悟空「次は、お前らの番だ。」   作:ぐぬぬです

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爆豪勝己 vs 緑谷出久 - 最終決戦 -

ある男は観客席にある手すりに身体を寄せながら彼らの闘いが始まるのを待っていた。

 

会場が彼らの入場に沸き立つ中、その男に近づく者が一人

 

その人物は世間からは平和の象徴と謳われ、No.1ヒーローとして今も尚君臨している男

 

八木俊典ことオールマイトだった

 

彼の手にはたこ焼きやお好み焼きと言った食べ物類が袋いっぱいにまでつめられており、男性がこちらを向いた時にはニコリとしながらその袋を持ち上げてみせた

 

 

 

 

 

「そろそろですね。」

 

 

「だな」

 

 

 

 

緑谷出久には二人の師匠が存在している。

それは今目の前に立つ男、孫悟空とNo.1ヒーローの座に立っているオールマイト

個性を受け継ぎ、技を受け継ぎ、今学園最強とまで言われるほどまで実力を身に着けてみせた。

二人にとって感慨深いものに違いない

 

 

 

「出久もすげえ強くなったよな。今じゃおっちゃんとタメ張れるくれえには強くなってるだろ?」

 

 

「えぇ。本当に強くなりましたよ。緑谷少年は‥‥‥それもこれも悟空さんのおかげです」

 

 

 

「いいや、オラだけじゃねえ。

今の出久はおっちゃんのおかげでもあっさ。」

 

 

「HAHAHA!改めてそう言われるとなんだか照れるな」

 

 

 

だが、だからといって爆豪勝己になんの思い入れが無いというわけではない

 

 

爆豪はこの短期間で目まぐるしいほどの急成長をしてみせた

 

 

 

 

「勝己の奴も、信じらんねえほど強くなったが‥‥‥出久にはまだ勝てねえ部分があった」

 

 

「‥‥‥と、言いますと?」

 

 

 

 

 

悟空はオールマイトから貰ったお好み焼きを口にしながらも真っ直ぐ彼らを見つめながら答える

 

 

 

 

 

「才能もあるし、センスもあって、そんでもって誰よりも努力する奴だ。

でも、自分の弱さをしっかり見れてなかった」

 

 

「オラも、おっちゃんも、緑谷も、ずっと一人で闘ってたらいつか限界が来る。必ずな。

自分の弱さを直視した時、それをどう捉えるかで強くなれるかどうかが変わってくんだ。

そんで勝己はちゃんと自分の弱え部分をしっかり認めて進もうとしてる。

今の勝己はとんでもなく強くなってると思うぞ」

 

 

 

「‥今回は爆豪少年が勝つということですか?」

 

 

 

 

 

そんな風に語る悟空にオールマイトは問いかける

それを聞いた悟空は少し口角を上げながら"否定する"

 

 

 

「さぁな。やってみなきゃ分かんねえさ」

 

 

 

 

 

そう。この勝負の行方は誰にも分からない。

 

 

そう、誰にも

 

 

 

今も尚No.1ヒーローとして活躍してる者でも

 

 

 

 

 

 

 

「そうですね。その通りだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが例え、魔王として君臨していた者でも

 

 

 

 

『よく見ておくんだ。弔、パーツ。

彼らの闘いを』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えそれが、神の力を超えた者でさえも

 

 

 

「_____始まっぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから闘うであろう本人達にすら分からないのだから

 

 

 

 

 

 

『さァいよいよラスト!!雄英一年の頂点がここで決まる!!』

 

 

 

『決勝戦!!緑谷vs爆豪!!今 スタート!!!』

 

 

 

 

 

 

スタートの合図が会場へと響き渡ると同時

"爆豪の気が徐々に大きくなっていく"

 

今までの爆豪は個性を使い、自身の中にある気を無理矢理引き出すという手段を選んでいたが

 

"今回は違う"

 

 

 

 

 

 

「爆豪の奴‥‥『気を操れるようになってねえか‥‥!?』」

 

 

 

 

 

観客席ですぐに気が付いたのは峰田だった

彼ら修業組からすれば心底驚くべき事態だ

 

彼ら彼女らも確かに気の開放や、それによる応用技は緑谷から教わることで習得出来ていたが、それもかなりの日数や時間を掛けてやっと手に入れたもの

 

体育祭が始まるまでのこの期間、爆豪が緑谷と一緒に修業したという記憶は無い

 

つまりだ

 

 

 

『彼は自力で気を扱える領域にまで辿り着いたということだ』

 

 

 

 

 

 

「______流石だよ。かっちゃん」

 

 

 

 

 

緑谷もまたそれを受けて自身の気を一気に高め始める

 

互いの高めた気によって会場全体が揺れ動く、まるで地震が起きてるかのように緑谷と爆豪の気が会場の至るところにまで響き回らせていた

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」

 

 

 

「がぁぁぁぁぁぁァァァァァァァアッ!!!」

 

 

 

 

 

爆豪が気を最大限まで引き出すと、

今度は"個性"を使用する。

 

 

 

 

 

爆殺神モード

 

 

 

 

 

爆豪の身に纏っている気がBOOM! BOOM!

と細かく音を立てながら爆発し始め、彼の最大限にまで引き出した気が飛躍的に上昇する

 

ジャージを脱ぎ、タンクトップ一枚となった爆豪は身体中から湧き出る闘気を全て爆破へと変化させ、気に送り込む

 

髪は逆立ち、目はいつも以上にギラ付いている

 

 

その風貌から分かるようにこの形態が

 

"彼の本気の姿だ"

 

 

 

 

 

 

相対すると緑谷はその姿を見て、いつの間にか笑みが溢れていた。

 

この形態は恐らく時間制限付きかつ一度限りのものなのだろう

 

この試合が始まる直前まで彼はウォーミングアップを欠かさず行い

身体を極限にまで温めてきたのだろう

 

彼がどれだけ本気で闘おうとしているのか

どれだけ本気で僕を倒そうとしてくれてるのか

どれだけ本気で最強を目指そうとしてるのか

 

それが彼の目や身に纏っている決意からしっかりと感じ取れる

 

そんな想いに応えない緑谷出久ではない

 

 

 

 

 

 

ワン・フォー・オール フルカウル 25%

 

 

 

 

 

 

 

緑谷の身体にはプラズマのような気が身に纏う

身体を通して地面にまで衝撃を走らせる

 

彼の髪もまた逆立ち、爆豪と同じようなギラついた目付きで相対する。

 

彼の現状使える最大出力はフルカウル25%

瞬間的に使うだけで留まれば身体への負担はほぼ無いと言っても良い。

 

だが、それが常時発動となれば話は変わってくる。

 

時間制限付きだ。持ったとしても10分程だろうか

 

 

だが、それは互いに同じ条件でありなにより、お互い今この場においてはそんなデメリットは無いに等しい

 

 

 

 

互いにギラ付いた目を向けながら、身に纏う気の荒々しさとは対照的に静かに、それでいてゆっくり構える

 

 

 

 

 

 

「_____行くぞ。出久」

 

 

 

 

 

 

その一言を皮切りに爆豪は個性を駆使して緑谷との距離を一気に詰める

 

 

 

 

 

BOOM!  BOOM!  BOOM!

 

 

 

「死ィィィねェェェッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

爆破による加速は正しく閃光

一般人の目には到底追えないような速度で爆豪は攻撃を繰り出す

右手の突き出しを囮に左手での爆破を直撃させようとするが、緑谷は右手の突き出しを見事受け流し

左手での爆破も横に軽く飛ぶことで回避する

 

 

 

 

「チィッ!!」

 

 

 

「はぁぁぁッ!!!」

 

 

 

 

避けられたとなればもちろんターンが回り相手の攻撃がくる。

緑谷はすかさずフルカウルを存分に活かした速度でカウンターを狙う

攻撃を避けた勢いのまま緑谷の回し蹴りが飛んでくるが、爆豪は身体を無理矢理しゃがませることで見事回避してみせた

 

だがもちろんこれだけでは終わらない

 

今度は彼の持つ個性であるOFAが拳に宿る

 

 

 

 

「デトロイト______」

 

 

 

 

無理矢理身体を沈ませた爆豪に回避する選択はこのタイミングでは厳しい

絶好のタイミングで拳を握った緑谷だ

だが、爆豪はその状況に反して彼の表情は『笑っていた』

爆豪はむしろこの状況を自ら作り出したと言ってもおかしくないだろう

 

 

 

 

 

______普通にやってたら、今のテメェには簡単に見切られちまうだろうな

 

 

 

 

‥‥‥だが、そンな野郎でも‥‥

 

 

どンだけ避けンのが上手い奴でも‥‥!

 

 

どンだけ見切るのが上手い奴でも‥‥!!

 

 

 

 

 

 

「榴弾________」

 

 

 

「______ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

_____自分が攻撃する瞬間は避けれねェだろッッ!!!

 

 

 

 

 

 

互いに力一杯込めた一撃を相手に向けてブチかます。

 

 

 

 

 

 

 

「SMASHッッ!!!」

 

 

 

「砲着弾ッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一撃は"互いに命中"

爆破と拳の激突により衝撃音も生じ同時に煙がステージ上に飛び交う

煙の先には互いにダメージの影響を受けた両者が元気一杯に立っている

 

緑谷は爆破された影響によってジャージが焼け焦げてしまっていた。

こうなってしまえば着てるだけ邪魔な物となる

彼は爆豪と同じようにジャージを脱ぎ去り、若干破けた半袖のTシャツ一枚となった

 

口からは少し血が流れているが、掠り傷なのだろう

そんなのお構いなしと言わんばかりにその口には笑みが浮かんでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「____まさかこれで終わりじゃないでしょ。かっちゃん」

 

 

 

 

 

爆豪もまた口から出ている血を拭きながら、再び相対する

 

 

 

 

 

 

 

「ったりめぇだァ‥‥ッ!まだまだこンなもんじゃねェぞ‥‥ッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

自身の気をBOOM!と連続で爆破させながら爆豪はまるで獣のように姿勢を低くしながら構え、相対する緑谷は自身の気をプラズマのように走らせながら力強く構え直す

 

 

 

 

 

 

「がァァァァァァァァァッッ!!!!」

 

 

「だァァァァァァァァァッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今度は両者の拳が互いの顔面に命中する

もちろん二人ともそれだけで止まるような者達では決してない

そこからは互いに攻防の殴り合い

 

 

 

 

そんな激しい闘いを観せられている観客席の者達は熱狂の渦に呑み込まれていた

 

 

 

 

『なんじゃこりゃァ!?激戦!激戦!激戦ッッ!!ホントにこいつら学生かァッッ!?こンな闘い初めてみたぞォッ!?どうなってんのお前のクラスゥ!?』

 

 

『‥‥‥いや、俺に聞かれてもな‥‥‥』

 

 

 

 

 

「なんだよこれ‥!!?本当に学生か!?こんな闘い、プロでも‥‥いや凶悪ヴィランとプロの闘いでも見られねえぞ!?」

 

「しかも一年だろこいつら!?今年の一年ヤバくねえか!?」

 

「うおおおおお!!!!やっちまえー!!!」

 

「頑張れー!緑髪ー!!!」「頑張れ爆破野郎ー!!!」

 

 

 

 

 

 

その熱は観客席に座ってるプロや一般客にまで流れていく

もちろん、同じく観客席で試合を共に眺めている学生達も例外ではない

 

 

 

「爆豪の奴‥‥あの緑谷と互角に渡り合ってる‥!?」

 

 

「すげえ‥‥!!すげえぞ爆豪ォ!!!」

 

 

「デク君も爆豪君も‥‥あんな凄い闘い出来るんや‥‥‥」

 

「‥‥‥‥俺も、あんなふうに‥‥‥」

 

 

 

 

 

上鳴から轟に渡り各自彼らの闘いを見て思わず息を呑んでしまいそうなくらい驚愕したり、闘いに魅せられたりしていた

 

そんな大歓声の中、この闘いのある違和感に気付く者達も居た

 

 

 

 

「でも、なんか‥‥爆豪の気の使い方‥荒々しいっていうか‥‥‥」

 

 

「それはあの状態だからでしょ?爆殺神モードってやつ!

気の消費が激しいのは仕方ないんじゃない?」

 

 

「にしても体力の消費が激しすぎる気もするけどな‥‥‥なんというか‥‥オイラ達や緑谷と比べて気の使い方が雑‥‥っていうか‥‥」

 

 

 

 

 

その違和感に気付いたのはまたしても修業組の者達だった

 

爆豪は今、緑谷と渡り合えてはいる

しかしながら細かい所で差が存在するのも確かだ

気の扱い方を修業組と同じように使えるようになったとはいえ全体的に"雑なのだ"

 

独学が故の粗さ、言ってしまえば極端

 

通常の気のは常時100%引き出すようなものではない

例えるなら、マラソンは常時全力疾走で走るものではない

そんなことをしては途中でスタミナが切れてしまうからだ

 

だが爆豪の場合、気を100%でしか引き出していない

やろうと思えば出来るのだろうが調整に少し時間が掛かってしまう

 

 

 

 

______そのため、今の爆豪にとってむしろこれがベストだったりもする

 

 

 

 

雑でいい。むしろそれで良い。

 

 

大雑把で良い。

 

 

変に工夫して闘うよりも

 

 

 

 

ただひたすらに、がむしゃらで

 

 

 

"全力で闘えれば、今はそれで良い"

 

 

 

下手に慣れない事をするよりも

 

 

この状態で闘う方がずっと良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆豪と緑谷は殴り合いの末、今度は互いの手を掴み合いながらの押し合いをしていた

 

 

 

 

「だァァァァァァァァァァッッ!!!」

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁあぁッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

今この状態である攻撃手段は頭突き

互いに条件が同じであれば互いに同じく頭突きを繰り出すのは必然

 

プラズマと爆破の音がステージ上に響き渡り、互いの気の影響で崩れた床の一部が宙に浮かびつつある状態

 

爆豪と緑谷は、ガキンッ!ガキンッ!と音を立てながら互いに頭突きを続ける。

 

プラズマと爆破が再び響き渡ると同時、爆豪と緑谷が両手を離してでの殴り合いへと移行する

 

 

 

 

 

 

「だぁッ!!」

 

 

「死ねェッ!!」

 

 

 

 

 

フルカウルを纏った蹴りが爆豪へ飛んでくるが、それを右腕でしっかりガード

返しの左拳に加えた爆破が緑谷へ飛んでくるが緑谷はそれを身体を沈ませながら避け、そのまま沈ませた勢いのまま蹴りを繰り出すものの、爆豪はそれを顔を逸らすことで避けてみせた

 

 

 

「徹甲弾(A・P・ショット)!!!」

 

 

 

 

この隙を逃すワケもなく、爆豪は自身の編み出した必殺技を見事炸裂させる

それは掌全体ではなく一点に集中して起爆させることで爆発の範囲を狭めて威力を更に上げる代物

 

緑谷はそれをまともに食らってしまう

 

 

 

 

 

 

「ガハッ!?

 

 

___________ハァッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

確かな手応えがありながらも、緑谷は止まらずむしろ反撃に掛かる

フルカウル25%を込めた一撃を爆豪の攻撃を食らいながらブチ込む

 

 

 

 

 

「ワイオミング・スマッシュッッ!!!」

 

 

 

 

 

「がァッ!?

 

 

________ッッ死ィィねェェッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

反撃の攻撃も爆豪にクリーンヒットするが、彼もまた止まらず今度は突き出した腕をしっかり掴み、地面へと叩きつける

 

 

 

 

「ッッ!!!くっ!!」

 

 

 

 

地面へと叩きつけた後、再びA・P・ショットを放つが今度は避けられてしまう

 

追撃の回し蹴りを爆豪は放つがギリギリの所で身体を沈ませることで回避、緑谷は爆豪のターンを終わらせる為残った足を横から蹴り

互いのバランスが崩れた状況を作り上げる

 

 

 

 

 

 

__________やるな‥‥かっちゃん‥ッ!

 

 

 

 

__________見せてやるオレの本気‥ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥流石に止めねえとやばくねえか?」

 

 

 

激しさが収まる気配は全く無く、むしろボルテージがずっと右肩上がりに伸び続けていく現状

これ以上の闘いは両者にとって不味いものになるのは想像に難くない

‥‥‥それでもだ

 

 

 

 

 

「‥‥‥いやまだ"止めない"」

 

 

「この闘いの決着はあの二人にとって大きな意味を齎すはずだ。

‥‥‥その先を俺は『見てみたい』」

 

 

「‥‥‥オーケーだ!ミッドナイト!まだ止めるんじゃねえぞ!!?」

 

 

 

「______了解。‥‥まあ、仮に止めようとしても今のあの子らに私の個性が効くのか微妙だけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

激しさがどんどん増して行く中、この幼馴染二人はこの闘いを心から楽しんでいた

双方笑みを浮かべながら全力で殴り合う。

 

両者にとって今までの何よりも楽しい時間でもあったが‥‥‥‥決着の時は確実に迫っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥‥悟空さん‥‥」

 

 

「気付いたか?おっちゃん」

 

 

「えぇ‥‥‥少しずつですが‥‥‥『爆豪少年の気が‥‥勢いを落としてきてます』」

 

 

 

 

 

 

 

 

大雑把な気の扱いにより避けては通れない課題

他よりも速くなってしまうスタミナ消費

その影響がだんだんと目に見えて分かるようにもなってくる

 

 

 

 

 

「________ッッ!!ガッッ‥‥‥!!」

 

 

 

 

殴り合いの中、それは突然起きた

緑谷の右ストレートが爆豪の顔面に入ったのを皮切りに、次々と緑谷の攻撃が入るようになって行った

 

 

 

『うおおおおッッ!!??緑谷の猛攻が止まらねえ!!??さっきまでの攻防とは打って変わっての連続でのヒット!!ヒット!!ヒット!!ヒットォッ!!?』

 

 

 

 

「クソォッッ!!!」

 

 

 

 

個性を使用しながら一時的に距離を離し、体制を立て直そうとする爆豪であったが

今の緑谷にそのような逃げも通用せず

 

 

 

 

「テキサス‥‥‥スマッシュッッ!!」

 

 

 

 

「_______________ッッガ!!?」

 

 

 

 

腹に向けての強烈な衝撃波を中距離ながらもまともに食らってしまい後方へと身体を回転させながら吹き飛ばされてしまう

 

誰から見ても明らかに、深刻なダメージが爆豪へ与えられてしまった

 

 

 

 

 

 

 

「(息、が‥‥上手く‥‥‥出来、、ねェ‥‥‥)」

 

 

 

 

なんとか立ち上がろうとする爆豪だが、身体はもうボロボロ、口や鼻からは所々で血を流し、腕や脚と言った身体の部位もボロボロ

個性の勢いも弱まってきてるのが素人視点でもよくわかる

普通ならもうとっくに試合を止めている

 

 

 

 

「(‥‥‥‥‥‥止めなきゃ)」

 

 

 

 

 

止めなきゃいけない。

ヒーローとして、教師として

これ以上続けてしまえば命に関わるのは明白だ。

 

これ以上 闘わせてはならない。

 

 

ミッドナイトは試合終了を告げる為、旗を上げながら言葉を発する

 

 

 

 

 

「‥‥‥‥爆豪勝己君、戦闘続行不_______」

 

 

 

 

「まだだァッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

だが、彼はそれを気迫のある声で遮る

 

 

 

 

「まだ、終わってねェ‥‥‥‥!!!

まだ‥‥‥決着は付いてねェ‥‥‥!!!」

 

 

 

 

「でも、貴方とっくに‥‥‥‥‥!??」

 

 

 

ミッドナイトは信じらない光景を目撃する

 

先程まで死にかけていた筈の爆破が再び BOOM! BOOM! と激しく音を立てながら勢いを増していってるのだ

 

 

 

 

「ウソ‥‥‥でしょ‥‥‥」

 

 

 

 

「限界が来たンなら、、これを乗り越えるだけなンだよ‥‥‥Plus Ultra‥‥‥ってなァッッ!!!」

 

 

 

 

 

火事場の馬鹿力のようなものだろう

爆豪は最後の力を振り絞り、自身の体力を全て絞り出し、それら全部を爆破に変えた

正真正銘、最後の輝きだ。

 

 

 

 

「ミッドナイト先生」

 

 

「‥‥‥‥え‥‥‥」

 

 

「下がってください。

僕も、かっちゃんとの決着を付けたい。」

 

 

 

 

 

緑谷の期待と、決意で固まったその眼を前にミッドナイトは止めることは出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥本当に、凄いなぁ‥‥‥かっちゃん‥‥‥‥」

 

 

 

 

限界まで力を絞り出した爆豪を見た緑谷は、心の底から想ったことがつい溢れてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

______さっきよりも気の出力が上がってる。

 

 

弱まるどころが、むしろ強くなってる。

 

 

限界を超えて、更に向こうへ。‥‥か

 

 

 

 

 

僕も‥‥‥‥負けてられない‥‥ッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワン・フォー・オール フルカウル!!!」

 

 

 

 

 

緑谷もまた、彼の輝きに追いつこうと自身の中にある力を絞り出す。

 

実の所、緑谷の身体も限界を迎えようとしていた

 

フルカウルの制限時間がダメージを受けることによって擦り減っていき、もうすぐ限界を迎えようとしていた

 

だが、緑谷は敢えて限界値を更に超えさせる

 

 

そうでなくては意味が無い。

 

 

今の幼馴染へ勝つ為には、それだけでは足りない

 

 

限界を超えなければ今のかっちゃんには勝てない

 

 

 

 

 

 

「『40%!!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

だから、限界を超えた姿で

 

 

僕は "もう一度" 君に挑戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「______ハッ‥‥‥良いのかよ?そンな無茶しちまってよォ‥‥ッ!」

 

 

 

 

「それは、お互い様でしょ。」

 

 

 

 

互いに少し笑みを浮かべた後、一気にボルテージを上げる。

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞッ!!デクッッ!!!」

 

「行くぞッ!!かっちゃんッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び爆破とプラズマの音が響き渡る。

 

だが、先程とは明確に規模が変化した

 

互いの気の高まりによる影響がステージ上だけでは収まらず、観客席にまで届いていた

 

 

 

 

 

「な、なにこれ!?これ、本当にあの二人の気ってやつなの‥!?規模が違い過ぎない!?」

 

 

「‥‥‥‥格が‥‥‥違う‥‥‥」

 

 

 

 

彼らの姿に驚愕するB組の者達

 

 

 

 

「いけええええええ!!!二人とも!!!全力でぶつかれー!!」

 

 

「どっち応援すればいいのかオイラわかんねえよ!」

 

 

「"どっちも"でしょ。‥‥!!」

 

 

 

 

 

彼ら二人を応援する者

 

 

 

 

 

「______やっちまえ爆豪!!」

 

 

 

 

 

少ない時間ながら、自身の弱さと向き合う機会を貰い、共に修業した者

 

 

 

 

 

「______行け、緑谷!!」

 

 

 

 

この体育祭を通して自身の夢に気付かされてくれた者

 

 

 

 

 

「爆豪少年‥‥‥緑谷少年‥‥‥‥」

 

 

 

「行け。勝己、出久。」

 

 

 

 

 

二人を見守る者達

 

 

 

 

 

それら全てを背景に、主人公達は決着を付けるべく構える

 

 

 

 

 

「超榴弾_________」

 

 

 

「デラウェア・デトロイト______」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、共に行こう。

 

 

 

 

 

更に 向こうへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「砲着弾ッッ!!!!!」

 

 

 

 

「スマッシュッッ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

互いに超近距離にまで距離を詰め、全力を衝突させる

その衝撃は会場全体を揺れ動かす程の威力であり、会場全体に衝撃波が舞う。

 

 

 

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥‥すっげ‥‥‥‥」

 

 

 

 

 

 

空を見上げれば雲は破れ、彼らの放った一撃が形となって残されていた。

 

 

 

 

 

 

 

『どっちが‥‥‥どっちが勝った!?』

 

 

『‥‥‥煙でなにも見えないな‥‥‥』

 

 

 

 

 

 

煙が散り、先に姿を現したのは爆豪の姿だ。

爆豪はプルプルと身体を震わせながら、目前にある何かを必死を見つめながら前へ身体を進ませようとしていた

 

 

 

 

 

 

 

「____________ま‥‥‥‥‥‥‥‥だ‥‥‥‥‥‥‥‥‥クッ‥‥‥‥‥‥ソ、、、が」

 

 

 

 

 

 

 

そう言い残すと共に爆豪はステージ上で仰向けで倒れ込む。

誰が見ても戦闘不能の状態。勝敗が付いたと誰もが思ったその時、煙がステージ全体を去る。

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥‥するとどうだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______彼の姿が見当たらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

『‥‥‥‥‥ま、まさか‥!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煙が会場全体から消え去ると、そこには場外まで吹き飛ばされた緑谷出久の姿がそこにはあった。

 

 

 

 

「___________負け、、た。」

 

 

 

 

「‥‥‥‥‥緑谷出久君、場外!!勝者_________」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『爆豪勝己君!!!!』

 

 

 

 




爆豪vs緑谷でした

今の彼らは原作オールマイトと同じかそれ以上かもしれませんね

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