境界剣士の最愛精霊《レスティアート》   作:時杜 境

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47 Sword Master

 黄泉坂に相対する──した瞬間、再び距離は詰められていた。

 

食らえー(パニッシャー)ッ!!」

 

「……!」

 

 重い一撃が圧し掛かり、咄嗟に弾く。

 

 ──()()()()()

 

 直感的にそう思った。思いながら、続けざまにくる波状攻撃を俺は迎撃するしかなかった。

 なにをどうミスったのかはわからない。一を聞いて全を知る考察力なんて持っちゃいないのだ。だからいったんその違和感を棚上げして、()()()()()()()()()()()剣を迎え撃ち──

 

 それが四撃あって、ようやく気付いた。

 

(……そういう事か!?)

 

 刃を弾かれ、後退する。

 黄泉坂が再び踏み込んでくる。試しに、それに合わせて一撃を放った。当然ながら弾かれる──直後、再び同じ速度で攻撃すれば、先ほどよりも速く、ガガンッ! と重ねるような二撃で刀身を叩き返された。

 

「ほらほら! もう追いつけなくなっちゃったー!?」

 

「……、」

 

 タネは分かった。即座に迎撃を止め、大きく後ろへ下がる。

 空振りに終わった次の一振りに、ありゃっ、と勢い余った黄泉坂が転びそうになる。それを隙として突かず、俺は止まったまま改めて奴を警戒する。

 

「『強化』か」

 

 零すと、ピクリと黄泉坂が反応して動きを止める。

 マジ? と苦笑を浮かべた表情だ。

 

「……えーと。もしかして、もう気づいちゃったり……?」

 

「異能の派手なイメージにしちゃ地味だが、俺の予想が合ってるなら厄介さも汎用性も群を抜いてるだろ。けど実力は高いようだが技術が足りてねぇよ。()()()()が」

 

『???』

 

 念話越しにレティが小首を傾げている姿を想起する。

 こればっかりは仕方ない。実際に黄泉坂の剣を受けてみないことには、気付く糸口さえ掴めないだろう。

 

「剣速は徐々に速く、一撃は徐々に重く、技量は徐々に巧みに。そういうことだろ? シンプルな()()()()──それがお前の異能ってわけだ」

 

 戦う中で成長する、というのはある。

 こいつの場合はその特化型。異能として表れたそれは、時間をかければかけるほど術中に嵌り、絶対に追い越すことができなくなる。

 

 シンプル故にこそ気づきにくい。

 この地味な変化を違和感として捉えなければ、勝ちの目は永遠にない。

 

「……凄いな。初見でこんなに早く見破られたのは初めてだ」

 

 だけど、と黄泉坂は刀を担ぎつつ続ける。

 

「見破った程度じゃ私の異能は超えられない。〈過剰芸巧(オーヴァーツ)〉──速い相手にはより速く、巧い相手ならばより巧く、上限無限に突破して、過剰無限にどこまでも私は成長する。()()()()()()()にも、私の強化(バフ)は重なり続けてるんだから」

 

『……!』

 

「だろうな。だから──」

 

 取れる方法は一つ。

 短期決戦にして瞬間決着。

 ガンマンの早撃ち勝負じゃないが、そういうやり方じゃなければこいつは倒せない。

 

 

「様子見は終わりだ。本気で相手してやるよ」

 

 

 ()()()()()()

 完全な死角。一瞬で目の前から俺が消えて、黄泉坂は棒立ちしている。

 

「えっ、どこ──ぉおおオオオッ!?」

 

 直感か実力か、紙一重でこちらの一閃を迎撃する黄泉坂。

 加速を入れる。身体への負担も許容範囲とし、精神を──認識を切り替える。

 黄泉坂古今を、刈間零仁(ジジイ)に比肩する強敵だと見なして剣を叩き込む。

 

「ちょッ、ばッ、速っ、はやっはやいはやい!! 待ってちょっと、追いつけなぁッ……!?!?」

 

 こちらの手数に押し切られてきた黄泉坂の顔から余裕が失せていく。

 そう、こいつの異能への対処は至極シンプル。成長し切る前に倒す。レベルが低い内に潰す。

 読み合いも許さぬ神速を以って──実に脳筋的手法だが──()()()()()()()

 

「ばっ、が……!?」

 

 黄泉坂がのけ反る。刹那、ガラ空きになった胴体へ斬撃が入った。彼女を通った霊力が、その向こう側にまで抜けていって大地に残痕を刻む。

 無論、それで本当に黄泉坂の姿が()()()()になるようなことにはしない。

 本気といえど、そこの加減はする。叩き込まれた衝撃で、昏倒くらいはするかもしれないが。

 

「っ……──い、ったいなぁ!!」

 

「!」

 

 よろめいた瞬間、黄泉坂の目が開く。

 もはや光となった速度の刃が放たれ、それを相殺する。回避の動きは最小限に、此方の急所を狙ってくる軌道に対応する。

 

「あはっ──」

 

 無限無数に響き渡る剣戟の音の中、黄泉坂から息が漏れる。

 

「あはっ、あはは! あははははは! すごいすごいすごいすごい凄い!! なんで私と一緒に走れてるの!? なんで反応できてるの!? どこまでこっちの剣読んでるの──!?」

 

「?」

 

 わけの分からない発言には眉をひそめざるを得ない。

 剣は読むものではなく振るものだ。先の動きなど決まり切っている。動きを読んでから振る、など遅すぎる。そもそも俺は剣を使っているだけであって、剣の動きは剣が勝手に反応するだけ──

 

 ……む、待てよ。

 

『なぁレティ、ちょっとした疑問なんだが……剣って、握ったら大体わかるものじゃ、ない?』

 

『ふふふ、面白い冗談ですねディア♪ 自動操縦(フルオート)の感覚で剣を使う人なんてあなただけですよ? 未来視の力でも持ってらっしゃるんですか??』

 

 フルオートかぁ……そりゃあ人間の感覚じゃねぇなぁ……

 とても分かりやすい例えだった。ただでさえ周囲と感覚のズレが大きいんだから、この調子で認識を補正していかないとな。

 

 などと思っている内に、黄泉坂がこっちの一刀を完全にかわした。

 懐に踏み込み、切り上げの動きがくる。──瞬間。

 

「ッん!?」

 

 ギャイン!! と刃のぶつかる音が響く。

 右手で使っていた刀を、左手に再顕現させて迎撃しただけだ。契約武装ってのは本当に使い勝手がいいな。

 

「ウッソでしょ……まだ食いついてくるのッ!?」

 

 驚愕に震える黄泉坂は弾かれた衝撃で少しバランスを崩している。

 即座に立て直すだろうが……これならこっちの思いつきを実行してみる方が早い。

 それは──

 

「『えっ』」

 

 刃の切っ先を黄泉坂に向けた直後、その刀は変容した。

 着想は黄泉坂がやってみせた武器種の変更から。あれを見た時、もしやと思った。

 その結果、俺の左手には、()()()()()()()()()()()()()

 

極光破砲(オーヴァー・カタストロフ)

 

 発射は俺でも使いやすいトリガー式。

 カチッ、と人差し指で引いた瞬間、ドガァッ!! と目の前でビーム砲がぶっぱなされた。

 

「ギャ──!?」

 

 悲鳴をあげながらギリギリで回避する黄泉坂。

 ビームの通った芝生はごっそり抉られ、原初の姿を取り戻している。

 

「なるほど……こいつは面白い」

 

『た、確かに私と契約している以上、ディアが私の武器を使えるのも当然……! 天才ですか!?』

 

 まぁ、初めに思い至るべき戦法ではあった。

 才能ばかりに頼っていると、こういう発想ができなくなる。精霊契約という基礎について、俺たちはもっと再考するべきではないだろうか?

 

『けどこのままじゃ、私の出番がますますないです!? ディアがご活躍しすぎです!?』

 

『なくていいんだよそんなの。レティが戦う時代は終わっていて然るべきだ』

 

『くあああっ!』

 

 なんだか昇天するような叫びをあげるレティ。

 まぁ、限界レティは何度あってもいいものだ。

 

『ま、暇なら、応援でもしててくれ』

 

『!? ふ、ふれー! ふれー! ……こうですか!?』

 

 最高可愛いありがとう、とかいう語彙のない感想しか思い浮かばない。

 戦いながら昇天しそうな威力だ。本気でおかしくなるので軽い気持ちで頼むのは控えよう。無念だ……

 

「ひ、酷い反則を見たッ! 剣術大会だよ剣術大会!? なんでビーム持ち出してくるのさー!?」

 

最初(はじめ)っから参加してねぇっつってんだろボケがッ!」

 

 白杖の切っ先を後ろに翻し、トリガーを引く。

 ビームを発射機構に前へとカッ飛び、黄泉坂の目前まで来た瞬間に武器を刀に変え、上から振り降ろす。それを黄泉坂が受け止め、持ちこたえようとするが、ぎりぎりと刀身は軋んでいく。

 

「降参しろよ。このまま折るぞ?」

 

「うおおお嫌だッ……! 根気比べでは負けない……!」

 

 ……あぁ、なるほど。こいつの「強化」は、攻撃の速度や威力、技量だけじゃなく、防御方面にも効くのか。道理で一撃が入ったのに耐えられたワケだ。

 となると、もはや攻撃側は火力を持ってくる他にない。こいつが先ほどかわしたレティのビーム砲を使えば、勝負はすぐに決まるだろうが──

 

「長期戦に持ち込めばそっちの勝率が上がるもんな。だが精霊士に一人で挑もうってのは、正直言って無謀だぜ?」

 

「ッ……!」

 

 勝負は初めから二対一。

 こいつの契約精霊がいるにしろいないにしろ、こんな窮地に来ないってことは、なにかしらのワケありか……

 

「精霊を呼べよ。そっちの方が、お互いにフェアってもんじゃねぇか?」

 

「それは……無理な提案だね。()()()

 

「……?」

 

「でも良い人だね君。全力を出すチャンスをくれるんだ。ははは……ついさっき会ったばかりだけど、ちょっと君のことが好きになっちゃいそうだ」

 

「全力で断る!!」

 

「語気強めにッ!?」

 

 当たり前だ。なにを言ってんだこのバカが。

 今の全力却下は、もちろん心底からの本心だが──同時に。レティからの矢印が奴に向かないようにするためでもある。レティに傷つけられるのも敵意向けられるのも殺意抱かれていいのも俺だけなんだよ分かったらそのセンチになってる口を閉じろこの素人が。

 

「こ、ここって友情とか芽生えるシーンじゃないんだ……!?」

 

「いきなり襲い掛かってくる奴に友情も何もクソもあるか」

 

「凄い……正論だ!!」

 

 ──刃が弾き返される。更に強化が続いているのか。

 大きく後退し、距離を取る。黄泉坂は──攻めてくるかと思ったが、その場に留まって息を整えている。どんなに身体能力が強化されても、体力の限界はあるらしい。

 

「まだ続けるつもりか?」

 

「……そうだね」

 

 ふう、と黄泉坂は目を閉じ、空を仰ぐ。

 そして再び開いて此方を見た琥珀の双眸は──まったく闘志というものが薄れていなかった。

 

「──よし。今決めた。()()()()()()()()()()

 

「あ……?」

 

「私は刹那。刹那を燃やし尽くして刃とする剣士。だから欲しい刹那(イマ)に到達した時が私の終わり。()()()()()()()()()。これまでも、これからも、いつまでも──そうやって生きていく。永遠に」

 

 ……一体なんの意味を込めて、何を言っているのかは分からない。

 しかし別れの言葉じみたそれに悲哀は一切なく。その目に在ったのは、揺るぎのない覚悟のみ。

 

「ねえ君、剣は好きになったことあるの?」

 

「一度もないな」

 

「そんなに才能があるのに?」

 

「才能があったら好きにならなきゃいけないのか?」

 

 端的な返し。素朴な疑問。

 多くの努力家たちを敵に回す答えだろうが、俺が言えるのはそれしかない。

 努力し甲斐のない才能ほど、つまらないものは他にない。

 完成した才能など、付随する機能の一つでしかないのだと。

 

「ふーん。そっか、そういうタイプの天才なんだ。じゃあ、今の君の愉しみってなに?」

 

「好きな奴がいるこの世の全て」

 

『!!』

 

「あははは!! それはさぞかし充実した人生だろうね!」

 

 笑いながら側頭に刀を持ち上げ、切っ先をこちらに向ける黄泉坂。

 瞬き一つの後。──その顔にもはや情はなかった。そこに在ったのは、幾千と研磨されあらゆる敵を屠ってきた、魔剣じみた立ち姿の剣鬼だけだった。

 

「それじゃあ、そんな人生に相応しい一刀をお見せするよ。私の全力だ」

 

 どうぞこれからよろしくね────と。

 それが締めくくりの合図だった。自己紹介のような挨拶のような、やはり妙な言葉だった。

 だが今この時、その違和感に思考をまわす余裕はない。

 

 本気がくる。

 

 ぞわっと悪寒がした。

 

 

「人格装填──【断刀斬(だんとうざん)】ッッ!!!!」

 

 

 刹那、全てが眩んだ。

 

 

     ◆

 

 

 閃光が奴の一刀に収束した。放たれた。

 斬撃は天を貫く縦一直線。それに伴う紫と赤の入り混じる雷電。それは比喩じゃなく、山を──どころか大陸を断ち割るだろう一撃だった。

 

 この圧倒的な光源の前では他の全てが眩む。

 大斬撃はその質量だけで周りの景色を抉り、刻み、崩壊させていく。

 

 これが黄泉坂古今の持つ、真なる異能。

 原理は不明だが、溜め込んだエネルギーを一閃にしてぶっぱなす。

 つまるところ、そういう必殺技であり切り札なのだろう。

 

「──」

 

 そして残念ながら。

 大災害じみたこんな事象の前に、人間一人の才能など比べるべくもなし。

 

 というか何が起こったのか認識できる範疇にない。いきなり目の前に山を落とされたようなもんだ。盤面返しもいいところの初見殺し。何事もサプライズは人の不意をつくのに最適ということだろう。

 

 遺言以上。

 走馬灯の時間を使った、俺の無意識の思考プロセスはここで終わり、

 

武装換装(モードチェンジ)

 

 口が勝手にそう言った。

 驚いて目を瞬くと、俺の左手前には白い彼女の姿が顕現していた。柔らかな微笑みでこちらを振り返った瞬間、今の言葉を言わせたのは彼女だと悟る。

 

 ──それで、全てが再起動する。

 破滅が迫りくる一瞬の生存時間。

 その中で、武装の形態に変化が起きる。

 刀身はより大きく重く。太刀から()()()へと切り替わる。

 

 最適な道具(武器)を手に取ったのなら後は簡単なこと。

 次の行動に、俺は自動(オート)で移行できる。

 

()()()

 

 放つは相手が使った(もの)とまったく同じ。

 一度見た剣技を即座に習得する──初めて見ている最中(さなか)でも、剣に関することなら、この身にある才能は十全に機能するらしい。

 

 横一閃。

 刀身に乗った霊力を、破壊の斬撃として振り放つ。

 

 瞬間──爆発する。

 問答無用の破壊の力が大斬撃を押し流し、それに反発したエネルギーは形を保てず爆散する。

 その余波は計り知れず。この場はおろか、校舎の半分は吹っ飛ぶ威力と予感し、

 

「お見事……ですッ!」

 

 ──()()()()()()()

 

 俺が土壇場で放った斬撃も、黄泉坂が全力で繰り出した必殺も。

 まるごと全て。レスティアートが右手をかざした瞬間、地面から白柱の光が飛び出し、爆発もろとも消滅させた。

 

 ゴォッ……と残った強風だけが吹き、その場は静寂に満たされる。

 嵐の過ぎ去った無の大地には、俺とレティしか立っていなかった。

 

 

     ◆

 

 

 静寂に満ちたところで眩暈を感じ、膝をついた。

 

「はぁっ……はぁあっ……!!」

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

 しゃがみ込んだレティが顔を覗き込んでくる。

 ああ美しい。十六歳美少女バージョンだ。制服がよくお似合いで。

 

「わっ」

 

 とりあえず抱き締め、精神統一に努める。

 ……本気でマジで死ぬかと思った。理不尽というやつを久々に思い出した。強大な力の前になす術なく潰されかけた矮小な生命の気分……! 俺も所詮は人間ってことを自覚させられたぜ!!

 

「あ、ディ、ディア? あのぅ、人目があるので、あのぅ……!」

 

「……ふ、ふふ……よ、よくやったな……何が起きたかまるで分からんが……」

 

 声のした方を見れば、眼鏡を押し上げながら例の金髪野郎が立っていた。レンズ割れてんぞ。

 

「しかしアレが黄泉坂の異能か……初めて目にしたが、あそこまでの高出力型は見たことがない。一体なんの精霊から受けた異能なのか……」

 

「……つか、その黄泉坂は?」

 

「あちらで気絶していますね。技を放つと同時、あのように」

 

 見れば、確かに黄泉坂が目を回して地面でぶっ倒れていた。周りにこんだけ被害出しておいて、一人だけギャグやってんじゃねぇよ。

 

「ふん……勝手にギアを上げた挙句に自滅とは。とんでもない問題児が潜んでいたものだ」

 

「……アンタ、全然動揺してるように見えねぇんだけど」

 

「こんなことでいちいち神経をすり減らしていてはやってられん。特にこの学園ではな」

 

 ……なんだろう、今だけスゲーこいつが先輩に見える。歴戦の猛者って感じだ。

 

「始末をつけたのはお前の契約精霊の力によるものか? 噂だけ聞いていたが、先の片鱗だけで分かる。なにかとんでもないものと契約しているな?」

 

「……」

 

 ……どうやら彼にはレティが見えていないらしい。彼女の認識阻害の術か、それとも肝心の眼鏡が使い物にならなくなっているからか。

 

「だったら何──」

 

「高位精霊との契約料はとんでもなく高い……力に溺れ、家計が火の車にならんよう気を付けろよ!」

 

「……あ、はあ」

 

 どこの視点でどの立場で何の心配をしてんだこいつ。

 ていうか召喚精霊に契約料とかあんの?

 

『──剣術大会、現時刻をもって本日の予選を終了とします。計測された最大出力賞は三年一組、黄泉坂古今。飛び入りMVP、一年四組の刈間斬世。本選出場者は二年一組、奏宮華楓を始め──』

 

 不意にそんな、間の抜けた校内アナウンスが聞こえてくる。

 「本日の予選」ってなんだ。まさか明日もやるつもりか?

 

「教室へ行く前に、倒れてる連中を保健室に連れていってやるか……内申点がもらえるやもしれん」

 

 そんなことを言って、眼鏡の奴もどこかへ去って行った。

 俺もレティを解放しつつ立ち上がる。ちらっと彼女を見れば、にこっ! と笑顔を返された。

 

「……お高いですよ!」

 

「まぁ俺の人生金額でレティと一緒にいれるなら別に……」

 

「ひょっ」

 

 赤面するレティの頭を撫でつつ、空を見上げる。

 

(とりあえず……帰るか)

 

 今日はなんというか、もう一秒たりともこの学園にいたくなかった。

 

 




斬世&レティ
 おうちかえる!!!!

金髪眼鏡
 オレの眼鏡にはスペアがある……!

剣術大会
 予選一日目が終わったので予選二日目が始まる。
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