悟空「次は、お前らの番だ。」   作:ぐぬぬです

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栄光の光よ。燃え盛れッ!

 

 

『爆豪勝己が一気に並んだァッ!?

トップを独走していた緑谷出久に一瞬で追い付けるほどの瞬発力を見せつけていくッ!!二人ともとんでもねえ個性だぜェッ!?』

 

 

『‥まぁ、片方に関してはまだ『個性使ってない』がな‥』

 

『えッ!?そうなの!?』

 

 

実況のプレゼント・マイクが困惑している間にも二人の勢いはどんどん増して行く

 

続いて第二関門である『ザ・フォール』にまであっという間に到着してしまう

 

そのステージは落ちたら明らかにタダでは済まなそうな程の奥行きがある石柱と、そこに繋がれたワイヤーによる綱渡り、そこに捕まって行くのが本来のコース‥‥なのだが

 

 

「オラァッ!!」

 

「ハァッ!!」

 

 

 

緑谷は単純な脚による瞬発力、爆豪は個性による連続爆破で一気に突破する

 

 

 

 

『おいおいおい!?爆豪と緑谷双方同じくギミックガン無視で一気に第二関門突破しちまったぞォッ!?しかも緑谷に関してはジャンプだけで突破しちまったァッ!?あれが個性じゃねえっていうんならなんなんだァ!??』

 

『緑谷が言うには、格闘術による『技』らしい。

修業すれば誰でも出来るらしいぞ。

実際俺も少し学んだが一部が出来るようになった』

 

 

『マジでか!?』

 

 

続く後衛のトップを走る轟であったが、既に爆豪と緑谷は第二関門の出口にまで辿り着いている

『圧倒的な差がそこにはあった』

 

 

「なんなんだ‥‥‥‥なんなんだよ‥‥‥ッ!!!」

 

 

 

動揺や焦りを隠しきれずにいる轟であったが、更に驚くべき事態が彼に襲い掛かる。

 

いつの間にか離していたはずの後ろの者達が、もうすぐそこまで近づいていたのだ

 

 

「オイラの機動力ならまだ行けるはず‥!!」

 

「もっと‥‥‥もっと音を激しく‥‥!!!」

 

 

その中でも轟に追い付いた者が二人居る。

それは耳郎と峰田だった

 

峰田は自身の個性である『もぎもぎ』を駆使してパルクールで自由自在な動きで加速して来ていた

 

対する耳郎は自身の個性である『イヤホンジャック』の『音』

これを発する際に生じる衝撃波や反動を駆使して連続での空中加速を実現して見せていた

 

轟がワイヤーを凍らせて滑る頃には二人は轟の前を通過して行ってしまっていた

 

 

 

「なんなんだよ‥‥‥‥なんなんだよッ!!

こんなんじゃ‥‥‥‥俺はッ!!!」

 

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 

トップ争いの二人は凄まじい勢いで後衛陣の者達と差を広げていく中、観戦客であるヒーロー達は皆驚きの声を隠せずにいた

 

 

「‥‥す、凄‥‥すぎないか?一位の二人‥‥一体何者なんだ‥?」

 

 

「‥個性よりも彼らの身体能力に目が行くな‥‥‥特に緑髪の方‥‥」

 

 

「‥‥彼に関してはまだ個性を使ってないらしいぞ。」

 

「は、はあ?じゃあ、あのレーザービームみたいなの、個性じゃないの!?」

 

「あぁ‥‥なんでも、『格闘術』‥‥らしい」

 

「じゃあ、俺でも練習すればできるようになんの?」

 

「‥‥‥らしい。」

 

 

 

そんな馬鹿な。

その場に居たヒーロー達はそんな感想ばかり残す。

ありえない。そんなはずはない。

そんな言葉で溢れかえる

 

それも当然、『個性無しであんな事ができるのは普通ではない』

 

それがまかり通るのは、それこそ『ファンタジーの領域』だと

 

そんな会話を聞きながら、一人の男はこう呟く。

 

 

 

「オラからすりゃ、個性っちゅー力の方が魔法みたいなもんだけどな。」

 

 

これも時代の違えか。と思いながら、彼も再び彼らの争いを何処かワクワクした眼差しで見つめる。

 

 

 

「‥‥‥‥懐かしいなぁ‥‥」

 

 

 

かつて冒険や闘いを共にした仲間達を思い出しながら

 

 

 

 

 

 

 

 

『さあさあさあ!!!トップを争うこの二人もう最終関門にまで辿り着いちまったぞォッ!?そんで最終関門は地雷原!!威力は大したことねぇが音と見た目は派手だから気をつけろよ!!』

 

 

 

威力は大したことない。これを聞いた二人は互いに同じ事を考えていた

 

 

 

「食らっても大したことないならッ!」

 

「やることは一つだァッ!!!」

 

 

 

 

 

それはシンプルであり、脳筋な考えであり、そしてそれは『出来るのであれば最適解な行動』

 

小細工無しでの正面突破である。

 

 

『おいおいおいおいッ!?嘘だろこいつらァッ!?地雷とかお構い無しにドンドン加速して行ってるぞォ!?』

 

 

互いに考えてることは一緒。

地雷なんぞお構い無しに正面から走り抜ける

ドゴォンッ!!ドゴォンッ!!と音だけ凄まじい爆発が連続して発生するが、勿論それだけでは二人の勢いは止まらない

拮抗する二人は『どうすれば先に行けるのか』

それだけを考えていた

 

 

「(やるしかない‥‥!!今のかっちゃんよりも、もっと先に行く為には『フルカウルを使うしかないッ!!』)」

 

 

「(やるしかねェッ!!先に行く為には『気を一気に上げるしかねェッ!!』)」

 

 

 

 

爆豪は連続での爆破で加速し続けながら自身の気を『不器用かつ大雑把に大きくし』

緑谷も走りながらフルカウルを使用する

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッッッ!!!」

 

 

「うぅぅぅゥゥオラァァァァアッッ!!!」

 

 

 

 

 

爆豪の高まった気が『個性』によって爆破され、緑谷には『フルカウル』によっての緑色のプラズマが派手に弾ける。

 

 

 

「フルカウル 10%ッッッ!!!」

 

 

「ンだらァァァァァァアッッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッ‥‥!!ハァッ‥‥‥!!」

 

 

 

轟は峰田と耳郎達になんとか追い付こうと必死に個性を使う。

底力というものなのだろうか、ギリギリの所で二人の前に立つことが出来ていた

 

そして最後の関門である地雷原の場所までやってくる

 

 

 

 

 

______突如、彼の目の前に2つの何かが同時に弾ける

 

それは緑色と赤色の『光』だった。

 

 

 

 

「______な、んだ‥?」

 

 

 

 

 

 

その先を見た轟は目を大きく見開く

 

光の正体は『爆豪と緑谷だった』

 

 

 

 

 

「な、‥‥‥んで‥‥‥」

 

 

 

 

 

二人は気が付けばゴール間際まで一気に近づいて行っていた。

 

大きな爆発音すら置き去りにするほどの速さでゴールへと向かっていく彼らの背中を見た轟の心に『何か』が刺さる

 

 

 

「待ってくれ‥‥‥」

 

 

 

その光に続くかのように峰田と耳郎の二人がまたもや加速し、轟を追い抜いて行く

 

 

 

「___________________」

 

 

 

轟の中にある『何か』が再び語りかけてくる

 

 

『もう片方の力を使え』と

 

 

________そうすれば追いつけるかもしれない。

 

 

 

 

 

「____ッ‥‥‥俺はッ‥‥!!!」

 

 

 

 

 

______この力を使わずに‥‥‥俺はッ!!!

 

 

 

何か言い訳をする頃には既に一位の者は決まっていた。

 

プレゼントマイクの声がハウリングを鳴らしながら響き回る

 

 

 

『激しいデッドヒートの末ッ!!勝利を掴み取りやがったのは緑谷出久ッッッ!!!』

 

 

緑谷出久は歓声を浴びながら大きくガッツポーズを取っていた。

 

その後ろ姿は、やはり『あの平和の象徴オールマイト』と重なる

 

轟焦凍の目にもそのように重なって観えた。

 

 

 

 

「緑‥‥谷ァッ‥‥!!!」

 

 

 

 

それでもなお轟焦凍の瞳にはやはり『緑谷出久では無く』別の者の姿が映っていた。

 

その憎しみの炎はまだ消える事は無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く競技は『騎馬戦』

試合時間は15分

 

第一競技の順位に応じて各個人にポイントが振り分けられ、組んだ騎馬で合計、その分のポイントが書いてあるハチマキを奪い合い、保持ポイントを競い合う。

 

取ったハチマキは首から上で管理し、ハチマキを取られても、騎馬が崩れても失格にはならない。

ただし、騎馬が崩れた状態でのプレーは無効となる。

 

悪質なプレイは即刻退場。

細かい判断はミッドナイト先生による主観で裁定される

 

そして15分に達したタイミングで上位4チームが次の競技へと進む。

 

 

チーム分けにも15分の交渉時間が与えられ、どれだけ早くチームを組め、どれだけ作戦を早く立てられるかが勝負の鍵となってくるだろう。

 

 

緑谷は早速様々な者達に声を掛けようとするが、彼には大きな爆弾を背負わされながらこの競技に挑んでいる。

 

 

それは一回戦の競技で与えられたポイント数

『1000万ポイント』

 

 

どう考えても普通じゃないポイント数、ヤケクソで決めただろとツッコミたくなるが、これも与えられたものは仕方ないと受け入れるしかない

 

そしてこのポイントの事を『爆弾と称した理由』それはこの競技が個人競技では無く、団体競技にあること

 

 

 

1000万を守り続けなくてはならないプレッシャーもあり、チームメンバーを選ぶ上で緑谷が外されるのは当たり前のこと‥‥

 

 

「やばい‥‥‥‥どうしよう‥‥‥」

 

 

 

もうすぐ一分経とうとしているが、周りが既にチームを組みながら作戦を立ててる中

緑谷は未だにチームを組めずにいた

 

流石の緑谷も焦りが見え始めてきたが、そんな時ある女の子が彼の手を握った

 

 

 

「デクくん!私とチーム組んで!」

 

 

 

「う、麗日さん!?嬉しいけど‥‥いいの?僕で‥」

 

 

「もちろん!私の個性とデク君の力があれば逃げながら攻撃を捌ききることだって出来るだろうし!」

 

 

 

 

この絶望的状況の中、僕を選んでくれた彼女には本当に感謝しかない

少し泣きそうになっていた涙腺が崩れるのを感じながら心から彼女に感謝した

 

 

「本当に‥ありがとう!麗日さんっ!!」

 

 

「え、えへへ‥‥少しでもデクくんの役に立てるように頑張るね!」

 

 

彼女の個性である『無重力』

これを使えば確かに空中に皆で浮きながら僕の武術で躱せるかもしれない‥!

 

そうなればそれと相性の良い個性‥‥となると!

 

 

「なら、『あの二人が相性良いかも‥!!』」

 

 

 

「『飯田君!常闇君!』僕と組もうッ!!」

 

 

 

緑谷が二人の生徒へと駆け寄る中、爆豪もまた切島と芦戸とチームを組んだ後『最後のピース』を揃えようとしていた

 

 

 

 

「おい、心操。俺と組め」

 

 

「_______やるか。爆豪」

 

 

 

声を掛けられた紫髪は待ってたぞと言わんばかりに爆豪と向かう合う。

 




※作者は轟君も大好きです。嫌いなわけではありません

作者が本格的に暇になったので投稿ペースをどんどん上げていきたいです(願望)
DBクロスを他にも描いてる方がいらっしゃって話数だけ覗いたら既に自分よりもずっと進んでてちょっと焦ってます←(まだ読んでない)
とはいえマイペースなのは崩さないと思うので気長に待ってくれると嬉しいです
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