ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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 こうして米国テック使いたちは叩きのめされ、病院に搬送されていった。ベルセルククリニックの本拠地だから、逃げることは出来まい。

 

「検体にされているかも知れませんが。いや私がいたら堪えられているかどうか」

「医学の発展のための貴い犠牲だ。目を瞑ろう」

 

 ぼそりと呟いた先生の言葉にそう返してやる。ベルセルククリニックなら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ので問題は無い。精神的にはどうか知らんけど。

 だいぶおかしな事実はさておいて、次は歩兵たちをどうにかする番である。今回米国からやって来たのは1個中隊130人ほど。そして1ヶ月の滞在を予定している。彼らを鍛え上げるのが目的なのだろうが。

 

『で、()()()()()()()()()()?』

 

 俺がそう問うてみると、フェバリット女史は複雑な表情で答える。

 

『正直今のを見て、どれ位のレベルで頼んだらいいのか非常に悩んでる所なんですが……まさかとは思いますけど、あちらの方と戦える程度にまで、鍛え上げられるとか……?』

 

 彼女が指し示すのは未だこの場に居座っている大佐。

 

『できないでもないけど、相当運が良くて被害無視して予算を湯水のように消費せんといかんぞ? 空軍に爆撃要請した方が手っ取り早い』

「うそこけ。あんたが鍛えるとヤベーの量産するだろうが。嫌だよアタシ量産型キリングマシーンを多量に相手すんの」

 

 人を某ゲッ○ードラ○ンみたいに言わないで欲しい。流石に大佐を相手取るほどの人間、そうそう鍛え上げられるかってんだ。俺とエリーターズフルメンバーで隙を突いて罠にはめて何とか、ってレベルだぞ。しかもそう簡単に隙を見せたり罠にはまったりする御仁じゃないだろうがあんたは。

 とか言い出すと話が止まらなくなるから黙っておくとして。

 

『まあどの道1ヶ月程度じゃ、基礎の基礎を教え込むことしかできん。それでどこまでできるかだが……』

 

 俺は背後のクランリーダーたちを指した。

 

『彼女らの一人か二人は相手取れるくらいにはなれる』

 

 その言葉にクランリーダーたちが反応する。

 

「ほう、大きく出たな。いや卿ならばそうでもないのか」

「面白い。誇張抜きでな。貴公が即席とは言え手がける部隊、いかほどのものか」

 

 アルトウ嬢とマウザ嬢の言葉が、大体皆の心境を表していた。自分たちの実力にプライドはあるが、かといって俺を舐めてもいない。これまで散々敵対したり共闘したりして互いに実力はよく分かっている。俺ならばやる、というある意味の信用があった。

 それに応えるというわけでもないが、やれるだけやるとしますかね。

 

「あんたらにも手伝って貰うぞ。どうせやるなら徹底的にだ。『……それで良いな、ミズ・フェバリット』

『お、お手柔らかに……』

 

 自分が教え込まれるわけでもないのに、なぜか引き気味のフェバリット女史だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そう言うことで、貴官らの教練を行うことになった。よろしく頼む』

 

 居並ぶ歩兵部隊。全員が男性で、よく見てみれば微かにテック使いの気配を放つ者がちらほら居た。予想通り低位テック使いとの混成部隊のようだ。

 

『サー、よろしいでしょうか』

 

 何か聞きたいことはあるかと促せば、早速最前列の兵士――大尉の階級章を付けた、中隊長らしき人物が挙手した。

 

『貴方を隊長殿と呼ぶと混乱いたしますので、呼称を変えさせて貰ってもよろしいでしょうか』

『そう言うことなら、そちらの好きに呼んでもらって構わない』

『では師匠(マスター)と』

 

 えらい持ち上げてくるな。まさかと思うが俺のやらかしたことが米軍にまで知れ渡ってるってのか? いやフェバリット女史が言ってたくらいだから、知られてはいるんだろうが。

 

『小官らは師匠の経歴および実績を拝見しております。低位のテック使いである自身と配下を鍛え上げ、その上で通常部隊と有機的に連携し戦果を上げる。ここに来るまで疑い半分でありましたが、先ほどの模擬戦にて全てが事実であったと確信を得られました』

 

 なるほど。さっき俺は高位テック使い3人を足止めして渡り合い、低位テック使いであるライト5に仕留めさせた。そんな芸当は簡単にできるものではないと、彼らは判断したようだ。やってのけた俺は尊敬の対象になったと言うことか。

 前世の知識と経験という裏技が前提なので、俺自身としてはあまり威張れたことだとは思えないのだが、低位のテック使いやテックを使えない一般隊員を鍛え上げたことは事実。それが評価されていることは、素直に受け取っておくべきだろう。内心微妙に納得がいかなくても、だ。

 

『期待されると面はゆいが……それに応えられるよう、誠意努力しよう。この1ヶ月でやれるだけのことをやる。相当厳しいことになると思うが……ついてこれるか?』

『『『『『Yes,Sir!!』』』』』

 

 綺麗に揃った敬礼を、漢たちは見せた。覚悟の敬礼であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この後、1ヶ月にわたって、俺たちは持ち回りで彼らを鍛えていくこととなる。

 そして余談になるが、この試みはそれなりの効果を認められたようで、この後継続的に米軍兵やテック使いが送り込まれ、この地で学んでいくようになった。

 それと合わせて、米国の諜報機関などのイリーガルな勢力が封印都市に入り込み、この国の諜報機関やGS(うち)と協力関係を築き、活動することとなる。それは封印都市のテック使いを狙う勢力に対する牽制となり、その力を抑え込んでいく。

 

 ()()()()

 

 ……上手いことやったもんだよ。代表と狸親父は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それじゃあ先ず、強化フレームの電源を切るところから始めようか』

『『『『『ゑ?』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




当然装着したままで。
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