「俺の名前は
「覚悟しろ、平宮 久遠。俺は、ガチでエグいぜ?」
「……ちょ、ちょっと待てよ!叶って言ったか?
もしかしてさっきのガキ助けた時の見てたのか?だとしたらお前もわかるだろ?あのガキ、泣いてたんだ。泣いてるガキ見捨てられっかよ?」
「そんなモブガキの事情なんざ知らねぇよ。今あるのはお前が
それにな、ただ泣き止ますだけなら、必死に木よじ登って風船のとこまで行けばいいじゃねえか。
お前、自分の異能に依存しちゃあいねえか?」
「………依存……だと………?」
「無意識かよ、こりゃあ重症だな……
まぁ安心しろ。別にお前のことを取って食おうってわけじゃねえ。」
「………箱庭って言ったな。箱庭ってどこだよ。お前は一体何をしようとしてる!」
「喚くな雑魚ベイビー。抵抗しないなら……
楽に終わるだろうよ!」
そういうと同時に、
叶の姿が、消えた。
「………は?あいつどこ………に…………………ん?アレ、俺なんでまだ公園にいるんだ?ガキ帰らせて、それで………まぁいいか!さっさと帰って飯の準備───」
久遠は
「──ぐぁぁっ!」
突然、腹部に衝撃を受け、そのまま吹き飛んでしまった。
「……な、なん…だ、一体……!
………はぁ、はぁ。今、誰かに思いっきり蹴られたような────ガッ!!」
痛みに悶える久遠だが、間髪入れないように、次は頬を殴られたかのような衝撃が久遠を襲った。
「クソ………グッ、何だか、分かんねえけど………ここにいんのは、やべえ……!
とにかく、家に帰んねえと……!」
何かからの攻撃に危険を感じた久遠は、能力を惜しみなく使い、家へと全力へ向かった。
「……逃げやがったか、クソ。手間増やしやがって。
だがよ、なんの準備もなしに襲ってるわけねえだろうが。どこに住んでるかなんて把握済みだ。」
「逃がさねえぜ、平宮 久遠。俺の
「………ハァ、ハア。
とりあえず、ここなら安心だろう。
にしても、虚空に殴られた感じだったけど、あれなんだったんだ?透明人間?俺はオカルトなんざ信じたくはねえぞ……
「あ、お兄ちゃんおかえり〜。って、なんか疲れてそうな感じだね。どうしたの?珍しいけど。」
「あぁ、おかえり壮馬。それが、帰り道に透明人間にボコボコに殴られたんだよ!」
「透明人間……?お兄ちゃん、ついに頭おかしくなっちゃった?」
──まぁ、信じるわけないわな。俺だってまだ半信半疑だし。俺の幻覚だったのか?にしては痛みが妙にリアルだが………
「ま、いいか。俺部屋で着替えてくるわ。飯の準備はその後な。」
「えぇ〜、もうお腹ぺこぺこなんだけど〜。早くしてね〜。」
「はいはい、いい子に待っとけ。」
それにしても、今日は不思議な1日だったな。
人助けしたり、超常現象にあったり。
……人生生きてたらこんな日もある、のかァ……?
「──っうし。まぁ今は切り替えて飯だな。
おーい、壮馬!今日の夜何食べたい〜?」
……あれ、返事ないな。聞こえてないのか?
結構大声で言ったつもりだったんだが……
「おい壮馬!聞こえてるかぁ〜!
………は?」
部屋を出て壮馬の様子を見に行くと、そこには
意識を失い倒れている壮馬と、見知らぬ男がいた。
「よお、待ちくたびれたぜ。着替え凝るタイプか?」
次回「平宮 久遠という男」