悟空「次は、お前らの番だ。」   作:ぐぬぬです

15 / 28
更に向こうへ。

場所は再び変わり、山丘ゾーン

 

そこには耳郎響香と八百万百に加え、上鳴電気が居た。

この広場にも多くのヴィランが投入されていたが、この三人はなんとかその脅威と立ち向かえていた

 

 

 

「ヤオモモは右!!上鳴は後ろへ!!」

 

 

 

「分かりました!」「了解!」

 

 

 

その理由は耳郎による的確な指示と、索敵能力‥そして

 

 

『気の概念を学び、それによって会得した個性での破壊力にあった。』

 

 

 

 

「『ハートビートファズッ!!』」

 

 

 

 

地面に自身のプラグを差し込み、広範囲への衝撃波を放つ。

その衝撃波は正確に地面を割り、その場に居るヴィランにも攻撃を加えることに成功した。

その威力は普通の一般人に向けるにはあまりにも強力

 

それをまともに食らったヴィラン達は次々と意識を失っていく、残りのヴィラン達も意識はあってもまともに動けないほど意識が朦朧としているようだった。

 

 

 

「ふぅ‥‥‥」

 

 

 

 

「すっげえ!!一気に一掃しやがった!!」

 

「す、すごいですわね‥‥これ程までの力を‥‥」

 

 

 

 

 

無差別での広範囲攻撃ではなく、正確にヴィランが居る方向にだけ向けて衝撃波を向けられたのも、これ程までの威力にまで上げられたのも、全て『気の概念』への理解にあった

 

 

 

 

 

 

____緑谷が言うには爆豪のバチバチモードと似たような理屈らしい

 

私の場合、爆豪のような全ステータス向上では無く『音の強力性と精密性』を自身の気を使って向上させた

 

こうやってヴィラン達を一掃させてみせたけれど、気を探知する感じまだまだ残ってる

 

 

 

「‥‥‥左奥の方向にあと20人くらい居る‥‥」

 

 

「げっ‥‥‥マジかよ‥!!

どうする耳郎。俺の個性でさっきみたく一気に‥‥!」

 

 

「いや‥‥それは避けたい‥『緑谷を助けに行くためにも‥‥』」

 

 

 

耳郎響香もまた、緑谷を助ける為に思考を巡らせていた。

 

 

『クラスメイトが闘っている。』

 

 

気の探知が出来るからこそ理解できる現状だ

だが、気の大きさこそは峰田並に正確ではない。

それでも、闘っていることは分かる。

きっと本気で闘っていることもなんとなく分かる

なら、放ってはおけない。

 

 

 

耳郎響香は回数制限のある技をもう一度使用した後、八百万達に告げる

 

 

 

「ヤオモモ!上鳴!右方向へ一直線に走って!!私は後で追いつく!!」

 

 

 

 

 

 

放ってはおけない。

 

 

 

その考えは他の者達も一緒だった。

 

 

 

 

「多分、デク君はまだあのお手手いっぱいなやつらと闘ってる‥‥‥‥」

 

 

 

「緑谷君には個性の事とか、修業とか!いっぱい教えてもらったし、助けてばっかりじゃね‥‥!!」

 

 

 

「何もしねえなんて‥‥漢じゃねェッ!!」

 

 

 

 

 

 

何故なら、ここに居る者達は皆

『ヒーローの卵なのだから』

 

 

 

 

 

 

 

パーツと緑谷は互いに限界の身体を無理矢理動かせながら、本来以上のポテンシャル同士で殴り合っていた

 

 

互いに全身は血で塗れていながらボロボロの状態‥‥本来ならば両者既に倒れていてもおかしくない状態

 

にも関わらず、お互いに気迫が落ちる気配が全く無い

 

それどころか気の総量も先程と比べ、向上してることが分かる

 

 

 

 

「(まだ‥‥‥‥上がるか‥‥ッ!!)」

 

 

 

 

力の引き出しがまだ残っていることにも驚いているが、それ以上に信じられないのは相手の異様な程のタフさにある

相手にとって強烈な一撃を何度も何度も食らわせている、その度に顔や身体から血が滲み出してもそれでも向かってくる。

 

 

緑谷はまだ100%のフルカウルを継続している。

本来使用出来る時間は過ぎている

それでも、自身の身体を奮い立たせ『気合い一つで』それを繋げている

 

 

 

「(クソッ‥!!どうすれば‥‥どうすればいい‥‥!?)」

 

 

 

 

 

焦りと迷い。

 

緑谷にはそれが顕著に現れていた。

 

それは『闘いの中では致命的な隙になりえる瞬間』

 

だが、そんな雑念は

 

 

『平和の象徴という光によって消え去る』

 

 

 

 

 

「『緑谷少年ッ!!私の言葉を覚えているかいッ!?』」

 

 

 

「ッ!!」

 

 

 

 

そうだ。‥‥‥そうだった。

 

オールマイトから教えられたことを忘れそうになるところだった。

 

 

『どうするだって‥?』そんなの、そんなの『一つに決まってる』

 

どんな時だって、

どんなに苦しくたって、

どれだけ辛くたって、

どれほど理不尽だって、

 

 

 

『ヒーローはそれを笑顔で乗り越える』

 

 

 

そうじゃなければ、『最高で最強のヒーローになんてなれやしないッッ!!!』

 

 

 

「はい‥‥‥もちろんです!!!」

 

 

 

 

「‥‥‥‥ッ!?」

 

 

 

ヴィランであるパーツは緑谷出久の変化にすぐに気が付く

 

 

 

_____奴の表情が一変する

 

 

 

 

 

それは、『笑顔だった。』

 

自分の笑みとはまた違う。

 

否、全く真逆の意味を持つことを奴はなんとなく察する

 

だからこそ疑問に思う

 

 

 

「オマエ‥‥‥なに笑ってやがる‥‥」

 

 

 

 

 

その問から返ってきたものは皮肉にも

 

 

 

 

 

「君と同じような理由だよ。」

 

 

 

 

______ヴィランと同じ理由だった。

 

 

 

 

 

「舐めやがって‥‥‥殺すッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この瞬間二人の個性(OFA)が共鳴する』

 

 

オールマイトは自身の気を開放し、脳無と呼ばれた男と殴り合っていく、死柄木も最初は「ショック吸収を持っているから効くわけねえだろ」と笑いながら言っていたが、

数秒後には全く笑えずにいた。

 

何故なら、『ショック吸収があるにも関わらずオールマイトの拳を脳無は受け止めきれずにいたからだ』

 

徐々に脳無は自身の拳すら出せず、ただひたすらにオールマイトからの拳を浴びせられるだけのサンドバッグになっていた。

更に言うのであればそのサンドバックの寿命も残り短いようにも見える

 

 

 

「私専用に作られたヴィラン‥‥‥だが、それは『前までの私専用だろう!?』

今の私に、通じるかなあ!?」

 

 

 

「何やってんだ脳無ッッ!??早くッ‥!早くそのヒーローを殺せェッ!!!!!」

 

 

 

その命令に従い、なんとか一撃浴びせようと身体を動かそうとするが。

 

それすら叶わない、むしろその攻撃を逆手に取られ脳無は空中へと投げ出される

 

 

 

 

 

 

 

緑谷もまた、同じような状況になっていた。

 

動きが一変し、先程までは殴り殴られの状況だったにも関わらず今度は先程よりも一方的な状況になっていた

 

 

 

「ガハッ!?ごッ___」

 

 

 

何が起きているのか、全く分からない。

何故か自身の攻撃が突如として当たらなくなった。

そして、それ以上に緑谷からの攻撃が先程よりも重くなっている

 

 

 

 

「クソッ!!!クソッ!!!クソがァッッ!!!」

 

 

パーツも先程と比べて『戦闘力は確実に上昇している』

先程の緑谷出久ならばギリギリ勝てるような状況のはずだった。

にも関わらず、緑谷はパーツを圧倒している。

 

 

_____相手の力に反応し、自身の力を高めているのは『パーツだけではなかった』

 

 

緑谷出久もまた、パーツとの戦力。

そして個性の共鳴により更に力を上昇している。

 

 

 

 

「なんッ‥‥‥なんだよ‥‥ッッ!!なんなんだよッッ!?テメェらはァッッ!!??」

 

 

 

 

 

 

 

______ヒーローとは、常にピンチをブチ壊していくもの。

 

 

 

 

 

 

「『ヴィラン達よ!!こんな言葉を知っているか!?』」

 

 

 

 

オールマイトの声が響き渡ると同時、緑谷もまた全力の構えを取る。

それは『孫悟空から教わった構え』

身体を沈め、右手を下ろし、左手を後ろ上へと上げる。

 

 

 

「『ワン・フォー・オール 120%ッッ!!』」

 

 

 

 

今の緑谷は本来出せる上限である100%以上のポテンシャルを引き出している。

今の今まで、緑谷出久は自身の考えが少し間違っていることを理解する。

 

『限界の身体をなんとか保たせるんじゃない』

 

それじゃあピンチは乗り越えられない。

 

限界なんていう考えは『捨て去るべきだ』

 

ヒーローとは、常にピンチをブチ壊すものなんだから。

 

 

 

______限界なんて、いくらでも超えてやるッッ!!!

 

 

 

 

 

「「更にッ・・・・・向こうへッッ!!!」」

 

 

 

 

二人の想いは重なり、個性の共鳴は再び強くなる。

 

 

 

 

「「プルス!!ウルトラァァッッ!!!!」」

 

 

 

 

二人のヒーローはヴィランに強烈な右ストレートをブチかます。

脳無と呼ばれたヴィランはUSJ外にまで吹き飛び、パーツと呼ばれてるヴィランは死柄木の近くにある壁に叩きつけられる。

 

 

 

「ガッ‥‥‥‥は‥‥‥‥」

 

 

 

 

その一撃は、パーツの意識にまで届きついにはそれを刈り取ることにまで達した。

 

 

 

 

 

「おい‥‥‥おい!!パーツ!!!脳無!!!おい!?クソッッ!!パーツも完全に伸びてやがる‥‥!!」

 

 

 

 

 

勝負は決した。

残るは死柄木のみ、彼だけでは逆立ちしようとも太刀打ちできない事は容易に想像出来る

そして黒霧と呼ばれる男が現れる

 

 

「死柄木、ここは一旦引いたほうがよろしいかと‥‥」

 

 

「クソッ‥‥!!!ここ以外の状況は!?」

 

 

「残念ながら、死傷者は『0人です‥』」

 

 

「はあ!?あんだけヴィランを送り込んだのに‥‥まだ一人も殺れてないのか!?」

 

 

「はい‥‥残念ながら‥‥‥」

 

 

 

「クソッ‥‥クソッ‥‥‥‥!!!こんなのチートだろ‥‥!!あの緑髪もあんな満身創痍だったのになんだよありゃあ‥‥!?全然ピンピンしてるじゃねえか‥‥‥!!!

オールマイトも衰えてるどころか、専用ヴィランも子供扱いだったぞ‥‥‥!!??」

 

 

 

 

そのような愚痴を吐いていると、オールマイトと緑谷は死柄木達の方へと顔を向ける。

 

 

 

「さて、残るは君だけかな?」

 

「来るなら来なよ‥‥‥相手になってやるッ」

 

 

 

 

二人の圧が死柄木達を襲う。

圧倒的なプレッシャー、死柄木は思わず目を反らしてしまう。

 

だが、すぐに開き直ったかのような態度を取ってみせた

 

 

 

「‥‥‥ゲームオーバーだ。黒霧」

 

 

 

その言葉の合図と共に、黒霧は『死柄木とパーツ』を黒いモヤで包み込む

 

 

「ッ!待てッ________ぐッッ!!??」

 

 

 

「緑谷少年!?」

 

 

逃げようとしてることに気がついた緑谷は逃すまいと身体を動かそうとするが、その瞬間身体が突如として言うことを効かなくなる。

 

身体中がビギビキビキと、悲鳴を上げてるのがよく分かる。

 

そう、『こっちもまた、タイムオーバーだ。』

 

 

 

「‥‥‥‥今回は失敗で終わったが、次は殺す。」

 

 

 

 

その言葉と共に、目の前にいるヴィラン三人は黒いモヤの中へと消えていった。




限界を超えた緑谷君、
次回以降デバフを貰います。見方によってバフかも?

原作との違い、オールマイトが本来よりも早く来た為ピンチになってるのは緑谷のみ
更に言えば緑谷から修業した生徒達は本来よりもヴィラン達に対応出来るようになっている
葉隠ちゃんは本来爆豪が送り込まれるはずだった場所に行って尾白と一緒に奮闘してました

各々の戦闘力数値
パーツ 約1000以上
緑谷 約1500以上
オールマイト 約1200くらい

デバフ内容は以前お話した個性特異点にも繋がります
それではまた
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。