今日中に3話目無理かなぁ……
謎の青年から、忠告を受けた日の帰り道。
久遠は、青年から言われた言葉を反芻していた。
(あいつ、力を使うなって言ってたよな。
確かに、こんな力持ってるやつ、他に見た事ねぇ。でも、そんなに危ないもんかよ、あれ。)
(それに、いつ使ったかなんて分かるもんか?熱心なストーカじゃあるまいし。
あと、気になることもある。昼休み、あいつは会った時も消えた時も突然だった。しかも、周りの生徒はずっといたっぽいし……あいつも俺みたいに変な能力持ってる可能性があるんだよなぁ………)
「………はぁ。考えてても分かんねえな。
ここはあいつの忠告通り、力はなるべく使わない方針で………「うわぁぁぁぁぁぁん!!!」……なんだ?」
今の状況に結論をつけようと思った久遠だが、そこに子供の泣き声が聞こえ、とりあえず声が聞こえた方へ向かうことにした。
向かった先は公園で、泣いている子供が7.8mはある木を見上げていた。
「……木の枝の先に風船が絡まっちまって取れないと。なんともベタな状況だよ。」
「うえぇぇぇぇぇぇん!」
「あぁもう泣くな!風船の所までめちゃくちゃ高いしあれは取れねえよ!ただの風船だろ?また新しいの親に買ってもらえ!」
「うぅっ、グスッ………あの風船がいい!あの風船じゃなきゃ嫌だ!」
(……はぁ、なんであんな風船ひとつに拘るんだよ。
…………でもまぁ、ガキのちっちゃな願い叶えてやるだけなら、アレ、使ってもいいよな?うん、使っていいに決まってる!)
泣き続けている子供に情が湧いたのか、久遠は能力を使い、風船が絡まってる枝までジャンプし、その枝をポッキリと折った。
「──よっと。ほらガキ、風船だ。もう離すなよ?」
「……えぇ!?ありがとうお兄さん!でも、なんであんなに跳べるの?お兄さんってテレビのヒーローなの?」
「ん〜まぁ、そんなところだ。そろそろ暗くなるし、気をつけて帰れよ〜。」
「………うん!ありがとうお兄さん!じゃあねー!」
そういうと子供は、足早に家へと帰っていった。
(あのガキ、泣き止むの一瞬だったな……まぁあの歳ならものに釣られるのはどこも一緒か。
……まぁ笑顔なら、それに越したことはねえよな!)
「っぱ、いいことすると気分がいいなぁ!
──てかもう5時半か、壮馬待たせるのもあれだし、さっさと帰るか──
「
「!!!ッッッてめぇは!」
「よぉ、約束破りの能無し。改めて自己紹介といこうか。」
「俺の名前は
「覚悟しろ、平宮 久遠。悪いが俺は、ガチでエグいぜ?」
次回「隠影」
▶次回タイトル、修正しました。◀