ランペイジ・バレット ~ソシャゲみたいな世界に転生した俺が必死で生き抜いていく話~   作:捻れ骨子

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気がついたら10万UA!?
読者の皆様には足を向けて寝られません四方八方じゃねーか!(混乱中)
ありがとうございます本当にありがとうございます。


5

 

 

 

 

 

 タイヤを鳴らしながら、デリバンが再び曲がり角に突っ込む。それを追うアルトワークスも同様に――

 曲がった先で先行するデリバンのリアゲートは開いており、今度は重機関砲(ヘビーマシンガン)が顔を覗かせていた。

 

「やらせるかよ!」

 

 車窓から身を乗り出したマウザ嬢が、銃を両手で構え撃つ。その際に命中精度を上げるテックを使ったようだ。

 俺の使うテックは武器の能力を上げるのに対し、マウザ嬢のテックは放つ弾丸にある程度の誘導性を持たせる。命中精度は彼女の方が上だが、集中力を要し消耗も大きい。

 しかしその甲斐あって、マウザ嬢が放った弾丸は狙い違わず重機関砲の弾倉を撃ち抜く。雷管が破裂したのだろう、弾倉で小さな爆発が起こり、重機関砲は使い物にならなくなる。

 

「ってぇ!!」

 

 野郎、重機関砲が使い物にならなくなったと見た途端、即座に蹴落としやがった。あんなモンぶつかったんじゃ、いくら強化しててもただじゃすまない……と考えるより先にハンドルを切る。

 危ういところで回避。重機関砲は後ろに転がっていく。

 

 どぐぁっしゃーん!

「いやああああ壊れてしまいますわあああああ!!」

「タカミちゃん落ち着いておっぱい揉む!?」

「自前があるからいらんわっ!!」

 

 後ろも大丈夫そうだ。

 

「お嬢、いつまでも目を回してる場合じゃないぞ。そろそろ大詰めだ」

「おうおうおう……ほえ!?」

 

 お嬢が己を取り戻したのを確認。この先に広間があるが、そこから先は車で通るのが難しい細い路地ばかりだ。それが分かっていてここを通るのであれば、十中八九待ち伏せがある。

 

「全員に通達! 広間に出ると同時に即応! 出会い頭に撃ってくるぞ!」

「はい! 『各員広間に出ると同時に即応……』

 

 お嬢がテレパスで指示を伝える。デリバンが広間に飛び込み、それに続いてアルトワークスが飛び込んで――即座に左にハンドルを切る。

 強引に横になった車を駐めるやいなや銃撃が降り注ぐ。強化した車は無事だが開け放った窓から弾丸が飛び込んできた。それを防弾のスーツで防ぎながら車のドアに挟んであったMCXを抜き撃ち。どうやら周囲の建物に伏兵が潜んでいるようで、上下四方の窓から身を隠しつつ撃ってくる。

 車から降りて左腕を盾に頭を護りつつ、片手打ちのMCXで反撃していく俺。そうやって注意を引いているところに、追ってきた機動指揮車と兵員輸送車が飛び込んで来た。

 それぞれ上方のハッチから黄色とどっかで見たような重装甲装備を着た親衛隊が姿を現し、レールガンとMG42をぶちかます。それとほぼ同時にマウザ嬢が、停車したデリバンのタイヤを撃ち抜いて足を殺す。

 兵員輸送車から降りてきた親衛隊が銃撃戦に加わり、MG42の射撃音が破壊のハーモニーを奏でる。さらに指揮車から飛び出した緑姉が敵陣に飛び込もうとした。

 

「おねえちゃん――」

「そこまでっ!」

 

 突如響いた声に、敵勢力は一斉に射撃を止めた。

 俺たちは撃ち続けた。

 

「仕切り直しのおねえちゃん――」

「ちょっと待てええええええ!!?? 止めろ止めてってば止めてええええええ!!」

 

 殴り潰す気満々の殴り姉にビビったのか(←それ以前の問題)、悲鳴のような制止の声が上がった。

 

『……ちっ。総員一旦攻撃を停止。いつでも撃てるようにして待機』

 

 アルトワークスの影に隠れ、不承不承といった様子で攻撃をやめるよう指示を出すお嬢。そうしながら彼女は()()()()を用意していた。

 

『【ラウディ】さん、合図したら()()()()()()()()

『おいおいヤル気じゃねえか。……乗った』

 

 テレパスで同じように車の影に身を潜めていたパンク女――ラウディにそのような指示を出した。テレパスは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。これは敵対勢力には聞こえていないから、密かに指示を出すにも最適である。

 そうやってこちらが準備万端整えている中、停車したデリバン近くの路地で、キョロキョロと周囲の安全確認してから、体裁を整えて歩き出す影があった。

 

「なんたる野蛮。だが実力は申し分無し。気に入った」

 

 偉そうな態度を装って現れたのは、左右に屈強な護衛らしき男たちを引き連れた、軍服姿の男。護衛共々首筋や手首の部分に金属的な光沢が見受けられる。と言うことは。

 

(サイボーグ。着ている軍服は()()()()()()()。厄介オタか)

 

 よくいるネオなアレだろう。サイバー化までしていると言うことは本格的にこじらせているヤツだ。正直即座に撃ってしまった方が良いような気がする。お嬢は事実の確認をする為か、一応思いとどまっているようだ。

 俺は護衛の頭に銃の狙いを付けたまま、事の成り行きを見守る。

 軍服の男はデリバンから降りた黒ずくめたちからアクリルケースに入ったC96を受け取ると、満足げに頷く。

 

「……素晴らしい。これで我が目的に近づいた。……貴様らも我が軍門に降るのであれば、恩恵をくれてやっても良いが?」

 

 どうやらこちらを口説いているつもりらしい。さっきビビりまくっていたのはおくびにも出さない、いい性格をしている。

 

「ほう? 貴様ら何をするつもりだ?」

 

 いつの間にか俺の横に立ったマウザ嬢が、銃を下ろして男に問うた。話を聞く気になったと見たのか、男は得意絶頂といった様子で両手を広げ宣った。

 

「知れたこと。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

 何言ってんだコイツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




じゃ、ちょっと入院してきまーす。
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