「いいか?まずは静かに落ち着くんだ。
そんで、ゆっくり自分の中にある力を引き出すんだ」
爆豪勝己は今、緑谷出久の師匠である孫悟空にあることを教わっている。
そう、それは『気のコントロール』
爆豪勝己は今、『気の引き出し方を学んでいる』
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
先日見せた姿からして、直感的に何かを掴んだ爆豪からすればこのような基礎はお茶の子さいさい‥‥‥
「‥‥‥だァァァァァァッッ!!!!わッッかんねェっての!!!そんなアバウト過ぎる説明じゃあよッッ!!??
なンだよ身体ん中にある隠されたパワー的なのって!!?」
ではなかった。
「ははは!!そりゃ最初は難しいだろうさ。
出久だって習得すんのに半年以上は掛かったんだからな!」
それもそのはずだろう、気のコントロールというのは普通の人間がすぐに習得出来るような代物ではない。
武術の心得があり、ある程度身体の動かし方を知っている者でないとコツを掴むのはそう簡単なものでない
「クソがッ!!!なんなんだよ気って!!!具体的に教えろや!!!」
かれこれ早一時間、爆豪は気の引き出し方に苦戦している爆豪はそのような嘆く
それを聞いた緑谷は座禅を組みながらも考え込む
「うーんっと‥‥‥個性とはちょっと違うよ。なんていうんだろうな‥‥‥個性が身体の中にある電力だとするなら、気は身体の中にある『熱』‥‥‥‥かな?」
「あぁ‥‥?熱ぅ?」
「うん、つまりは『個性とは別物の力』
かっちゃん、この前『個性で何を爆破させたか覚えてる?』」
「はあ?‥‥‥あのときはただただ無我夢中だったし‥‥よく覚えてねぇよ。」
「多分だけど、あの時かっちゃんが爆破させたのは『自分の中にある気』だよ」
僕は自身の辿り着いた解答をそのまま口にする
気によって個性をある程度強める事ができるのは僕自身がよく知っている。
どこかの研究結果で『個性もまた身体機能の一部』という結果があることから身体機能を底上げ出来る『気』が個性に影響を与えるのは必然とも言える
だが、『その逆はどうだろうか?』
『気を個性によって無理矢理底上げさせる』
これが出来るようになれば『様々な個性』に様々な可能性が浮き出て来る
例えば葉隠さん
彼女は僕からすれば気の感知によって居場所等は分かるようになっているけど、気に個性の影響を与えたらどうなるだろうか?
気ですら透明化してしまうんじゃないだろうか?
更に言うのであれば、その透明化した気を他者に与える事によって他の人ですら透明化させてしまうことができるんじゃないだろうか‥‥?
様々な仮設が立つがまずは皆が出来るようにならなければ実験すら出来ない
そんなこんなで時間が流れていくが、かっちゃんの方はまだまだ時間が掛かりそうな感じだった。
まあ、僕だって気の感知を習得するのに3ヶ月以上費やしたんだから
冷静に考えてみれば当たり前のことなのだが‥
僕も何かアドバイス出来ないかと考えていると悟空さんが口を開いた
「そんじゃ、一回個性使ってみろ。」
「あ?なんでだよ?個性とは別もんなんだろ?」
「あぁ、確かに個性ちゅうのとは全くの別もんだ。
だが、別もんだからこそこのやり方が上手く行くと思うぞ?
出久が言ってることが正しいんならオメェは『個性を使って気を爆発させた』ならそっちのほうが感覚掴むには手っ取り早いだろ」
「‥‥‥‥ッチ‥‥‥言われてみりゃそうだな」
「そりゃそっちのほうが手っ取り早いかもしれないですけど‥‥‥‥怪我とかしないですか?」
「そん時はそん時だ。」
「えぇ‥‥‥」
僕もそっちのほうが手っ取り早いとは思ったけれど、先日の件からして無理矢理、気を底上げしたせいで身体に負担が行ったのは間違いない
だからこそ気のコントロールを教えてからと思ったんだけど‥‥‥‥
「だ、大丈夫かなあ‥‥?」
そんな不安がある中、かっちゃんは個性を使用してその何かを探し始める
「‥‥‥あん時の感覚‥‥‥‥‥あん時の‥‥‥感覚‥‥‥‥」
「身体ん中にある力に個性使ってみろ。」
「個性を使えって‥‥‥俺は掌から爆破を出してんだ。
使うもクソもねえだろ」
「いや、ちげえな。
オメェの個性は身体ん中にある力の一部だ。
オメェはその一部の力を掌から出してるに過ぎねえ」
爆豪はその言葉を聞くと黙りながら考え込む
「いいか?オメェの個性は身体ん中にあるエネルギーの一つだ。
そのエネルギーを出す条件が掌にある汗粒なだけだ。
根本的な考えを変えろ」
「考えろ。
落ち着いて身体ん中にある力を見つけるんだ。
そんでもって身体ん中にあるその力をオメェの力で『爆破』させてみろ!!」
その時、爆豪の心臓が大きく高鳴る。
______あの時の感覚
それは悔しさに溢れていた
ただただ自身の無力さに、弱さに、力の無さに
だからこそ『全て爆破してしまいたかった。』
全部、この手で。
ただがむしゃらに。
その想いに潜り返しながら彼は掴む
『あの時の感覚を』
「『_______これか。』」
爆豪の気が
『まるで爆発したかのように膨れ上がる』
それは正しく、『あの時と同じだった』
「ぐっ‥‥‥‥なッ‥‥‥んだこりゃ‥‥!?
身体中が、、痛え‥‥!!?」
「落ち着け、そのまま個性を使い続けろ。
オメェが今個性で触れてんのが『気』だ。
その感覚をしっかり覚えんだ」
「クソ‥‥‥‥がァッ‥‥‥!!!」
爆豪の身体から『パチパチパチ』という小さな爆発音が聞こえてくるようになった
「これか‥‥!?これが気って奴かァッ!?」
その爆発音は更に激しさを増していき、周囲にも爆発が飛び散るように膨れ上がっていった
爆豪の発言からしても『気』とは何かを理解したような感じだった
「すごい‥‥‥すごいよかっちゃん!!あの時と同じくらい気が膨れ上がってるよ!!」
「よし、次は個性で気を抑えてみろ。」
「は、ぁッ!?抑えるだァ!?」
「あぁ。じゃねえと今のオメェのそれは自分でも制御出来ねえ擬似的な暴走状態みたいなもんだぞ。
早くしねぇと大怪我するかもしんねえぞ?」
実際問題その通りではある
爆豪の身体はただでさえこの状態でも負担は激しそうだ
身体自体がその膨れ上がった気に耐えれる状態でもない
これ以上続けてたら先日の授業以上の怪我もしてしまうかもしれない
「くッ‥‥‥そがぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!」
爆発し続ける自身の気をなんとか個性で抑えようとする爆豪であるが、やはり制御が難しいようだった。
例えるなら締める方法の無い蛇口の様なものだ
流れ出る水の激しさを強める事はできても弱めたり止めたりは出来ない
「がぁぁぁぁぁあああああッッ!!??」
「や、やっぱり不味くないですか?今からでも僕が止めに‥‥!」
「待て。もう少しだけ待ってやれ」
流石に不味いと思った出久が飛び出そうとするが、悟空はそれを制止する
「勝己!!何度も言うが、落ち着けよ!!
じゃねえと自分の身体まるごと爆破させちまう
一気に止めようとすんじゃねえ、徐々に弱めて行くんだ。
ゆっくりだ。
ゆっくりと弱めて行くんだ。」
爆豪は歯を思い切り食いしばりながら言われた通り徐々に爆破を弱めていこうとする
「収、、まり、、やがれェッ、‥‥‥‥!!!こ、、、のぉ、、、、!!!」
「『死ィィィィィィィィッッッッッ、、、ねェェェェェッッッ!!!!!!』」
暴言を大声で発したと同時、気が付くと爆豪の気が元の形に戻っていた
どうやら抑えることに成功したようだった
何故か最初にそのことで歓喜したのは緑谷の方だった
「すごい‥‥すごいよ!!かっちゃん!!!たった一人で抑えることが出来たじゃないか!!」
まるで自分の事のように喜ぶ緑谷であったが、肝心の本人はそうでもないようだった
「‥‥‥く、っそ‥‥‥‥痛ェ‥‥‥」
やはり身体への負担は激しいようで、膝が地面に付きながらもなんか堪えているが今にでも前のめりに倒れそうな勢いだ。
「よく頑張ったじゃねえか。
今お前が爆破させたのが気って奴さ、あんだけ痛そうにしたんだ。
嫌でも覚えたろ?」
「クソ‥‥が‥‥‥‥理解はしたぞ、こんちくしょうが‥‥‥」
今にも倒れ込みそうなくらいしんどそうな顔をしている爆豪であったが、自分が想像をも上回るほどの力を出すことができたことに喜びの表情を顕にする
「あとは気の上げ下げみたいなコントロールだな。それさえ覚えちまえばそのとんでもねえ力をある程度の間使えるようになれるんじゃねえのか?」
「‥‥デクの野郎はどのくらいで覚えたんだ?」
「うーんっと‥‥‥‥‥‥個性の特訓と合わせてそれやったから‥‥‥完全にマスターするのには一年くれえだったと思うぞ?」
「正確に言えば一年弱かな‥?良くは覚えてないけど」
「‥‥‥‥そうかよ‥‥‥」
それ程にまで長い時間を使って、緑谷という男はここまで強くなったんだなと爆豪は納得する。
恐らくだが、気のコントロールというのは想像以上に繊細で難しいものだ
並大抵の時間で使いこなせるようなものでないことは身に沁みて理解した
爆豪にしては珍しく、しおらしい顔つきでそう吐き捨てる。
緑谷からしてもそれは全く以て『彼らしくないと言えよう』
「んな顔すんなよ勝己。
オメェもきっと使えこなせるようになっさ」
「‥‥ハッ、デクと同じように教えてもらったのにその気の基礎すらまだ出来てねえんだぞ?まるで説得力がねえな」
「そんなこたねえさ。
勝己、オメェのセンスには光るもんがあるさ。
自分の感覚を信じろ、テメェの『ソレ』だって破れかぶれとはいえ『自分の感覚』で掴んだもんだろ?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「出久と同じ教え方をしてオメェに合うとは限らねえ。
だから同じ教え方をして成長速度に差があんのは仕方ねえさ。
『次はお前の番だ。勝己。』
出久以上に強くなってみろ」
そう言われた爆豪は、いつもの表情に戻りながらゆっくりと立ち上がる
「言われなくともやってやるよ。
デク!!次闘う時があったら『全部使って俺と闘え!!』
手加減なんかしやがったらぶっ殺すからな!?」
「ふふ‥‥あっははは!!もちろんだよ!かっちゃん!!」
孫悟空はこの二人のやり取りを見て、少し思う所があったのか
まるで遠くの景色を見つめるかのように彼ら二人を眺めていた。
彼の瞳には、少年ら二人はどう写っているのだろうか
‥‥‥‥‥‥いや、きっと決まっているだろう。
かつての仲間であり。
長年のライバルであった、『彼』と自分をこの二人に重ねてしまってたんだろう。
孫悟空は、いつかこの二人にも話してやってもいいかもしれないと考えた。
『誇り高きプライド持つあの男の話を』
でも、それはきっと、ずっと先になるだろう。
この二人が、今よりもずーっと強くなったその時までは。
爆発神モード(※仮名)を習得した爆豪君であった
ドラゴンボールでいう界王拳に似た状態だと思ってくれれば大丈夫です
今の爆豪君は『気とはなにか』を理解しただけであり上げ下げ等のコントロールは不可能の状態です
勿論気で探知したりすることすら出来てません
爆発神モードの爆豪の戦闘力
約300
原作初期死柄木
約50以上
原作初登場脳無
約500