ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

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第94話 私の言葉で

「ほぉ」

 

 氷川氏は、特に気分を害した風でも無く

 

「それは何故かな? 聞かせてくれ」

 

 穏やかに、訊ねる。

 

 私は千晶を見た。

 

 ……彼女は

 

「人類の歴史上、大きな進歩を齎した学者や発明家、そんな、大きな功績を残した人間が……」

 

 千晶は堂々と、氷川氏に意見する。

 

「正気で仕事に当たっていたとでも思うの……!?」

 

 真正面から言葉を叩きつける。

 千晶の指摘……それは

 

「私にはとてもそうは思えない!」

 

 狂気を否定すれば、ヒトから全てを投げうって仕事に打ち込むという行為も、きっと消されてしまう。

 

 全てを投げうって熱中するなんて……普通じゃ無いものね。

 でも……

 

 電球を発明したエジソンや、飛行機を発明したライト兄弟。

 彼らは鼻歌混じりに無理なく研究して、成果を出したのだろうか……?

 

 ……きっと、そんなわけがないんだよ。

 四六時中、電球や飛行機の事を考えていたはずだ。

 そして冷静に考えたら、そんな行為、普通じゃ無いんだ。

 

 シジマになれば、きっとそんな人は1人も出なくなる。

 

 それが千晶の指摘。

 

「だから人類には狂気が必要なの! シジマの世では、世界は停滞するわ!」

 

 そんな千晶の言葉を、氷川氏は

 

「停滞の何が悪いのかね……? これ以上の進歩が果たして必要かな?」

 

 そう言って、一蹴した。

 だけど

 

「そんな世界は牧場で飼われている家畜の世界と変わらない!」

 

 千晶も一歩も引かない。

 あくまでシジマを否定した。

 

「……なるほど」

 

 ……この会話に一応の結果が出たと思う。

 すなわち、誤解が無くなっても互いに相いれない。

 やはり潰し合う定めであるという結果が。

 

 あとは……

 

「人修羅の少女……君はどう思う?」

 

 私の意見。

 ……目的のために、自身の支持者たちまで創世のための燃料に変えてしまった氷川氏が

 

 私に対して真のシジマを説いた意味……

 

 それはただ……

 

 私がシジマを支持すれば、創世される世界の完成度が上がるから。

 ただ、それだけ。

 

 千晶がどう思おうと、氷川氏は正直どうでもいいはずだ。

 私がどう思ったか。

 

 それだけが、このヒトの関心事……

 

「私は……」

 

 私は意を決した。

 これで、全てが決まるんだ。

 

 私の答えが……この後を決める。

 

 私は……

 

「シジマのコトワリは良いところが沢山ある! でも、シジマのコトワリで創世すれば、おそらく、夢が無くなる! 何故って、ずっと何も変わらない世界になると思うから!」

 

 全ての話を聞いて、思ったことを正直に自分の言葉にした。

 そこに嘘や偽り、駆け引きなんてひとつもない。

 

 ……この状況で、それは絶対に許されない!

 

「だから私も拒否します!」

 

 シジマは拒否する。

 それが私の最後の結論。

 

 私の支持を得られないと理解した氷川氏は

 

「……そうか。残念だよ」

 

 本当に、少し寂しそうな様子で一言返し。

 そして

 

「良かろう……では速やかに君たちの命を貰い受け、私はカグツチの前に立つとしよう……!」

 

 そのまま、人修羅の支持を得られなかったコトワリを啓いた者として、やらなければならないことをやるために……

 

 その、胸の前で組んでいた巨大な腕を解き……

 戦いの構えを見せてくる……

 

 同時に噴き出す嵐のような殺気と覇気、波動……

 

 ……来る!

 

 凄まじいプレッシャーだけど……

 絶対に負けるわけにはいかない……!




いよいよヨスガとシジマの最終決戦がはじまる。

本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
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  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
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