ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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【マフィア】

 

 

 

 

 

 ※【ピエトロside】

 

 

「いやあ、おかげさまで滞りなくイベントを終えられましたわ。感謝しますわよ」

「こちらにも益のある話だったからねえ。いやいや、上手く転がったものだよ」

「どうせまたああいう輩は湧いて出るんでしょうけどね。ま、仕事があるには良いことだと思っておくわ」

 

 イベントが終わった後、アタシは異世界対策機構のショウジョウさんとGS代表ちゃんとWebで話をしている。アタシが企画したイベントを無事成功させるために、彼らを巻き込んだんだけど、ただお願いしただけじゃ彼らは動かない。だから利益を盛り込んで協力を仰いだってわけ。

 その利益とは、新興のクランであるネクスティスの戦力を測ることと、彼らに目を付けた不穏な勢力の先鋒を潰すこと。異世界対策機構にとってもGSにとっても必要なことだから、快く協力してくれたわ。え? 代表ちゃんには挑発した? 何のことかしら。

 

「それでどう? ネクスティスはお眼鏡にかなった?」

 

 アタシは二人に問うた。

 

GS(うち)の上層部は取り込めないかって考えてるみたい。正直難しいと思うけど」

「ですねえ。異世界対策機構(うち)も似たような物ですが、どちらかと言えば協力関係を構築できないかと模索しているようで」

 

 やっぱり上の方は目を付けたみたいね。最低でも上位テック使いと互角。状況によってはそれをも上回る能力を見せつけたんだもの。将来性も考えれば、喉から手が出るほど欲しいと思うわ。しがらみさえなければ。

 GSも異世界対策機構も、ダンジョンやテック使いに対して有効であれば、ネクスティスの技術を欲しがるでしょうね。ただ、それに反感を覚える派閥は当然存在するでしょうし、ネクスティスのバックはそもそもダンジョン周辺の現状を良しとしない方針が大半を占めてる。取り込むのも協力関係を築くのも苦労するわね絶対。それはもうアタシの領分じゃないから頑張ってくださいとしか言えないけど。

 

「お役に立てたのなら重畳。……ま、うちとしてもシマと商売荒らすような連中を一網打尽にできたってのは、ありがたいしね」

 

 今回のイベントは、アタシの趣味ってだけじゃない。新しい商売の開拓と、邪魔者の排除という目的があった。主に賭け事や風俗、娯楽産業をシノギにしてる777マフィア(うち)だけど、他の勢力との諍いは当然ある。特に最近はダンジョン周りの騒動が増えて、怪しい連中もうろちょろしてるしね。一度大掃除をする必要があった。

 とは言っても、うちの戦力だけだったら相当の損失が出ていたことでしょうね。で、弱まった所を他の勢力に喰われる、なんてこともあり得た。だからGSと異世界対策機構を巻き込む策を講じたってわけ。

 今回のイベントは、新たな商売のテストケースであると同時に、虎視眈々とうちのシノギを狙う連中に対する罠でもあったというわけよ。ついでにネクスティスの実力を測ったり、彼らを狙う勢力を牽制したりしてもらったってこと。

 商売としてもいい稼ぎになったし、上手く行って何よりだわ。 

 その上で。

 

「ともかく()()()()()、なんかあったらよろしく頼むことになると思うわ」

「そうだねぇ、お互い持ちつ持たれつ、てことで」

「ご要望通りに。これからもよろしくお願いいたします」

 

 茶目っ気を込めて頭を下げる。これでうちはGS、異世界対策機構との協力関係を成したことになる。それは他の勢力に対してアドバンテージを得たと言うこと。生き馬の目を抜く封印都市で、それがどれだけの力になるかは言うまでも無い。

 

 アタシら反社や裏社会の人間は、()()()()()()()()()()()()()()。ダンジョンショックから立ち直る最中、苛烈さを増したこの国は反社や裏社会の存在をこの街に追い込み封じた。この街で好き勝手できるのと引き換えに、外では徹底的に排除されていく。当局だけじゃなく、民間人からもショットガンぶち込まれて追い立てられる有様。最早ヤクザ者に人権はなくなったも同然。全国が修羅の国と化したような物ね。

 ともかくこの街の外でアタシたちのようなヤクザ者が活動するのは難しくなり、封印都市で生きていくことを余儀なくされる。つまりそれは数多の畜生外道が集うことを意味し、壮絶なパイの取り合い――抗争を生む結果となったわけ。

 アタシは別にこの街の裏社会で天辺に立ちたいわけじゃない。ただ降りかかる火の粉を払うにはそれ相応の力が必要だと痛感している。だからGSや異世界対策機構と協力関係を構築することを躊躇しない。下手をすればそこらのヤクザよりもヤバく、背中から銃を突きつけられるような物だと分かっていても、だ。

 

 ……それはそれとして、今回のイベント結構受けが良かったわね。うん、もっと軽めで頻繁に開催できるようなイベント考えようかしら。色々面白くなってきたわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※キャラ紹介

 【ピエトロ・イケハタ】

 

 

 漢字を使うと【ピエトロ・池畑】。愛称はピーター。もうこれで誰をモデルにしているのか丸わかりである。

 

 見た目まんまのオネエ。しかしただのオネエではなく【777マフィア】というヤクザ組織の頭を張っている人物で、自身も上位のテック使い。

 おもしろおかしいオネエキャラだが、同時に計算高いインテリヤクザ。封印都市の中で飄々と立ち回り、その勢力を維持してきた。

 

 元々ヤクザ関連の生まれで、追い立てられるように封印都市へと逃げ込んだ。自身や反社組織の現状を正確に認識し、生き延びる手段を模索しだしたところでテック使いの才能に覚醒。その力を利用して組織を立ち上げ、その頭になった。

 組織のシノギは主に賭博や風俗などの娯楽関係などで、覚醒剤の取引や詐欺などは行わない。これは彼らが意外に善人……だからではなく、余計なしがらみや敵を作らないため。もちろん抗争や暗闘などやることはやる。

 

 なお彼を筆頭に、777マフィアの構成員はほとんどがオネエかオカマかゲイかアニキだが、これはピエトロが人を集めたらこういうのしか寄ってこなかったためである。類は友を呼ぶの典型。多様性に配慮したヤクザである。

 

 外観のイメージは当然タレントの【池畑 慎之介】氏。某悪魔の女医さんを演じていたときのイメージ。

 あと忘れてたけどイメージソングは矢島美容室で【ニホンノミカタ】。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




典型的強キャラなオネエ。
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