ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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【エージェント】

 

 

 

 

 

 ※ラフィside

 

 

 この国に来て2週間。あたしはGS代表のミス・カミイと、異世界対策機構日本支部長、【ショウジョウ】氏とで、幾度めかになる会合を行っていた。

 

『中隊の方は順調に訓練をこなしているようです。こちらに関しては問題はなさそうですね』

 

 報告書に目を通し、あたしはそう結論づける。うちの国のお偉いさんが喧々囂々とやり合って、国中から集めた選りすぐりたちだ。やって貰わなきゃ困る。

 

『一安心、と言ったところですねえ。これで話を進めた言い訳も立ちます。お二人には感謝しておりますよ』

 

 いかにも温和な、ほのぼのした小太りのおじさん。ショウジョウ氏はそのような人物に見える。けれどそんな見た目と裏腹に、相当な策略家だ。今回のことでもまんまと()()()()()()()()()()()()()()。とは言っても、こっちの方でも一部の人たちにとっては、ワタリニフネというやつだったんだけどね。

 

『そっちは良いかもしれないけれど、おかげでGS(うち)はてんてこ舞いよ。実働部隊は教導もしなくちゃならないし、情報部はあちこち調整しなきゃならなくなるし。もっと人よこして貰わなきゃ、割に合わないわね』

 

 憮然とした様子で言うミス・カミイ。彼女には今回お世話になりっぱなしだ。特に隊長サンに負担を強いたことに関しては本当に悪かったと思ってる。あたしのせいじゃないけど。

 

『その件に関しては、うちのエージェントと、CIAから人を回します。そちらの国の方からも情報関係の人間を回す、と聞いています』

 

 我が国の諜報関係が、この国のダンジョン周辺に介入する。一見すると情報戦を仕掛けたように見えるが、これはこの国との密約の元行われていることだ。隊長サンやこの国のダンジョン関係のテック使いを狙う勢力を牽制し、彼女らを護ると同時に、この国のダンジョン攻略のノウハウを吸収する。そのために。

 

 ダンジョンを攻略し、その産物を利用する。それに関してこの国は他国の1歩も2歩も先を行く。その要因となっているのが、()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言う事実である。

 探索者は金になる。そして探索者で活動していくには、テック使いの方が遙かに有利。このように()()()()()、テック使いたちを封印都市へと送り込む。封印都市やカンサイの【享楽都市】が無法地帯なのは、()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。何しろ殺人を含むあらゆる犯罪がある程度見逃されるくらいである。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。後は多くを語るまい。

 その上で、()()()()()()()()()()()()()()()。テック使いが外で犯罪者と化すのを防ぐ措置である。我が国みたいに人権などなんだのを振りかざし好き勝手に暴れ回るような事が無いように。ついでに自称難民の不法入国者やら犯罪者なんかを放り込んで、纏めて()()()()()。封印都市とは、巨大な監獄とも言えるわけだ。

 

『……まあそれで良しとするわ。国からも予算を引き出せたし、落とし所としましょう』

 

 封印都市が監獄なら、GSは()()と言ったところか。特にエリーターズは対テック戦闘に置いてエキスパートだ。軍事的にも、()()()()()()()()()()()()()()()()、大いに学ぶところがある。

 出遅れはしたが、我が国もダンジョンの攻略に本腰を入れるべきだという声が大きくなってきた。危険ではあるが得られる物も多く、それは国を富ませる。この国がダンジョンから得られた物資や知識を用いて()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のを見れば、明確であろう。だからこの国と異世界対策機構の話に乗り、取引に応じた。っていうわけ。

 

『こちらからも予算が出せそうですよ。我々としても余計な邪魔をされたくはありませんからねえ。いや上手くいきそうで何よりだ』

 

 ほくほく顔で言うショウジョウ氏。この件で一番得をしたのは異世界対策機構だろう。なにしろ大した労力も使わず、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだから。

 ショウジョウ氏にとって交渉は労力のうちに入らないと思う。この人口車で人を手玉に取るタイプだ。いつの間にか自分の思うとおりに事を運び、相手に不満を抱かせない。まあミス・カミイみたいな人には分かっていると思うけど、結局思い通りに動いた方が得なので、ショウジョウ氏の思惑に乗らなければならない。ミス・カミイが彼をなんとなく毛嫌いしているのは、それが原因じゃなかろうか。

 

 ともかく交渉によって彼らは探索者を護る(すべ)を得た。彼らの目的はダンジョンの全てを暴き、()()()()()()()に対抗する手段を得ることだ。ゆえにダンジョン探索は最優先事項と考えている。それに横槍を入れられるのは業腹だろう。だからこの話を持ち込んだ。

 同時に彼らは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ダンジョンとは()だ。攻勢の物か防御の物か未だ意見が分かれるところではあるが、異世界対策機構はそう定義している。そして砦であると言うことは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言うことだ。刃を向けられているのにのんきに構えている場合かと、苛立ちもするだろう。

 我が国の一部もそう考えていたからこそ、将来性のあるテック使いを送り込んだ。まああのポンコツどもが将来性あるかと言われれば非常に疑問だというしかないんだけど、マシなのがあんなんしか居ないんだから仕方が無い。苦渋の選択というヤツだ。

 

『ま、彼女らにはしばらく頑張って貰うしかないねえ。ダンジョンが金になると分かれば、考え方も変わってくるかも知れないし』

 

 ショウジョウ氏はそう言うけれど、そう簡単にいくかなあ。正直上手くいったらめっけもの程度じゃなかろうか。あのポンコツどもが我が国の探索者の在り方を変える起点になれるかどうかは……不安じゃない? その辺我が国の担当者はまだ見通しが甘いんじゃなかろうか。選択肢がないとはいえさあ。

 

『この様子だと、兵士の教練は継続的に続くだろうねえ。貴女とも長い付き合いになる。よろしく頼むよミス・フェバリット』

『心得て』

 

 頭を下げるあたし。やれやれ、今日の仕事もやっと終わりそうだ。

 ……よし。

 

 遊 ぶ わ よ ー!!

 

 折角封印都市に来たんだもの、あらゆる欲望を満たすこの街で遊ばずしてなんとするか! まずはカジノかしらここ上限がないって聞いてるのよねー。あと本国じゃ撃てない銃器もあるって聞いてるし、何よりもグルメよ! この国ですら滅多にいただけないものや酒も揃ってるって言うじゃ無い! 

 みなぎってきたわね! 豪遊するわよヒャッフー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※人物紹介

 【ラフィ・フェバリット】

 

 

 名前のラフィは英語の笑う(ラーフ)から、フェバリットはそのまま英語の大好き、好物から。つまりお笑い大好き、である。

 米国国防省のエージェントであり、いかにも外人といったような片言で喋る。が、英語だとちゃんと礼儀正しい。テンションもだいぶ違う。

 

 GS、異世界対策機構と米国関係との橋渡しを行うのが主な任務で、そういった交渉ごとは得意なようだ。そして実は反射神経や身体能力を向上させる生体強化処理を受けており、戦闘能力も高い。ただしテック使いにどれほど通じるかは未知数。バイオのレオンと同等くらいではなかろうか。なんなのあの警官。

 軍人としての籍もあり、階級は大尉。ちゃんと正式な訓練も受けている。また指導の経験もあるようで、ヴィランっぽいテック使いと歩兵中隊に対しては軍曹ムーブかましていた。ノリでやってる可能性もある。

 

 なお周囲は勘違いしているが、テンション高いおもろいねえちゃんキャラが素。封印都市のあちこちで遊び回っている様子が目撃されるが、多分任務の一環なのだろうと皆良い方に勘違いしている。敵対勢力も同様らしく、油断させて何かを狙っているだろうと警戒されるため、結果仕事に貢献していたりする剛運を持つ。

 

 ちなみに上司からは隊長を籠絡するようそれとなく言われているが、すっかり忘れてる。

 

 外観のイメージはゲーム【艦隊これくしょん】から【アイオワ】。セクシーダイナマイっ! イメージソングはDA PUMPで【U.S.A.】。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      




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