ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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現実は予想外の方向から殴りつけてくる
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「ハ~イ! そういうわけで遠路はるばるやって来やがりマシタこのワタシ、米国(ステイツ)国防省エージェント【ラフィ・フェバリット】言いマース! ナイスチューミーチューヨロシクデース!」

 

 やたらとハイテンションな金髪巨乳のねーちゃんを目の前にして、俺を含む集った連中は唖然とするしかなかった。

 互助協力の一環として、クランを集めて合同訓練(搦め手対策含む)をしようかと話が纏まりかけていた矢先、異世界対策機構とGSが共同で、クランのリーダーたちに呼び出しをかけた。

 で、集まったところで紹介されたのがこの女である。彼女の隣に立つ代表は、苦虫を噛み潰したかのような表情で紹介を続けた。

 

「異世界対策機構を仲介にして、米国から()()()()()()があったのよ。彼女はその為に派遣されたというわけ」

「そのトーリデース! そしてそのモーシイレデスけど、最初はミナサンをスカウトすることが目的デシタ! もちろん()()()()()()含めてデース!」

「「「「「「は?」」」」」」

「特にそこの隊長サンがミンナお気に入りデシテ、まともな人もトンチキも挙ってスカウトしてクレ是非にと頼まれてマース」

「……は?」

 

 なにいきなりぶっちゃけてんのこの人。どっかがなんか介入してくるだろうって予測はしていたけどさあ、いきなり真正面からぶちかましてくるとは思わないじゃん?

 ……いや、こういうキャラ作りで不意を突いて、何らかの駆け引きをしようって腹かも知れん。だとすれば油断のならない相手だ。

 

「卿ら米国が何を考えているか興味は無い。だが一言忠告しておこう。その男はやめておけ」

「常に後頭部に銃を突きつけられたくはなかろう?」

「黒髭危機一髪の樽ン中にてめェから入りてェってんなら、止めねェけどヨ」

「いらない怪我人が増えますよ? あ、検体を提供して頂けるなら協力しますが」

「…………」

「大国であるのに、それほどなりふり構わぬ愚行を行おうというのか。よほど追い込まれているようだと、頭目は申しております」

「アクション映画の悪役に立候補しようって? 変わった趣味だな」

「止める義理とかないけれど、それはちょっと考え直した方が良いんじゃないかって、アタシ思うの」

 

 ……おい。

 おい。

 

「OH……なんか思ってたノと違う反応来マシタYO……」

 

 そこで引くなよぶっちゃけた人。っていうか俺はなんだと思われてんだ。

 ……っと?

 

「へえ……面白い話じゃないですか。詳しく聞かせてもらえます?」

 

 あの~、ヌシビトさん? なんで禍々しいオーラを身に纏っているんですかヌシビトさン?

 

「OK話しマスカラ、その殺意の波動を押さえてイタダケルとアリガタイデス……」

 

 ぶっちゃけた人も及び腰だぞ。何がお嬢の癇に障ったんだ?(←自分が原因だとは欠片も思っていない)

 

「ともかく元々そういう話デシタけど、この国との関係悪化を危惧する勢力からマッタがかかりマシタ。そこからタカ派と穏健派の陰険なやり取りがあっテ、結果妥協案として兵士やエージェントに対する教導を、隊長サンや皆サンに依頼してはどうかという話になりまシテ」

 

 さっきより落ち着いたテンションになったぶっちゃけ……フェバリット女史。一見分かりやすい話に見えるが。

 

「質問よろしいか?」

「OH隊長サン、なんでございまショウカ?」

「米国はテックの軍事運用で並ぶ物がない国家だと自分は認識している。今更我が国のテック使いを引き抜いても、それほどの意味があるとは思えないのだが」

 

 そこが疑問だった。テック使いを兵力として運用するノウハウは、我が国より米国の方が遙かに上だ。俺や他のリーダーたちを欲する理由は薄いように感じる。

 俺の問いに、フェバリット女史はむう、と唸った。

 

「……ショージキ米国の恥だと思うのデ、あまり言いたくは無かったのデスガ……言わないと信用されそうにないノデ、ブッチャケマース。最近米国では()()()使()()()()とでも言うべきモノが、広がっているのデス」

 

 フェバリット女史が語るのは驚愕の内容……というわけでもなかった。

 

「簡単に言うト、高位テック使い(ハイテックマスター)低位テック使い(ローテックマスター)との間に、差別や収入格差などが生じていテ、隔意が広がってイマス。ただでさえ高位テック使いはヒーローやヴィラン気取って暴れまくる迷惑なファッキンアンポンタンが多発していテ社会問題になってルンデス。もう見下しとか妬みそねみとかでしっちゃかめっちゃかでスヨ」

 

 あ~、という何かを察した声が上がった。米国のテック使いはこの国みたいに大人しくダンジョン攻略とか軍、警察等の公的機関などに属さず、その力を己の欲望のまま使う輩も多いとは聞いていた。そういう展開にもなるだろう。

 

「そんな米国から見レバ、高位テック使いが低位テック使いを率いてクランを形成すル、なんてのは奇跡に見えるンデスヨ。ましてや低位テック使いを鍛え上げて高位テック使いをしばき倒ス隊長サンの所業なんて、ゴッド降臨!? みたいな扱いデスネ」

 

 必要に迫られて色々工夫したからなあ。そも俺は騒乱に満足を覚えるろくでなしだが、むやみやたらと死にたいわけじゃない。制限された力で生き抜こうとするならば、己自身も周囲も鍛え上げるしかなかったわけだ。

 同じ状況で同じ性根なら誰でもできる、などとは言わない。俺だって1歩間違っていたら死んでたこともあり得たのだ。生き抜いてきた末の自信はある。神扱いされるほどとは思わんがね。

 

「まあそれでモごちゃごちゃ言う輩はいるデスし、この国を見下してるキンタマリトルなタンショーホーケーとか、隊長サンのカミワザに疑いを持ってるエアヘッドとかもいまス。デスカラ……」

 

 そこまで言ってフェバリット女史は、獰猛な笑みを浮かべた。

 

「いっちょメスガキとドーテーガイズを()()()()()()()()クダサーイ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




台詞書くのがめんどい、怪しい外人登場。
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