ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

23 / 155
【蒼の子】

 

 

 

 

 

 ※アオイside

 

 やっと会合が終わりました。ただ突っ立っているだけというのも疲れる物ですね。 まあ何事もなくて何よりです。

 

「どうだ戦友、折角だからこのホテルのラウンジにでも寄っていくか?」

「ふむ、良いな。ここは紅茶が美味い」

「あ、いいねえ。セツナちゃんもどう?」

「オレはこういうとこに長居していいタイプじゃねェだろ」

 

 ヒロコさんがお茶に誘われています。表向き人なつっこい彼女は、交友関係を構築するのがすごく得意です。同年代とはいえとっつきにくいお三方と、すんなり仲良くなってしまいました。

 

「ここはチョコケーキがすごく美味しいよ?」

「うっ!? い、いや甘い物は、その……」

「嫌いじゃないよね?」

「う、うぬぬ……」

 

 遊んで欲しい子犬の目でカワサキさんの顔をのぞき込むヒロコさん。あざといけれどカワサキさんには効くでしょうね。なついてくる可愛い生き物を無下にできる人じゃありませんし。

 結局カワサキさんは陥落しました。殴り合いなら無双でも、こういうやり口は分が悪いようです。

 

「それにしても妙なことになった物であるな。我々は敵対しているわけではないが、競合相手と言って良かろう。それが本格的に協力関係を結ぶことになろうとは」

 

 ガトー・ショコラを選びコーヒーを傾けているマウザさんが、感慨深げに言いました。

 ……最初は結構敵対してたというか、ことあるごとに騒動起こしていたような気がするのですけど。いや今でも起こしているような気がしますけど。まあそれはそれと言うことでしょうか。

 

「縁は異なもの味なものと言う。運命などという言葉は好きではないが、なるべくして成ったのではないかな」

 

 優雅に紅茶を口にしているアルトウさん。選んだケーキはレアチーズケーキですね。

 いかにも騎士といった感じですけど、この人もはっちゃけるとハジけるタイプなので、騒動を煽る方に回ることが多々あります。

 

「今回だけ……ってわけにゃァいかねェだろうな。なあンかだらだらと腐れ縁が続くような気がするゼ」

 

 チョコレートケーキをつつきながら、カワサキさんも話に加わります。飲み物はカフェオレを選んでました。

 この人は見た目通り喧嘩っ早いので、自ら騒動に飛び込んでいくタイプです。GSに捕まったことも1度や2度じゃありません。だから余計に隊長さんとか毛嫌い……しているように見えて意外と信用してるんじゃないかって気がします。ツンデレの気がありますね。

 あ、ちなみにヒロコさんはチョコケーキとミルクティーで、自分はイチゴショートとレモンティーです。至福。

 

 ……しかし何というか、軍服と鎧と特攻服の美少女が集っている光景は、近代歴史の教科書で見たコミケとやらを連想させますね。これに残りの面子を加えたら、私服姿のヒロコさんと自分は逆に浮いてるような気がします。

 マウザさんの言い様じゃありませんが、バラエティに富んだ顔ぶれが集まった物です。残りの人たちを考えると……コマンドーにセクシーな女医にニンジャにオネエさんですか。個性豊かとはこういうことを言うのでしょう。

 

 このような多種多様の人たちが集まったのは、ひとえにヒロコさんの人望……と言うだけではありませんね。皆の危機感を異世界対策機構(うち)とGSが煽り、隊長さんが乗せたから、だと思います。

 

 考えれば皆にすごい影響を与えていますね隊長さんは。多くに影響を与えたという意味ではヒロコさんも大概ですが、そのヒロコさん自身が隊長さんに多大なる影響を受けています。そう考えると自分たち世代には一番影響を与えている人物かも知れません。

 怖い人で、同時に優しい人だと感じます。敵と認識した存在には一欠片の容赦もしませんが、そうでなければかなり寛大ではないでしょうか。今回集った人たちの中には、カワサキさんを筆頭としてGSに捕縛された人が幾人かいます。ですがそんな人たちに対しても一切の隔意を見せず、むしろ時折気を使ったような言動を見せているように、自分は感じています。

 打算だけではない人の良さ。皆さんそのような部分に気がついてるのではないでしょうか。だからこそ彼が音頭を取った今回の話に乗った。そう思えてなりません。同時に絶対敵に回したくない人間ではないかと。皆さんそう感じていると思いますが。

 

「正直あの人を中核にしたら、どこのクランもそつなくこなせると思うの」

「困った、否定する要素がないのである」

「中身を無視すれば欲しい人材ではある。……中身がなあ」

「感情抜きにしたらガチ有能なのが腹立つんだヨ」

 

 皆さん割と評価して……おや。窓の外に見知った人影が。

 外の通りに見えるのは、ホテルから出た隊長さんと……?

 

「こんなところで会おうとは! 乙女座ではないがセンチメンタルな運命を感じずにはいられないなあ!」

「嘘こけー! お前絶対出待ちしてただろー!!」

「抱きしめたいなあ隊長くんっ!」

「抱きつくなスリスリクンカクンカすんなズボンに手をかけるなああああ!!」

 

 ……何をやっているんでしょうかあの人たちは。

 と、ヒロコさんががたんと椅子を蹴倒して立ち上がりました。

 

「とりあえずエイカさん殴ってくる」

「「「「落ちつけ」」」」

 

 どうやらまた何か一騒動起きそうです。

 やれやれって、感じですかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※人物紹介

 【ミナセ・アオイ】

 

 漢字で書くと【水瀬 葵】。特にひねり無く水系、青い、からこの名前になった。

 ゲームだとしたら多分メインヒロイン的な立場で、 パッケージに大々的に顔出してる系。イメージカラーが蒼のメガネっ娘。

 

 隊長がここは俺に任せてイベントやった直後にお嬢の窮地に駆けつけた。つまり封印都市では、彼に次いでお嬢と付き合いが長い。お嬢の相棒的立場を確保している。

 元々一般家庭の出だが、早期にその才能を見出され、異世界対策機構にスカウトされた。それ以降封印都市で経験を重ね、お嬢の配下、ホープブリゲイドに所属することとなる。

 表情があまり変わらず無機質な人間と思われがちだが、本文の通り中身は普通の女の子に近く、そして微妙に天然。ナチュラルにツッコミ入れつつ時折壮絶にボケる。お嬢のガンギマリな本質を知りつつ受け流す、実は結構大物かも知れない人物。

 

 戦闘コスチュームは蒼白を基調とした、四肢がメカニカルな物。ぶっちゃけ某シンフォなギアな感じ。元のイメージがGのブルーなフレームのMS少女。武器のギミックソードはパクリリスペクトである。

 使用できるメインのテックは『冷却』と『凝固』。空間分子の運動量を低下させることに特化している。なお己のテックを応用して空中の元素を凝固することによって弾丸を製造し、ギミックソードの装弾数を事実上無限にしているという設定。

 

 外観のイメージは小説【とある魔術の禁書目録】より【吹寄 制理】。胸部装甲は大きめ。

 イメージソングはホープブリゲイド纏めて、T.M.Revolutionの【Zips】。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キャッキャうふふしている女の子たちを書きたい人生だった
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。