悟空「次は、お前らの番だ。」   作:ぐぬぬです

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架空は現実となった。

その場に居る者達が突如として走り出す少年に驚きの声を上げる

 

 

 

「バカヤロー!!止まれ!!止まれ!!!」

 

「(なんで‥‥なんで飛び出したんだ僕は‥!?なんで!?)」

 

 

 

 

少年は、一度『あのヴィラン』に負けている。

有効打が無いことは本人が一番よく理解しているはずだ

 

 

 

無個性のはずなのに

 

 

 

なんの力も打算も無いはずなのに

 

 

 

 

「テメェ‥!!あん時のガキか!!」

 

 

 

「はッ‥ァ!?デク‥!?な、ンで!??」

 

 

 

「(___いや、理由なんて‥‥『理由なんて分かりきってる』!!)」

 

 

 

 

走り出した理由なんて一つしか存在しない。

 

 

 

 

目の前に居る、ヴィランに拘束された男の子を

 

 

 

ただ、『助けたい』という一心で走り出したのだ。

 

 

 

その走る背中は、まるで

 

 

 

______否。

 

 

 

 

その姿は正しく、『ヒーローだった』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、大丈夫!!」

 

 

 

少年は憧れのヒーローに近づく為に、

 

そしてその憧れのヒーローをも追い越す為に

 

拳を握り、あの人のように

オールマイトのように笑顔で言うんだ。

 

 

 

「『僕が来たッ!!!』」

 

 

 

「ヤッ‥‥メロッッ‥!!!」

 

 

 

「テメェ如きに何ができるってんだ!!コイツの個性でくたばれッ!!!」

 

 

 

 

_______もう、油断や慢心はしないッ!!

 

 

僕は身体全体の重心が拳に入るように構える

 

 

このヴィランの攻略法は、『オールマイト』が見せてくれたッ!

 

 

集中しろ。

 

 

身体全体に巡る力を自覚するんだ!!

 

 

 

ヘドロヴィランがかっちゃんの個性を使って攻撃をする前に

 

僕はヘドロヴィランに『全身全霊を込めた拳を叩き込む』

 

 

 

 

 

____SMASHッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

拳を叩き込むと、ヘドロヴィランの一部が弾け飛ぶ

 

 

その勢いでかっちゃんの拘束が外された

 

 

 

「なッ!?」

 

 

「ッッ!ゲホっ‥ゲホっ!!」

 

 

 

 

 

かっちゃんをすぐに回収するが、すぐにヘドロヴィランがこちらに向かってくる

 

 

 

 

「クソガキがァッッ!!今度はテメェを隠れミノにしてやるッッ!!」

 

 

 

 

「ク、、ソデクッッ!!逃げろっ!!」

 

 

 

 

 

「_____いいやッ‥逃げないっ!!」

 

 

 

 

 

さっきのは僕が求めてた一撃じゃない‥!!

 

 

もっと、身体の中にあるエネルギーを、『爆発』させるイメージだ!!!

 

 

 

 

もっと明確に自覚しろ‥‥!!

 

 

自身の『気を』!!

 

 

相手の『気を』!!!

 

 

 

 

緑谷出久の集中力が極限にまで高まる

 

 

そうして彼は『掴みかけた気の感覚を』

 

 

『完全に掌握する』

 

 

 

 

拳を再び強く握り、再びヘドロヴィランへと向かう

 

 

 

 

「僕は_____」

 

 

 

 

緑谷出久の右腕に『全身を巡っていた気』が集中する

 

 

 

 

「ヒーローにッ______」

 

 

 

 

「なるんだああああああああッッ!!!!!」

 

 

 

 

拳を炸裂させると、『水が弾ける』ような轟音が町中に響き回る。

 

 

 

それと共に町中にいた者達は歓声を上げた。

 

 

 

 

 

 

___人々は言った。

 

 

 

 

あの少年の姿は正しくヒーローのようだったと

 

 

 

まるで、『平和の象徴オールマイト』のようだったと_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、ヘドロヴィランはすぐに駆け付けたオールマイト率いるヒーロー達によって回収され無事に警察へと引き渡された

 

 

僕はヒーロー達に怒られると思い色々と覚悟してたんだけど、その考えとは裏腹にめちゃくちゃ謝られた。

 

 

 

「い、いや!そんな!むしろこっちこそごめんなさい!!ヒーローでもないのに飛び出しちゃって‥‥」

 

 

 

「‥それでも、あそこで走り出したのは君だけだった。

本来はヒーローである我々があーするべきだったんだ。

本当にすまない。」

 

 

 

 

警察には個性を使ったと勘違いされかけたり、無個性だと伝えても信じてくれなかったりと色々と大変だったけど

 

 

何事も無く僕は開放された

 

 

一緒に開放されたかっちゃんに声を掛けようかと思ったけど、そうする前にかっちゃんは帰って行っちゃった。

 

 

警察が言うには死ぬほどイラついてたみたい

 

 

 

 

「オッス!出久!」

 

 

「!悟空さん!」

 

 

 

 

 

警察署から開放されると悟空さんが僕を出迎えに来てくれていた

 

 

 

 

「出久、遠くから見てたぞ?スゲえじゃねえか!!」

 

 

「は、はい!!気の感覚をしっかり掴めました!!」

 

 

「やるじゃねえか!最初の頃とは比べもんならねえくらいに強くなったなあ〜!!」

 

 

 

「はい‥‥‥!!でも、元はといえばかっちゃんが襲われたのは僕のせいかもしれないし‥‥色々と謝っておかないと」

 

 

 

かっちゃんにも色々と謝罪とか言っておかないとなと考えていると

 

 

 

 

 

「私が来た!!」

 

 

「あ、え!?お、オールマイト!?取材陣に取り囲まれてませんでしたか!?」

 

 

「お〜、このおっちゃんが例の」

 

 

オールマイトが突如として目の前に現れた

悟空さんも実物は初めて見るようだった

 

 

 

「抜けるくらいワケないさ!何故なら私は、オールマイトだからね!!」

 

 

 

悟空さんと僕は不思議そうにオールマイトを見つめる

 

 

 

 

「え、えっと‥‥それじゃあ何か忘れ物とか‥?」

 

 

 

「‥‥少年。

私の提案を聞いてくれないか?」

 

 

 

「え‥?」

 

 

 

 

「無個性である君は、あの場を言葉通りの意味で自身の力のみで解決してみせた。

その背中に、その姿に、私は魅了されたよ。」

 

 

 

オールマイトから直々にそう言ってくれるだけで僕は目頭が熱くなるのを感じる。

 

 

 

 

「あの場で、あの瞬間、君は誰よりもヒーローになってみせた!!」

 

 

 

 

「約束通り、『ヒーロー同士で』会えて光栄に思うよ!少年!!」

 

 

 

 

 

お母さんの言葉が蘇る。

 

 

 

『ごめんね。

 出久、ごめんね。』

 

 

 

 

違うんだ。

 

 

違うんだよ母さん。

 

 

 

僕が欲しかった言葉は‥‥そうじゃないんだ。

 

 

 

 

 

「君は、『私をも超える最高のヒーローになれる』!」

 

 

 

 

___胸の奥から感情が湧き上がってくる

 

僕は思わず膝を付いてしまった。

 

涙も溢れてくる____

 

 

 

 

 

 

「出久」

 

 

 

 

 

悟空さんの言葉で顔を上げる。

 

涙とかでグチャグチャになってる顔を拭いてくれた後に、悟空さんは優しく頭を撫でてくれた。

 

 

 

「その力も、ヒーローになれたのも、全部、全部お前が頑張ってきたからだ。

言っただろ?ヒーローになれるかはオメェ次第だって」

 

 

 

______よく頑張ったな。出久。




現在の緑谷出久戦闘力 約100
現在のオールマイトフルパワー戦闘力 約800
ヘドロヴィラン 戦闘力 約50
気の習得によって飛躍的に戦闘力が上がった出久君でした
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