ボルテクス界に投げ出された人修羅少女が、千晶様と一緒に創世を目指す話   作:XX(旧山川海のすけ)

97 / 115
第97話 最後のチカラ

 この千晶の一撃は、鉄をも切断する。

 魔王アーリマンの弱点になっている氷川氏の上半身がどれくらいの強さなのか分からないけど。

 

 千晶の一撃に耐えられるとは思えない。

 

 それに耐えられるのであれば、それは弱点とは呼べないと思う。

 

 大上段に振りかぶった黄金の両手斧……パラシュラーマが

 魔王アーリマンの弱点に振り下ろされ……

 

 だけど

 

 その一撃は届かずに

 

 ギリギリ間に合う感じで差し出された魔王アーリマンの左腕の前腕部。

 それが阻んだ。

 

 千晶の一撃は半ばまでそれを切断。

 一発で腕として成立しない状態になった。

 

 だけど弱点には届かない……

 

 左腕を犠牲にして、弱点を守った。

 

 千晶はもう、火炎魔法とパラシュラーマによる斬撃、そして触手による地獄突きを繰り出している……。

 

 もう、手が無いんだ。

 

 私は……

 

 アイアンクロウ。

 

 これだけだ。

 

 どうやって届かせるの……?

 サポート、何も無いんだよ……?

 

 近接攻撃なのに……

 

 私は飛行状態を維持したまま、自分の右手に視線を向け、思う……

 

 これまで、私は追い込まれたとき。

 新しい能力に目覚めて来た……

 

 ここで、ここでお願い!

 あと1つ、1つだけで良いんだ!

 

 魔王アーリマンに届く、たった1つの一撃を……!

 

 私が、私たちがここに立つまでに。

 数えきれない犠牲を積んだ。

 

 だから私は「勝てませんでした」とは言えない。

 

 天使たちだって、正直信用してなかったし、千晶を利用するために担いでる存在だと思ってた。

 それは今も変わって無いけど……

 

 それでも、彼らは彼らなりの想いを託して、私たちのために進んで犠牲になったんだ。

 

 だから……

 

 

 負けられない!

 

 

 その瞬間。

 

 私の中で、何かが弾ける

 

 

 ……来た。

 

 私は力の目覚めを自覚し、右手を向ける。

 まるでそれが大砲の筒先であるように。

 左手で右手首を握る。

 

 支えるため。

 

 力を集中するため……!

 

 私の右手が輝き、魔力の余波が稲光のように爆ぜる。

 

 魔王アーリマンが私が何かをしようとしていることに気づいた。

 だけど、それが何なのか分からないからか。

 

 残った右腕を使い、やり過ごす準備をしてるだけ……

 

 それしかできないよね……

 でも、それが厄介な壁。

 

 だけどこの技は、溜めた魔力を必殺の光線として撃ち出して、相手を貫く技。

 貫通力が高く、右腕ごとやれるかもしれない。

 

 名前が頭に浮かぶ……

 

 至高の魔弾。

 

 思い付きだけど、良いネーミングだよね。

 

 私は右手を向けたまま

 

「死にたくなければ逃げるのね! 氷川さん!」

 

 挑発を入れる。

 この挑発で、この人は少し考えるはずだ。

 

 果たして今のまま、右腕でやり過ごすのが正しいのか?

 私の言葉の狙いは……?

 

 それが私のこの一撃を決める布石になると信じて発した言葉。

 

 力の高まりを感じる……!

 あと3秒……2秒……1秒……

 

 ……今だ!

 

「いっけええええええええ!」

 

 気合の声を発し私は。

 右手から輝く光弾を打ち出したんだ。

 

 同時に私の身体に大きな反動……

 至高の魔弾の発射の衝撃で、私の身体は大きく後ろに吹っ飛んだ。




原作ゲームだと確か目から出したはず。<至高の魔弾
それを右手に変えたのは色々理由があります。

本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。

これまで真1、真3、デビルサバイバー、ペルソナの二次創作を書いてきましたが、他にあると良いメガテン系二次は何ですか?(ちなみに次は真2で書く予定です)

  • 真・女神転生if
  • 真・女神転生NINE
  • 偽典・女神転生
  • デビルサマナーシリーズ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。