ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~ 作:捻れ骨子
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『撃て! 撃ちまくれ!』
『速い! 当たらねえぞ!』
『弾幕を張るんだよ! 狙って当たるもんか!』
『模擬弾なんかでどうしろってんだよ!』
『今
『実弾でも当たんなきゃ意味ないけどなー』
『馬鹿野郎絶望的な事実言って萎えさせんじゃねえ!』
修羅場である。
米国教導第二陣。遠路はるばる日本を訪れた彼らは、早速窮地に追い込まれていた。
ただし。
「つーかふざけんなよあのポンコツどもがぁ!!」
うちの支給品のM4系マガジンが満載されたコンテナを担いで走りつつ、俺は吠える。
「あああああああああああ! このイベントくらいは思い出しておきたかったあああああ!!(小声)」
半泣きになりながらマガジンと銃を米兵達に放り投げて配るトザマ。
米兵達が使用しているアサルトユニットAAU11。訓練のため模擬弾を使用していたが、当然ながらまともな戦闘は出来ない。実弾は米軍が借り受けた倉庫の中だし、弾薬もGSが使用している物とは互換性がなかった。だからうちの予備であるM4系列の銃器を運び出し、手分けして配って回っているわけだ。
にしても。
「
訓練場のあちこちに突然生じる氷柱。体勢を立て直したところで鉄砲水に押し流される米兵……と巻き込まれるエリーターズメンバー。どこからともなく響いている高笑い。死者こそ出ていないが、一方的な蹂躙だ。しかも今回の米兵達は編成されてからある程度対テック戦闘の経験もこなしており、以前の連中より練度は上だった。それがこうも弄ばれるとは。
……いや大佐とか普通に出来る人間はいるけど。
ともかく反撃のきっかけを掴まなければならない。幸いと言って良いかどうか微妙だが、相手は明確な目標もなく暴れ回っているだけだ。チャンスはある、と思いたい。
「実弾だからどうかなる、ってモンじゃないだろうが……っと、エリーターズリーダーだ、首尾は?」
通信が入る。本部のオペレーターだ。あることを頼んでいたのだが。
「ダメです、
「肝心なときにあのねーちゃんはよぉ」
こう言うバカ騒ぎの時は真っ先に首突っ込んで来そうな大佐達スペシャルズなんだが、よりにもよって今日は全員非番だったりする。ゲーム的なご都合主義なのかも知れんが、肝心なときにと歯噛みもするわ。
「その代わりと言ってはなんですけど、テンドウ女史とは連絡が取れました。いまこちらに向かっています」
「やっとか、あれの責任取ってもらわにゃ……っとぉ!」
いきなり氷塊がこっちに向かって飛んでくる。流れ弾かそれともこっちを狙ったのか。
コンテナを放り投げて地面に転がり回避。周囲の人間も慌てて身を伏せる。頭上を通り越した氷塊はものすごい速度で瓦礫に叩き込まれ、轟音と爆煙を生み出した。
「トザマ! 生きてるかぁ!?」
「まだ足は生えてます! この先の保証はありませんけど!」
ブラックジョークを言う余裕はあるようだ。俺たちは身を起こそうとして――
再び飛んできた
頭から瓦礫にぶっ刺さり、びくんびくんしてるヒーローコスの女だった。そういや訓練に参加してたな。
「……よし先を急ぐぞ」
「助けないんですか?」
「どうせアレは指示を聞かん。それに相性悪いから一方的に伸されたんだろう。役に立つとは思えん」
あのヒーローもどきに比べたら、猫の手の方がまだ役に立つかも知れん。仮想敵としてはそこそこなんだが今の状況ではな。
ともかくさっさと武器の配布を終え、体勢を立て直さないと。そう思ったところで。
「はぁーっはっはっはっは!!」
ひときわ大きく高笑いが響く。
見ればそこそ高い廃ビルの上、日光を背に格好付けて佇む影がある。
細身のスラックス、白きワイシャツ、細めのネクタイに短めのベスト。
両腰のホルスターに収められたモデロ6とM500カスタム。
頭上にはトレードマークの
そして顔の上半分を覆う、なんかよく分からんメカニカルなマスク。
「怯えろ! 竦め! 己の能力を活かせずに朽ち果てるが良い!」
そう、なんか様子のおかしい人がもっと様子がおかしくなってんだなこれが。
「この【ミス・キチクドー】! 世界の歪みを駆逐する!!」
「端から見てると笑えるけど実際巻き込まれるとデッドアライブなイベント来たぁ……」
絶好調にとち狂って意味不明な台詞を吐いてる
何でこんなことになったのか。俺はここ最近のことを思い返していた。
はい待ってる人がいるか分からないけどトンチキイベントです。
俺この投稿が終わったら田舎に帰省するんだ……(フラグ)