ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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 で、数日後。封印都市にいくつかある()()()()の一角に建つホテル。その会議場にて。

 

「忙しい中、よく集まってくれた。感謝する」

 

 俺は集めた面々に礼を言った。

 

「なんか大事になっちゃったみたいですみません……」

 

 縮こまって言うのは異世界対策機構専属クラン、ホープブリゲイド指揮官。お嬢ことヌシビト・ヒロコ。その傍らに控えるのは蒼の子こと【ミナセ・アオイ】。殊勝な態度だが、油断のならない食わせ者であるのはご存じの通り。

 

「卿やヒロコ嬢には借りもある。頼まれれば否とは言えまいよ」

 

 白銀の鎧を身に纏った女丈夫。現代に蘇った騎士を標榜するクラン【ナイトブレイズ】団長、【アルトウ・リア】。

 

「戦友がちょっかいを出された件であろう? 素知らぬふりもしてはおれん」

 

 旧ドイツ軍の将校じみた格好で片目に眼帯を着けたちみっこ。世界の覇権を取ることが目的と自称するクラン【渦巻く十字団(ヴィルヴィルクロイツ>)】総統、【マウザ・チナ】。

 

「つまりよォ、ちょっかいかけてきたよそモンぶっ飛ばそうって話かァ?」

 

 巻き舌で言うのは特攻服にサラシ姿のいかにもヤンキー。天下を取るとか言って集ったクラン【失墜天使(エンジェルダスト)】総長、【カワサキ・セツナ】。

 

「いけませんね。検疫もまともに受けていないような人間がはびこるのは見逃せません」

 

 白衣を羽織ったタイトスカートの女医。検体をよこせ、さあ! ってな空気の病院系クラン【ベルセルククリニック】院長、【ナガバヤシ・ヤエ】。

 

「…………」

「仕事に差し障りのない程度であれば、手助けすることもやぶさかではないと、頭目は申しております」

 

いかにも忍者と言った装束に身を包み、仮面を被った女性と、その傍らに立つ露出度高めスパッツニンジャ。対魔忍ニンジャクラン【クワイエットレディース】頭目、【ヒエイ・マヤ】と、その側近(通訳)【センナイ・ヨゾラ】。

 

「どうにも面倒なことになりそうなんだが、気のせいかね?」

 

 言葉と裏腹に不敵な笑みを見せるタンクトップ迷彩パンツ姿の女傑。探索者兼傭兵クラン【シルベスタファミリー】コマンダー、【ギンボシ・セイラ】。

 

「まあ話を聞いてからよねえ。軽々しく首を縦にふるってわけにはいかないのよ」

 

 この面子の中で唯一の男性、というかオネェ。封印都市の歓楽街を仕切る、カジノ経営ヤクザクラン【777(スリーセブン)マフィア】ボス、【ピエトロ・イケハタ】。

 ……濃っゆい面子しかいねえなオイ。

 

「正直一抹の不安がないわけじゃないが、それなりに信用できそうなのを集めたらこの面子だ。察してくれ」

「端っからぶっちゃけたわねアンタ。……でも信用できそうなのって言ったら、エイカちゃんもじゃない? あの子は呼ばなかったの?」

 

 イケハタ氏がそう言うが、俺は顔をしかめるしかなかった。

 

「俺が声かけたら、あいつ絶対異様に張り切って予測外の方向性で頑張るから却下。それにあいつは個人傭兵。組織なんかの後ろ盾がない人間を巻き込むわけにはいかん」

 

 俺に対するおかしな執着さえなければ、クラハム・エイカという女は信用に値する。逆に言えばおかしな執着のおかげで信用ガタ落ちだ。そして後ろ盾を持たないあいつが組織的に狙われれば、苦戦するのは目に見えている。それは流石にと俺も思うわ。

 とか考えていたら、なんかお嬢が疑いの眼差しを向けてきた。

 

「……なんかエイカさん巻き込まないように、気をつかってません?」

「まあそりゃなあ。引っかき回されたりしたらかなわんし」

 

 っていうか、あいつ勝手に介入したりしてこないだろうな? 流石に状況見極めないでやらかしたら、こっちも庇えんぞ。

 そう心配する俺をよそに、集めた連中はなんかひそひそ言葉を交わしている。

 

「どう思います? 私むっちゃ怪しいと思うんですけど」(←気になるお年頃のお嬢)

「それを聞いてどうしようというのだ? 色々とアレかも知れんが個人の趣味にまで口を出すのは」(←色々と察した女騎士)

「戦友は気になるようであるな。我も興味がないでもない」(←意外と話に乗ってくるちみっこ)

「野良犬に餌やってたら情が移ったノリじゃねェかァ? コイツ割とお人好しだしヨ」(←結構冷静に見ているヤンキー)

「避妊はちゃんとしておくよう、忠告しておくべきかしらね」(←自覚無く追い込もうとしている女医)

「…………」

「自覚はないが気になってるレベルではなかろうかと、頭目は申しております」(←普通に話に乗ってくる忍者と通訳してるニンジャ)

「形はアレだけど、慕われてるのは確かだしねえ。互いにいざとなったら背中からでも撃つタイプだけど、性格が合うとも言えるわ」(←面白がってそうなオネェ)

 

 ……なんか好き勝手に言われてない? 他意は無いぞ今のところ。自分でも説得力無いとは思うが。

 

「変な方向に話持っていこうとするな。俺が調子に乗って勘違いしてやらかしたらどうする。泣くぞ」

「普通に触れなば落ちん、って状況だとアタシ思うんだけど?」

「下手打ったら気まずくなるじゃすまんだろうが。命がけになるわ。……まあ俺の人間関係なんぞどうでもよろしい。本題に入ろう」

 

 幾人かはちぇ~とか言いそうな様子であったが、それぞれ居住まいを正す。

 

「件の誘拐未遂だが、GS(うち)の調査と異世界対策機から提供された情報を照らし合わせて、下手人が判明した。が、しばらくは放っておいて良い。実働の連中は壊滅したし、後は()()()()だ。俺達の出る幕はない」

 

 そう言うと、アルトウ嬢が眉を顰めた。

 

「なんだ、不埒者の残党に対抗するため、情報の共有をとか言う話ではないのか。……いや、それであったらわざわざこのような席を設けたりはせんな」

 

 アルトウ嬢の言葉に、マウザ嬢がくく、と笑い声を漏らす。

 

「となれば、()()()()()()()ということになる。大方戦友を狙う者がまだ出てくると予測されるのだろう?」

 

 普通にそれくらいは予測できるか。しかしまだ考えが甘いな。

 

「それもある。だがそれだけじゃない」

 

 俺の言葉に半数が疑問符を浮かべ、半数があっ、という顔をした。

 

()()()()()()()()()()、って話さ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




癖の強そうなキャラたち登場。
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