ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話 作:XX(旧山川海のすけ)
私は風を操り宙を舞いつつ、氷川氏の上半身……
つまり、魔王アーリマンの頭部にファイアブレスを吐き掛ける。
一撃しか許されない。
当然、当てるつもり。
仕留めるつもりで全力で吐きだす。
私の口から紅蓮の炎の吐息が吐き出され、アーリマンを焼くけど。
アーリマンは腕を使って頭部を庇い、やり過ごした。
……しくじった。
これでもう、残っているのは雄叫びとアイアンクロウしかない……!
アイスブレスも、風による衝撃波も、放電攻撃もやってしまった……!
千晶も攻撃を躊躇っている。
彼女は触手による地獄突きを頭部に当てようとしたけど。
防がれたし。
どうしよう……?
私たち2人は、魔王アーリマンの恐るべき魔法「禁止」の力を理解して。
同時に、おそらく同じ結論に達した。
魔王アーリマンの弱点は頭部だ、と。
理由は女神アテナ。
彼女は無理を通す魔法を発動させるため、自分には本来無かった致命的弱点を新しく創り出し、それを傍に置くというペナルティを背負っていた。
ゴズテンノウもそうだった。
無理を通すために自分を石像にしていた。
絶大な効果という無理を通す魔法には、その分代償が求められるんだ。
自分の禁止した行為を行った相手を瀕死にさせる。
そんな超強力な魔法を実行するための代償……
その魔法が放射される場所。
そこから考えて、そういう結論になったんだ。
アーリマンの魔法発動の部位が頭部なんだから、おそらくそうだと。
実際、頭部を狙ったら確実にガードをしてきた。
自分の攻撃を中断しても、だ。
だから多分、私たちの推測は合っている……!
そこに
「……私の弱点に気づくとは、優秀だな。本当に惜しいよ」
氷川氏が無表情でそう口にする。
氷川氏が、私たちの狙いに気づき、その狙いに至った理由を推察し。
肯定してくる。
そして、こう続けた。
「君たちも大人になれば気づくだろう……自分の力を無制限に少しでも大きく拡大することに意味など無く、それよりも自分が今満たされていると思い、満足をすることにこそ幸福があることを……」
氷川氏の口調は私たちを見下している風には感じない。
ひょっとしたら大人になるってこういうことなのかもしれない。
けど……
「今の私たちが納得できないことを、はいそうですかと受け入れるのはあり得ない!」
千晶の返し。
うん……そうだよね。
そんな輝きの無い考え方、私はしたくない。
少なくとも、今は。
氷川氏の言うことが全くの無価値で、完全に間違ってるなんて言わないけど……
それを強制されるのは嫌なんだ!
だから私は
「千晶! 合わせて!」
力の限り叫ぶ。
打ち合わせている時間は無い。
千晶との絆に賭けて、私のこれから行うことに彼女が応えてくれると信じて。
私は大きく息を吸い込んだ。
氷川氏の意識が私に向き、同時に、千晶にも意識を向けようとしてた。
どっちを優先すべきか決めかねているんだね。
それを狙っていたんだけど。
私は
AAAAAAAAAAAAA!
全力の威圧の魔力が籠った雄叫びを放った。
本来は牽制技。
だけど相手の行動を中断させられる狙いがある。
そこに
千晶が突き出した右手から、青い火炎流を放射する。
彼女がアグニから授かった強大な火の魔法。
そしてそれは……
千晶を抑えるために動かしていた触手の壁を焼き払い、欠損させる。
凄まじい威力……
そこで
千晶は触手の力を使用し高く跳躍し
パラシュラーマを振りかぶり
真っ直ぐに、魔王アーリマンの頭部目掛けて突っ込んでいった。
「でやあああああ!」
……必殺の気合を発しながら!
作者としてはシジマもありかなと思うに至ってるんで、実体験ではあります。
若いときはヨスガを支持しがちなんだよ。
本作を読んでいただき感謝です。
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これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)
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