ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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【ボスキャラども】

 

 

 

 

 

 封印都市の()()()()にある、外資系ホテルの最上階。

 ロイヤルスイート。広々としたエリアの一角にあるバスルーム。そこから鼻歌を奏でながら出てくる人物がいる。

 無造作にバスタオルを巻き付けた姿のその人物は、長い髪をタオルでガシガシと乱暴に拭きながら、備え付けの冷蔵庫を開け、缶ビールを取り出した。

 プルタブを開け、一気に呷り、飲み干す。そうしてからその人物は、くはぁ~っと声を出した。

 

「たまらんなぁ。風呂上がりの一杯に勝る物はない」

 

 カントウ・メガ。バスタオルだけのしどけない様相であるが、なぜだろう、色気という物を感じない。つーかおっさんくさい。

 そんな彼女に声をかける者がいる。

 

「上機嫌だねぇ。()()()()()、手応えがあったのかな?」

 

 言いながら現れたのは、一人の女性。美人の範疇ではあるが、その様相はどこにでもいるような雰囲気で、街中で出会いすれ違っても一瞬で記憶から消える、そんな感じの人物だ。

 その女性はふんわりと笑いながら、話を続けた。

 

「満足して貰ったのであれば重畳。組織を平らげたかいがあったというものさ」

「なかなか活きの良いのを何人か飼っていたからな。満腹とはいかないが、腹八分目くらいにはなった」

「ふふん、だったら次も楽しんでもらえそうだねぇ」

「ほう、いよいよ()()()()()()()()ってことか」

「ああ。()()()()()()()。そのためにしばらくこの国を離れる事になるねぇ」

 

 ふんわりした様相に似合わない、物騒なことを口にする女性。そも口調が何か噛み合っていない。どこか全体的に違和感があった。

 何も気にした様子がないメガは、ふん、と鼻を鳴らす。

 

「あの転送装置とやらで、一気に移動できれば楽なんだがな」

「それができれば苦労しないんだけどねぇ」

 

 女性はメガの言葉に対し、その通りだと言いたげであった。

 

「やはりどう弄っても、()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()みたいだよ。転送できる距離も精々が2㎞かそこら。まあこれは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()から、仕方の無いことなんだけど」

「それはワタシたちじゃあ肩代わりできないのか?」

「流石に干からびちゃうよ。あの装置が必要とするエネルギーは桁違いだからねぇ。ダンジョンから離れたところで使えないのもそれが理由だし」

 

 ただまあ、そう続けて女性はにこりと笑う。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()。それ用と割り切れば、悪い話でもないさ」

「お前にとっちゃあそうなんだろうな。ワタシとしては、ダンジョンの中にはあまり興味が無い」

 

 言いながら、メガは再び冷蔵庫からビールを取り出した。

 

「来訪者はつまらん。ただの獣だ。ワタシはそれより来訪者を駆逐する探索者の方が、その探索者を手玉に取るGS隊長の方が、何倍も食いでがあると思っている」

 

 言ってプルタブを開け、ビールを呷る。

 

「お前の言葉を信じたから、手を引いたんだ。……本当に、()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()んだろうな?」

 

 その問いに、女性は笑顔のまま。

 

「なる。()()()()()()ね。そして封印都市(ここ)の連中は、総じてしぶとい。()()()()()()()を糧とするはずさ」

「ふん、ワタシとしては都合が良いが、何を企んでいる? 敵を鍛えてやってるようなモンじゃないか」

「我々が帰ってくるまでに、滅んでしまったら困るんだよねぇ。凌ぎきるくらいの強さは得ておいて欲しいのさ。それに最終的には、君が全部平らげてくれるんだろう?」

「言ってくれる」

 

 メガは苦笑し、再びビールを口にする。

 

「では、それを楽しみに香港へ向かうとするか。……出発は?」

「明後日。貨物船に潜り込むから、乗り心地は悪いよ。今のうちにこの部屋を堪能しておくと良い」

「なに、そろそろ飽きてきたところだ。荒波に揺られるの一興」

 

 そう笑って、メガは残りのビールを干した。

 

 こうして彼女らはしばらくこの国から姿を消すことになる。

 彼女らが帰還するその時から、封印都市は大きく揺り動かされる――

 のかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※キャラ紹介

 【カントウ・メガ】

 

 

 漢字で書くと【神到 瑪芽】。神に到る、百万(メガ)、から。

 満を持して……はいないけど現れたボスキャラの一人。

 

 日本拳法を源流とした古武術を伝える道場の生まれで、天性の才を持つ上にテックに目覚め、将来を有望視されていた。が、その性格は好戦的かつ凶暴であり、身内と一部の人間からは危険視され、その力を抑えるよう圧力をかけられていた。

 鬱屈を貯めまくった彼女は、ついに専門学校卒業寸前で爆発。止めようとした周囲の人間を叩きのめして出奔し、裏社会に潜った。その後紆余曲折を経てある勢力に属し、封印都市に赴く。

 

 一見豪放磊落でさっぱりした性格に感じられ、見た目も良いため実情を知らない人間には人気があり憧れの目を向けられていた。だがその実態はメスゴジラ。ともかく強いヤツと戦いたくてたまらない系女子。もちろんチューおじに目を付けて殴りかかった。

 良いところで引き上げたが、どうやら彼女たちの勢力は何やらやらかそうとしている様子。多分話が進むごとにちょこちょこちょっかいをかけに来る。

 

 使用するテックは不明だが、チューおじは彼女に人間とは思えないような気配を感じている。ボスキャラなので普通のテックではなかろうと推測されるが、どんなものか筆者が考えているかは定かではない。

 

 

 キャラのモデルはゲーム【真剣で私に恋をしなさい!】の【川神 百代】。彼女がもっと欲望に忠実で闇堕ちしたらというのがコンセプト。美人だしスタイルも良いし普段からしどけない格好をしているが、色気という物があまり感じられない。覇気ばりばりなんじゃなかろうか。

 イメージBGMはゲーム【餓狼伝説】より【ギースにしょうゆ】。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 匂わすだけ匂わしているが、もちろん筆者は何も考えていない。
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