ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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明日から怒濤の忘年会とか帰省とかあるので、とりあえずこれだけ投稿。


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「で、我々が到着したときには全部片づいていたと」

「自分机仕事残ってたんすよ~」

「ってかなんで隊長休日なのに仕事してるですか」

「不可抗力だよ全部。……いやライト2お前は自業自得だ」

 

 応援に呼んだ3人が到着したときには、すでに大方片付いていた。襲撃者たちの亡骸と、スクラップになったパワードスーツがGSの調査部署に回収されていく。今回はちょいと調べて貰いたいことが多いので、わざわざ呼びつけたのだ。

 

「たいちょーさん、ありがとうございました。休日中なのにごめんなさい」

 

 お嬢がぺこんと頭を下げる。あの後なんかこう微妙な空気になったが、滞りなく殲滅は成った。あれ以降の増援はなく、現場はこれで終わったようだ。

 

「重装強化歩兵が虎の子だったようですねえ。……しかし、裏が分からなければまた同じ事が起こるかも知れませんよ」

 

 ライト1が忠告するかのように言う。確かに彼女ら(ホープブリゲイド)だけならそういう心配もしなければいけないだろうが。

 

「そのへんはあの()()()がなんとかしてるんだろ。多分クワイエットレディースあたりに依頼してな」

 

 ホープブリゲイドが所属する組織、【異世界(アウターユニバース)対策(・カウンター)機構(・オーガニゼイション)】。その日本支部長はかなりのやり手だ。今回お嬢の行動を許可したのも、あの支部長(狸親父)に違いない。

 ちなみに今話題に出てきたクワイエットレディースとは、所謂ニンジャ集団だ。忍者ではない、ニンジャと言うところがミソな。

 

「……全部、分かっちゃってる感じですか」

 

 居心地悪そうに縮こまるお嬢。聡い子だ、俺が感付いてると理解してるか。

 だから俺はにやりと笑って言ってやる。

 

「この町の歩き方ってのが、分かってきたじゃないか」

 

 その台詞にお嬢は目を丸くしてから、普段のようにほにゃりとした笑顔を見せた。

 

「最初のガイドさんが、良かったですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホープブリゲイドから簡単に事情を聞いて解放し、俺達もGS本部へと帰還する。

 

「結局休日出勤だよ。残業代は出ないだろうな」

 

 装甲車の中で苦笑しつつ言う俺。騒動を起こしちまったんだから仕方がないんだがね。

 

「不幸でしたねえ。たまたま巻き込まれるなんて」

 

 装甲車を転がしているライト1がからかうように言う。俺はそれに応えた。

 

「たまたまじゃない」

「「「は?」」」

 

 3人が間の抜けた声を上げる。俺はくく、と笑い声を漏らした。

 

「あわよくば、ってレベルだろうが狙ってやったのさ。()()()()()()()()()()

「え!? じゃあ、わざと隊長の出先に現れたって事です!? あの子!?」

 

 そう言うことだ。俺の休日は大体パターン化してるからな。ちょっとヤマ張ってりゃ偶然装うことは難しくない。襲撃のタイミングは偶然だろうが。

 

「なんでわざわざ? 普通に頼めばこっちも仕事として対処できるっすよね?」

 

 むう、と考え込みながら言うライト2。まあそう言うわけにもいかんのさ。

 

「俺らが仕事として動くとなると、お嬢を狙ってた連中も警戒するだろうよ。それに相手は異世界対策機構(国際組織)にちょっかい出そうとする連中だ。そのバックが何をしでかすか」

 

 あ、とライト1が声を上げた。

 

GS(うち)()()()()()()()、ということですか」

「そういうこった。もちろん代表はそんなもんに屈しないだろうが、関係機関はそうじゃないし、でかい組織にゃ必ずろくでなしが混ざってる。足を引っ張りに来ることは間違いない」

 

 そもそもGSの創設理由は正義や大義と言ったものではなく、もっとろくでもない物だ。自ずとそれに関わる者は色々裏があるし、金で動く奴などどこにでもいる。ましてや国際組織の人間をかっさらおうなんて考える連中のバックだ。倫理観なんてあろうはずもなかった。

 

「休暇中に偶然って形なら、そう言った輩が根回しする暇もないだろうさ。狸親父の入れ知恵もあったんだろうが、諸々含めて考えてたってんなら見事なもんじゃないか」

 

 俺がこの事実に気づいてた、ってのはお嬢も理解の上。上手いこと利用された形だが、貸し一つと言ったところか。それを忘れるような人間じゃない。

 

「……前から思っていたんですけれど、隊長あの子に甘くありません?」

 

 ライト1が言う。それに応えた。

 

「この町の歩き方を一番最初に教えたのは俺だ。文句は言えんよ」

 

 彼女が初めて訪れたとき、偶然戦闘に巻き込んだのは俺の方だった。異世界対策機構に招聘されたという彼女を護衛がてら「利用できるものは何でも利用しろ」とか「逃げも隠れも嘘をつくことも躊躇うな」とか軽くレクチャーしてやったのだ。彼女はそれを忠実に守っているに過ぎない。

 

 それに、この世界にストーリーがあるとするならば。

 いや、そうでなかったとしても。

 

「……多分あの子が世界の中心に一番近いところにいるからな。贔屓もするさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え? ロリコン?」

「推し活ってヤツすかね」

「オタ芸とかするです?」

「そういう意味じゃないわどあほうども」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ひょっとしたらこれが今年最後の投稿になるかもです。

皆様誠にありがとうございました。良いお年を。
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