……足止め。
銀座タワーに特攻する厳選したメンバーを行かせるための捨て石だ。
こうするしか、無い……!
私が一番に銀座タワーの前に辿り着き、後のメンバーを待つ。
次に千晶が、ピクシーが、スセリヒメが
辿り着いた。
あとは……
サカハギ氏。サルタヒコ。
その2人を追って来るニヒロの悪魔。
相手をしている余裕は無い……!
「耳、塞いでッ!」
私は声を張り上げる。
同時に大きく息を吸い込み
私は魔力を込めた雄叫びを叩きつけた。
AAAAAAAAAAAA!!
2人を追っているニヒロの悪魔の足が止まった。
そして2人が辿り着き
「お待たせした!」
「助かったぜ!」
私たちは同時に銀座タワーに駆け込んだ。
その数瞬後だ。
銀座タワーの外で、赤黒いエネルギーの奔流が巻き上がり
「ぎゃあああああああ!」
「あぎいいいいいいい!!」
絶叫。
悲鳴。
周辺のマガツヒが残らず空に吸い上げられていく。
……ゴメン。
ありがとう……!
私たちをここに入れるために……
犠牲になってくれた悪魔たちに、私は感謝した。
迫るコトワリバトルの決着。
本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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