ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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その頃某所では、的な話


【部下】

 

 

 

 

 

 ※another side

 

 GS本部。今日も今日とてエリーターズの隊員たちは職務に勤しんでいた。

 

「あ”~、机仕事が終わらねっす……」

 

 パソコンをカチャカチャやってるショートカットの女性――ライト2が、だらけた声を上げた。

 

「普段から少しずつやっておかないから、そんなことになんのよ【フタバ】。今月の報告書上がってないの、あんただけよ?」

「こういうの苦手なんすよ【イチノセ】さん。……って【ミツキ】、あんたも終わってるんすか!? いつの間に!?」

 

 呆れたように言う髪をアップにした女性――ライト1(イチノセ)に応えるライト2(フタバ)であったが、本人的には驚愕の事実に気づいて、ツインテールの女性――ライト3(ミツキ)に向かって声を張り上げた。

 言われた方はきょとんとした顔を見せて返す。

 

「普通に1日あったことを書いて纏めて提出するだけですから、すぐですよ?」

「それが難しいんじゃねえすか。1日でどんだけのことがあると」

「? 外回りして銃撃戦があったとか、銃撃戦があるから出張ったとか、机仕事してるとか、そんなのばっかりじゃないですか。時間変えたらコピペでもいいくらいですよ?」

「そうよねえ。大体1週間サイクルで同じ事起こってんだから。でかいのも大体1ヶ月サイクルだし。細部ちょこちょこ変えればバレないわよ」

「それでいいんすか!?」

「「そんなもん(です)よ」」

「真面目に報告書作ってた自分って……」

 

 がっかりと落ち込むライト2。組織の腐敗の一片を見たような気分だった。まあGSはそもそも真っ当な組織とは言いがたいが。

 

「……ってことはアレすか。隊長も提出終わってるんすか」

「当然じゃない。そもそも私らの行動デバイス(サングラス)通して記録されてんだから、最低限のことが分かりゃ良いのよ報告書なんて」

「隊長はわりと筆まめっぽいですけどね。日常の報告書だけじゃなく色々な物書く必要があるからだと思うですけど」

「それでいて休みはちゃんと取るんすから、要領良いんすよねきっと……」

 

 自分が不真面目な方なのは自覚していたが、なんか納得いかないとライト2は思った。

 

「そういや隊長って休み何してんすかね」

「ん? たしか寝てるか家事してるか射撃場行って銃撃ったりタクトレ(タクティカルトレーニング)してるか、って言ってたわね」

「それ普段とあまり変わらないんじゃ? 何が楽しくて人生やってるんすかあの人」

「銃撃ってタクトレしたりするのが楽しいんじゃないですか?」

「……殺伐としてるっすねえ」

「この町に適応しまくってるとも言うわね。まあ私たちも人に言えた義理じゃないけど」

 

 ライト1が肩をすくめる。こんな稼業やってる時点で五十歩百歩の同じ穴の狢だ。人のことはあまりどうこう言えた義理じゃないと、彼女は思っている。

 

「あんな人だけど、感謝しときなさいよ。あの人のおかげで私たち五体満足だって面があるんだから」

「どういうことすか? むしろ地獄の訓練で五体が砕けそうなんすけど」

 

 訝しげな視線を向けるライト2に、ライト1は説明してやる。

 

「あの人が隊長になってから、GSの実行部隊で()()()()()()()()()()のよ。怪我人はしょっちゅうだけど、再起不能な負傷もない。……彼が隊長になる前なんて、酷い物だったらしいわ」

「へ? そうなんすか?」

「現場のたたき上げって聞いてたですけど、すごい経験積んできた結果とかですか?」

 

 ライト3も話に乗ってきたようだ。

 

「最初の頃、10年くらい前は一人で前線に突っ込んで全滅させるって手段で被害を少なくしてたみたいだけど、なんか代表と色々あってから隊長に抜擢されて、全体の戦力を底上げしてリスクを減らすって方針になったみたいね。普段の訓練が厳しいのはその一環よ」

「それ、基本は昔と変わってなくないっすか?」

「まあ前線に突っ込むのは変わらないけれど、どっちかと言えば自分に注意を引きつけて、味方に敵を排除させるって戦術ね。……味方が手を出す前に全滅させてることも多々あるけど」

「本質的には一緒ってことですね。クラハムさんはそこらあたりが気に入ったんですかね」

「あの人も普通におかしいから、シナジー感じたのかもね。……考えてみれば、狙い目ではあるのよ隊長。管理職だから給料も良いし」

「基本高性能すっからねえ。現場も机仕事もそつなくこなしてるし。家事とか自分でできるってのはポイント高いっすよ」

「厳しいけれど、気遣いもしてくれるんですよね。格闘以外の訓練で暴力は振るわないですし、後のケアもさりげなくしてくれるですし、ごはんおごってくれるですし」

 

 言ってから3人は沈黙する。ややあって。

 

「「「ない(わ(っす(です)」」」

 

 同じ結論が出た。上司としてはアリでも、人生のパートナーとしては御免被る。3人の考えはシンクロしていた。まあ当然の結論だろう。

 

「安らぎがない」

「全く同感っすね」

「右に同じくです」

「なんかあっちゃあ騒ぎに巻き込まれるし、やもすれば自ら首突っ込むし。命がいくつあっても足りないわ」

「言えてる言えてる」

「下手すると今回の休みだって何かに巻き込まれてるですよ」

「「あり得る(わ(っす)ね」」

 

 うんうんと頷く3人。この時はまだ冗談であった。

 なおホントに騒動に巻き込まれているという連絡が来るまであと5分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人物紹介

 ライト1、2、3

 

 GSエリーターズライト分隊のメンバー。そろそろキャラが立ってきそうなので紹介。

 現場に出てるときはコールサイン呼びだが、後方やプライベートでは本名で呼び合っている模様。

 

 ライト1、イチノセ

 ライト分隊のリーダー格。多分一番の年長者。真面目なように見えるが結構いい性格をしている模様。接近戦担当。スタイルは良い。

 外観のモデルは漫画鋼の錬金術師の【リザ・ホークアイ】。隊長に恋愛感情とかはこれっぽっちもない。

 

 ライト2、フタバ

 ライト分隊メンバー。オールラウンダーで実は分隊で一番戦闘力が高い。なぜかウザい後輩系口調で喋る。ちゃらんぽらんに見えてやっぱりちゃらんぽらん。きょぬー。

 外観のモデルは漫画宇崎ちゃんは遊びたいから【宇崎 花】。隊長に恋愛感情とか無理っす。

 

 ライト3、ミツキ

 ライト分隊メンバー。ショットガナーでソードオフをこなよく愛する。語尾あたりに「です」をつけるのが癖。幼げに見えてわりとしっかりしてるというかちゃっかりしてる。それなりにある。

 外観のモデルは漫画鬼滅の刃から【神崎 アオイ】。隊長に恋愛感情? は? 死なしますですよ?

 

 イメージソングは、エリーターズ纏めて【西部警察パート1テーマ】。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




書いてるうちにキャラが固まってきた人たち。
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